何かと世界が垣間見える、朝のCCTV(中国中央電視台) | ビジネス中国語 漢和塾の窓

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漢和塾の代表、小川善久が綴る中国ビジネス関連ブログ

  ここ数日、当たり前ですが業務に忙殺されていて、朝のニュースを見る時間もありませんでした。実際、先週土曜日から来週火曜日までの間で、結果的に28人の企業の方との面会と、10名の中国語講師の方との面談をすることとなりました。仕事も人間関係も、結局は、「Face to Face」、 「Voice to Voice」で、どんなにネット、メールが発達しても、一目見て、一声聞くことは重要です。最近はメールだけで大事な相談をしたり、面識もないのにいきなりメールでアポイントの時間設定をしてくる会社もありますが、ただ見積もりだけで選ぶ商材でもない限りは、顔見て話す!メールより電話!は基本です。


  前段が長くなりましたが、朝のテレビではロシアのプーチン大統領の年度報告的な講演の模様が放送されていました。中国同様、報道規制の厳しいイメージのあるロシアですが、会場ではプーチン氏が発言中にも関わらず、何やらプラカードのようなものを掲げる聴衆もいたり、中にはi-Padのようなもので録画している光景も・・・何より、一国の大統領が、トルコとの関係性、アメリカとの協調など外交戦略を公の場で直接語り、軍事能力まで事細かに説明している光景にはびっくりしました。(もちろん多少の演出が入っていることは前提ですが・・・)


  今も続いているシリア空爆には、各国それぞれの思惑があってのことで、遠い昔のように米ソ冷戦と言ったイデオロギーの二極化で語られるほど、今の世界情勢は単純ではありません。敵の敵は味方と言った複雑な外交が、アメリカ・イギリス・フランス・ロシア、そして中国、イスラム勢力で繰り広げられていて、過去の帝国と呼ばれた国々が檜舞台に全員集合、そう私は感じます。


  中国の報道ですから、もちろん政府の報道統制があるのですが、一方で日本の報道もひどいものがあります。面白いのは、中国は政府よりの報道統制ですが、日本では反政府、親中韓の報道統制をしていることでしょうか。産経新聞記者の無罪のニュースが面白くないテレビ局・・・一体誰の利益のために、公共の電波を使って、偏向した報道を垂れ流しているのでしょうか?ま、マスコミが中立だとか、新聞やテレビが正しいと思ってるのは日本人くらい。時の権力者や謀略者がまずは握ろうとするのがメディアです。


  私とて、最近は中国、ブラジルくらいで、大して世界を飛び回っていませんが、日本の偏った情報だけではなく、複数の国のメディアを見ることで、多少なりとも物事を多面的にはみることができます。右だ左だ!中国崩壊だ!と言った極端なニュースに流されないように、仮説をたてて、結果を見て、一歩引いて、目の前の事象を観察してみたいと思います。