元国際A級スーパークラスの田中太一.渋谷勳.山田哲也.井内将太郎の各選手を全日本で走らせておりました「Teamパワークラフト」が主催します年2回の楽しいペガサスカップ杯、うちの女子部レディスピンク団も“枯れ木も山のにぎわい”ですが参加をさせていただきましたご報告です。
何クラスかに分かれておりますが、男道クラスは「いて」と申しまして、見事にメーテルが2位をゲット。昨年のグラチャンでメーテルと1点差で負け煮え湯を飲んだ“かおる”ですが、今回は体調が悪くて「あの黒山選手の妹」にも後塵を浴びてしまい次のリベンジを誓います。
●いてクラス(メイン)26人エントリー
1位おじさん3点
2位メーテル12点
10位智恵子42点
14位和江50点
15位かおる59点
22位玲美85点
●ししクラス(入門)15人エントリー
1位おじさん13点
7位マリィ~22点
11位真弓38点
●かにクラス(超へた)1人エントリー
1位さよ子89点
チーム拠点の黒山レーシング/大阪伊丹空港の近くを午前6時半に出発し、途中世界一の海峡大橋の横にあるサービスエリアで朝食をとり午前8時半に会場に着きまして、すぐにバイクを並べテントを張りスタンバイOK。このほどテントに「黒山レーシング」と代紋を印刷しましたが、はい、ズバリこの印刷代はテントの購入価格よりも上で「品質.技術.性能は値段相応」の通りいい仕事仕上がりでした。
淡路島のロックベア会場はこんな感じの場所ですね。写真よりもあと5倍程の広さです。
朝日を浴びながらスタート前の緊張したミーティングです。うちの女子部チームは、スタート前のミーティングもゴール後の表彰式も、必ず最前列に並んで「女子部が来とるけんね」とアピールします。だって黒山選手のように契約金は出ていませんがメーカーから「ものを支給してもらっている」というセミプロの立場ですので、成績はどうあれ「目立ってなんぼ」を実践してもちろんですよね。
この間の富士山麓でのグラチャンが終って、メーテルがトライアルを始めて丸2年がたちました。基本的に「週に土日の2日間のみ」の練習で、まあ上手くなったもんですね。写真で見るとたいした事ないですが、この下りがイン。途中では止まれない角度です。
下りきったところにある人工の下水管二段重ね(高さ段差のある二段ステアケース)を越えるのですが、民間人は普通の行き方で二段目に刺さります。この二段目を越えるコツは、二段目を狙うから実際はその下に前タイヤ落ちるのであって、二段目よりも「もっと高い所の空中をわざと狙って」前タイヤを上げればこのようにうまくいきますね。メーテルのこの体勢だと、あとひとつ、三段も行けそう。
前タイヤを空中高く上げるのに、今だに恐怖感がとれない智恵子はこうなって当然。「前タイヤを高く上げてコントロールする」を早く覚えましょうね。それには「恐怖感を克服する」が練習のすべてで、これは「教えて出来るものではない」部分です。
下水管二段重ねを越えたら、この「さあ、狙いをつけてヒルクライムばい」の「腰を落とした攻める寸前」のスタイルですが、自然と膝が入ってシートにお尻が付くようになれば、以後の成長は右肩上がりが期待出来るメーテルです。この「獲物を狙うライディングスタイル」は、まさに田中太一選手そのものですね。
メーテルは「箸の上げ下ろしだけで腕に筋肉が付く体質」で、最近、やたら全身がガッチリしてきて、特に両太腿の太さ進歩は目を見張るものがありますが「そのスポーツ特有の体つきになる」はいい事ですね。でも本人は「いやだこんな体になって」と申しておりますが~。
ですけど、やっぱり右足を出してバイクの方向を修正しましたが、智恵子レベル腕前でこのお立ち台岩を1点で通過は合格ラインです。
「怖い怖い」と申していましたステアケースも、この通りに「背筋で引いて」まあ最近は何とか「トライアルやっているな」のレベルになってまいりました。兄貴の血統が出てまいりましたら手に負えなくなる予想の和江は怖いですけど、今のところはまだ出てきませんので全国の女子の皆様ご安心下さいね。
「転倒→右膝十字じん帯断絶→手術→7ヶ月間リタイア」のハンデイをものともせず、不死鳥のごとく復活なさいました真弓の真剣なまなざしのトライ。たいしてクラッチワークの必要ないところでは「指2本でクラッチワーク」の基本をきちんとお守りです。
黒山選手の「屈辱のゼッケン2」をつけた全日本のライディングですが、このように「単なるターンは指二本」です。前ブレーキレバーには指一本、クラッチレバーには指二本は、真弓も黒山選手もまったく同じで、それも本能の出る大会中にでしょう。これだけだと「真弓は黒山選手に並んでいます」よ。
元チーム員の関東のあやっぺが申していましたが「クラッチレバーは人差し指一本で操作しないといけない、と思っていたし、そう教えられた」とおっしゃる通り、全国の多くの男も女も「クラッチレバーは指一本で24時間トライアルやっています」よね。
(1)クラッチレバーの操作は、黒山選手の写真のとおり基本は指2本です。
(2)ステアケースとか、細かいクラッチ操作の必要な場所では人差し指一本にしましょう。
(3)ですから、ひとつのセクションの中で場所場所によって指一本と指二本を使い分ける事。
(4)このテクニックを可能にする為には「指の握り変えテクニック」が必要です。
元チーム員の中部の美和は、林道ツーリングのレベルの走りでも「指二本」にさせると、とても走れませんでした。この原因は「指二本だとハンドルが引けない」のです。
のように「癖」というものは身に付いてしまうと修正が難しくなりますので、クラッチ操作だけでなくて今のうちからすべての正しいライディングスタイルを身につけて下さいね。これは、正しく教える事の出来る人(コーチ)がいないと無理です。
このようにややこしい所は、これまた「教えられた通り」に「クラッチレバーは指一本」にしていますね。そして、これまた教えられた通りに「前ブレーキは必要ないから、前ブレーキレバーには指をかけない」の基本を守っています。同じセクションの中で、クラッチレバーにかける指を「指一本と指二本を使い分けている」のはお見事!!
真弓は以前の活動地域は中部です。特に中部トライアルの主力チーム「知多トライアルクラブ」でお世話になっておりましたが、真弓の実力を知っている中部の皆様、この攻めの真弓のライディングスタイルを見て腰を抜かさないで下さいね。こんなガレ場は一気に行ってしまうまでに、強引さを身に付けた真弓です。
現在「職業/受験生の玲美」はあきらかに練習不足で、ターンは何とかなるけどやっぱりステアケースは無理みたいでビビリ気味。
これは絶対に無理やと思いますが、女子部レディスピンク団と同じく怖がらずに行くから「若い」というのは凄いし魅力ですね。右側の黒いコートの女の方はお母さんです。オブザーバーはデガッチさん。
「あ~あお父さん、ステアケースは全部落ちたあ~」「頭も少し悪くなったぁ~」です。今回出場なされたのは「山中姉妹」のうちのお姉ちゃんの方で、妹さんの方も高校受験で山中姉妹はW受験でお父さんお母さんは気遣いで大変ですね。以前にストレートオン誌で見開き4ページで山中トライアル家族が紹介されて、全国的に有名なファミリーです。
アフリカ大陸ツーリングの経験をお持ちの「かおる」さんは、そのライディングは「走破性あり強引な一本!!」のライディングスタイルです。うちの女子部の攻めのライディングスタイルとは、また違った攻めのライディングスタイルですので見ていてとても楽しいですよ。
やっとガレ場を抜けましたが「クラッチレバー操作はどらえもん握り」「座って乗る」の挑戦でしたが、なんのなんの、うちの真弓がトライアルを始めた時もそうだったから「継続は力なり」でお願いいたします。まずは「正しいトライアルテクニック」身につけて下さいね。変な癖を付けると、それをなおさないと先へ進めなくなりますから大変ですよ。
メーテルの「男クラス2位」の表彰式写真ですが、見てのとおり「身長あり足が長い」は生まれ持った素質に入り、両親に感謝いたしましょうね。イチロお父さん身長163センチですが「黒山選手175センチ/二郎君181センチ」なのは、背の高いお母さんにひたすら感謝して下さい。
メーテル他、女子部チーム員は何も言われなくても表彰式には支給していただいているアライヘルメットを必ず持って上がります。テクニックを教える事も大切ですが、こういう事も教えていかないと「トライアルで飯が食える」とは申しませんが、応援して下さるメーカーに恩返しは当然ですよね。
本日のペガサスカップ淡路島大会に出場なさいました「女子全員集合」の証拠写真ですが、すみません、一番左の元きれいどころさんのライディング写真は「早回りで終わり、素早く役員に変身」だったからありません。
今や伝説のライダーになりましています「筋金入りの元ブラック団」の明石の白神選手が「冷やかし」においでになっていました。常日頃から「人のことをア~ヤコ~ヤ」言うのが生き甲斐の監督お父さんは、この白神選手の事は「特に枝葉をつけ色をつけ女子部に洗脳教育」していましたんで「本物がいたあ~♪」と大喜び。
お話しをして結果「普通の人やった」で終りましたので、白神選手ご安心下さいね。
今年はあと一戦、12月16日岡山県倉敷市粒江で行われます「保安部品なしで走れるツートラ参加」ですべての挑戦が終了いたします。それにしても今年は、全国津々浦々たくさんのたくさんの大会に女子部を引き連れての地方巡業でした。
「スクールや練習で身に付けたテクニックが、大会になると硬くなって出ない」は、スポーツの世界はもちろん受験やお仕事や何の世界にでもある、ごく普通の解決しなければそれより前に進まない問題です。
これを解決する為の方法は唯ひとつ「練習をいくらしてもダメ」で「実戦で場慣れをする」以外にはありません。ようするに、練習も大切だけど「数多く大会に出ましょう」ですね。
イチロお父さん監督「ガンで余命4年の残り時間宣告」の身で「回りにきれいどころをはべらかせて生き血をすすりガンを追い出す」か、「女共にガンを移して逝く時はいっしょに連れて行き三途の川を共に渡り向うで夫婦になる」の両目的で、どちらに転ぶか分かりませんが、来年はまだ余命宣告内だから「より頑張ります」のありきたりの余裕宣告。
男のトライアルは黒山選手にも二郎君にも「お父さんはいない方がいい」と相手にされなくなって、全日本で負けたら「それみた事か、お父さんがいないからや」になるんやけど、グランドスラム達成でしょう。全国の数少ない「元全日本チャンピオンビーミッシュSUZUKI/黒山一郎」のいにしえフアンの皆様、どうか暖かくお父さん監督をお守り下さいね。
女子部レディスピンク団監督/いちろより