昨年11月以来、久しぶりに上海に来ました。年をまたいだこともありますが、2ヶ月ぶりに来た上海は、ほんとに
「随分久しぶり」に感じます。なんだか、初めてきた街のように、自分が遅れをとってるような・・・・
金融危機の影響で、日本では派遣社員の方々の惨状が日々ニュースになります。中国の、いや、上海では
その影響はどうなのか?週末の土日だけではコメントのしようがないので、明日以降、肌で感じてみますが、
少なくとも、市内の交通量、毎朝食べる4元のワンタン屋さんの客の入りは、去年の秋よりは少なく感じました。
大手日本企業の駐在員の方の話によると、飲食店等の売上げを店主に聞いてみると口を揃えて「半減した!」
と答えるようですが、実質は3割の売上げダウンはあると分析されてました。上海出張の前日には愛知県豊田市
に出張で行きましたが、タクシー運転手さんの愚痴を聞いたばかり、アメリカが引き金の金融危機は確かに全
世界に影を落としています。
中国CCTVの朝のニュースでは、春節の大移動(春運)の第一日が始まったと、各都市の駅や空港の現地取材
が入っていました。火車(鉄道)のチケットを買い求める長蛇の列が画面に移ると同時に、上海虹橋空港の模様
も流され、いずれも帰省のラッシュについてコメントしていました。が、実際には、空港は大して混雑はしておら
ず、やはり農民の方が帰省する火車のほうが圧倒的に込み合っていました。例年なら帰省ラッシュで片付く話
でしょうが、、今年に限っては都市部で職を失い地方に戻る人が早くから増えていることは間違いないでしょう。
ただ、年末を上海で過ごした中国人女性の取材によると、ある百貨店では年末カウントダウンセールスの売上が
至上最高になったのこと。店頭には「9割引き」の値札が並び、人が殺到していたようです。逆に、今までついて
いた値段が何だったのかとも言えますが、100万円の毛皮が10万円で買える!つまり10万円がぐらいの買い物
ができる層はまだまだいらしゃるとも言えます。また、成都に出張に行った日系企業の社員によると、地震特需
の影響、さらには沿岸部から人が戻って来たこともあってか、比較的そのエリアの経済は好調とのこと。
やはり「景気」は、一つの国、一つのエリア、一つの見方では語れないですね。明日以降、また仕事の合間を
縫って、続編をリポートできればと思います。