一郎のだまされ日記

一郎のだまされ日記

チーム黒山レーシング 黒山一郎でございます。

<新:個人的な意見/2stトライアルバイクのオイルの事>

 

こと2stのトライアルに関して色々なメーカーのオイルをテストいたしましたが、結果、2st混合オイルと2stミッション室オイルは、以下のオイルが平均点的に一番よろしいかと思います。オイルの話は宗教と同じで「本人次第」「信じるものが救われる」「個人的な好み」ですので、参考までにでかまいません。また、黒山選手がヤマハの契約ライダーだから「ヤマハ製」というわけでもありません事をご理解ください。

 

ブラック団が駆け出しの頃のオイルのスポンサーは、イチローさんが現役の時に後援していただいていた流れでカストロール、ずっとTTSを使っていました。イタリアのBetaMotorと契約してからは会社命令ということでIP(イタリアンペトロール)社のオイルを使い、ヤマハと契約してからはMotul (モチュール)の2st用510を使い、また合いの間をみてSuzukiCCISやHONDAウルトラオイルも使ってみました、の結論からの判断です。

 

●2st混合オイル

 

 

ヤマハの通称「青缶」が一番よろしいですね。H社のウルトラオイルやS社のCCISスーパーよりも高級です。日本自動車技術会規格(JASO規格)のランク付けに

 

FD(特上)→FC(上)→FB(中)→FA(下)

 

の4ランクありまして、このオイルはFDの最高位認定です。H社やS社のオイルは、一つ下のFCですね。

 

間違っても海外製も国産も「レース専用高級オイル」と銘打つものは絶対に使わない事。回転を上げない乗り方をするトライアルでは、すぐに排気系が根性のあるタールでベトベトになりますよ。「高回転向き化学合成油のレース専用高級オイル」に「低速から高速まで対応」という能書きがあっても、それはどうあれダメという事。荒っぽく、ことトライアルに関しては「おばちゃんスクーター専用オイル」が一番かもしれません。

 

(オイルを買う時は)

 

それとお店のお勧めオイルは、性能よりも「利益率」で販売しているのを知って下さい。例えば定価1,000円のオイルでも、500円で仕入れているオイルと700円で仕入れているオイルでは、誰が考えても500円で仕入れているオイルをお勧めして売るのは商売の王道です。お店のお勧めオイルは、信用しない方がよろしい。

 

これは何の商品でも、言えることかもしれません。性能うんぬんよりも「儲け一番」、いい言い方で「利益率」が一番でないとお商売は儲かりませんね。

 

(大切な事)

 

混合比は、以前はすべて「70:1」がよろしいと説明しましたが、この70:1も公表してから後も色々と研究し実際の使用に関して検討しました結果、70:1は回転を上げて使う「125ccまで」のバイクはこの混合比がよろしい、という結論が現在です。

 

では250cc以上の混合比は、結果、やっぱり世界で平均的な「80:1」がよろしいようです。でも「100:1」でも使えるというオイルメーカーもありますが、それは半年に一度はピストンリングやシリンダーなんかを交換する頻度ならよろしいですが、でもやっぱりビンボー民間人トライアルアラーは、何年もの間エンジンを開けたりはしませんので、安心安全で「80:1」がおすすめです。

 

2stエンジンはガソリンの中に混合しているオイルで、シリンダー内で上下往復するピストンを潤滑しているわけですが、今のシリンダー壁はツルツルしたクロームメッキではなくてニカジルメッキと申しまして、顕微鏡で見ると「ゴルフボールに付いていているような小さな半円の穴がたくさんあいているメッキ」なのです。

 

この半円の穴にオイルを溜め込む方式ですので、シリンダー壁のオイルの付着状況はより向上し「金属の摩耗を少なく」しています。それと、ピストンについていますピストンリングの円周隙間にもオイルが染み込みまとわりつく現象も発生していて、これは摩耗を防ぐ目的よりも「圧縮を逃さない」という目的の方が大きいのです。

 

まあそいういオイルの目的でガソリンにオイルを混合するのですが、このガソリンにオイルを混合する量というのはとても大切でして、確認として

 

1)回転を上げる小排気量、まあ125ccまでは「70:1」がいいようで

2)ごく普通の250cc以上のトライアルには「80:1」がいいようで

3)半年に一度は必ず、シリンダーやリングを交換するお金持ちライダーは「100:1」がよろしいよう

 

ですね。

 

オイルの量を薄くする根拠として、80:1よりも100:1の方が「よりガソリンの量が多いから爆発パワーが出る」とお思いの「机の上の計算理論」を信じている方がおられるでしょうけど、理屈上どうあれ、それが体感できる人はまずいないでしょうね。

 

さて、この青缶1リットル缶で、日曜大工の店どこでも約1,000円で売っています。

 

参考までに、一般道を80Kくらいでかっ飛ばしてコース移動するスコットランドのSSDTは、2st皆さん「50:1」の混合比にしています。イチローさんは二度出場しましたが、この時は4stHONDA.RTL250で出場しましたけど、連続高速回転させる設計になっていない4stエンジンだからブリーザーホースもその設計で、ブリーザーホースから内圧でオイルが吹き出し1日走り終わってオイル点検しますとオイルがほとんどなくなっていた記憶があります。でもホンダのエンジンは優秀で、6日間トラブルなしで走り切りました。

 

(混合ガソリンの作り方)

 

混ぜ物を作る時の基本は「原液を先に入れて、薄める液体を後から入れる」ですね。ですんで、混合ガソリンを作る時は必ず容器には「オイルを先に入れて後からガソリンを入れ」ましょう。この方式だと、混合ガソリンを作った後に「かき混ぜる」必要はまったくありません。

 

混合ガソリンの保存期間ですが、基本的に放置していても性能の変わらない4stオイルと違って、2stオイルは「混ざりやすいよう」に、荒っぽく「気化しやすいガソリンと同じ性能」を持っていると考えてください。だから4stオイルは「缶のフタを開けたまま」でもいいとは言いませんが、2stオイルは缶の蓋を必ず閉めておかないと「潤滑性能がどんどん悪く」なりますよ。

 

こうなると当然、早く使い切ってしまわないといけないのは誰でもわかります。基本的には「その日の練習で使い切るだけ」を混合して作るのがベスト。でもまあそうはいきませんので、その日に使う分よりも、少し多い目の混合ガソリンを作る感どころを身につけましょう。

 

●2stミッション室オイル

 

 

ヤマハの2stエンジン用ギアオイルが、総合点で一番いい成績を出しました。クラッチの切れだけ、熱ダレ対策だけ、耐久性だけ、の個別を求めるなら他の高級なオイルもよろしいかと思います。

 

2stミッション室オイルは、高級な化学合成油よりも「クラッチの為には」ベーシックな鉱物油の方がよろしいですよ。ただ鉱物油はやはり化学合成油に比べて耐久性の問題で難点がありますが、安価ですので交換のサイクルをあげる事で対策ができます。

 

2stエンジンのシリンダーには常に「ガソリンに混合してある新鮮なオイル」が潤滑していますが、ミッション室オイルは常に「溜まっている油」をぶっかけて使っているのを知って下さい。かき回され空気に触れる溜まり油はやはり劣化をしますので、交換サイクルをあげるのがベスト。こうなると安価なオイルを頻繁に交換する、ですね。これは私的にいう「100均パンツ論」です。

 

「100均パンツ論」とは、例えば高級な素材シルクで作られている高価なパンツを1週間はき続けるよりも、100均のパンツを毎日使い捨てではき替える方が快適である、ですね。「高級なオイルは長い間交換なしで使える」と、これまた盲信的に刷り込まれていますがこれは間違いです。やはり新品オイルと早い目の交換した方が、本来の持つ性能が出ます。

 

このギアオイル1リットル缶も、2stオイルと同じく日曜大工の店どこでも約900円で売っています。「そんな安物オイルでいいの」とお思いでしょうが、先に書いた通りオイル選びは宗教と同じですので、信じる人のみ使ってみてみて下さいね。

 

また、どのような種類メーカーのでもミッション室に、2輪用「4stオイル」は慎重に品質を選んで入れてくださいね。モノによっては「クラッチの対策2の次、摩耗性能1番」の4stオイルがありまして、これを使うと必ずクラッチのタッチがおかしくなるか滑り始めます。このようなオイルは、歯車の金属摩耗にはよくても、4stと2stはオイルの発熱量も違い、クラッチのタッチつながり感が2stでは必ずおかしくなります。4st用エンジンオイルを2stのミッション室オイルとして使う時は慎重にオイル選びをした方がよろしい。

 

この事はフロントフォークオイルを、リアクッションに使うのと同じです。フロントフォークオイルをリアクッションに使うと、その「耐熱.耐圧.耐泡立ち」性能が落ちるので、リアクッションの動きが明らかにおかしくなります。ただその逆の、リアクッションオイルはフロントフォークには使えます。

 

●結論

 

日本には優秀な国産ブランドのオイルメーカーがあるのに、何故、ブランドだけの海外製オイルを使うのか。日本人にはその体質にあったお酒や焼酎があるのに、何故、ブランドだけのウィスキーやワインを飲むのか、に近いところがあります。

 

以上の二つ、どちらもヤマハが販売していますが、ヤマハ発動機(株)が作っているわけではありません。ヤマハの系列会社の「ヤマルーブ」というブランドで、ワイズギアから販売されているオイルです。ワイズギアは「Y’s Gear」で直訳すると「ヤマハオリジナルの装備用具」の意味。だから「はい、優秀な国産オイルを使いましょうね」とても安心です。

 

重ねてしつこく申し上げます。黒山レーシングは「ヤマハの御用聞き/ちょうちん持ち」ではありません。目的にかなう品質と値段のことを考えての結論でございます。

 

●4stオイル

 

 

4stオイルは、黒山選手はヤマハのファクトリー契約ですので「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」が契約しているオイルメーカーのフランスのMotul(モチュール)です。ですので、好むと好まざるとにかかわらず「Motul4st専用300V」を使っています。写真は10W40になっていますが、黒山選手は300Vの「5W40」を使っています。この粘度で年中問題はないようですね。

 

 

ヤマルーブRS4GPは、ヤマルーブブランド4st最高峰のオイルですが使ったことがないので何も申せません。4stオイルは国産メーカーも海外メーカーも「品質や価格」で負けず劣らずのしのぎ合いで「国産の方がいい」という自信はありません。4stオイルに限っては「どうぞ、お好きなのを」ですね。

 

ではでは、信じる人は救われる〜♪ のイチローさんより

フロントフォーク、ホンダはφ39のShowa製でBetaはφ38のパイオリ製ですが、他、ほとんどのメーカのフロントフォークはTech製ですね。ここではそのどっちのどれがいいうんぬん、性能差の政治的発言は控えまして、Techはここが弱点とその対策を紹介します。

 

 

前ホイルは右側のアウターチューブからスピンドルシャフトを差し込み

 

 

この底に付いている締め付けボルトで締め付けます。写真の左側はパイオリ製で2本の6ミリボルトで締め付け、右側はTech製で1本のみの6ミリボルトで締め付けています。

 

ようするに前ホイルを固定するために差し込んでいるスピンドルシャフトが、ゆるまないよう、抜けてこないよう、にスピンドルシャフトを囲って締め付けているわけ。

 

こうなると「強く締め付ける」の方がいいわけで、Tech製の1本ボルトよりも、パイオリ製の2本ボルトの方がスピンドルシャフトをより強く締め上げれます。少し重いので今は使われなくなりましたがφ40のマルゾッキ製は3本の5ミリボルトで締め上げています。

 

この締め上げ力が弱かったらどうなるか、ごく普通に民間人一生慣らし運転ライディングでは「1本でも2本でも、どっちでもいい」のですが、男ライディングをして岩場で転び、右側アウターチューブの下側部分を打ち付けると、ちと具合が悪いのです。

 

 

普通は、右側アウターチューブはこんな風に付いています。でもこの下側の部分を横から強く打ち付けるとこうなります。

 

 

こうならないようにボルトで締め上げているわけですが、6ミリの1本ボルトは実によくこうなります。うちの突撃隊長の陣くんなんか、飛びつきの練習をしてバイクを放り投げると、飛び出し量に差はありますが、毎度ほとんどこうなります。これはやっぱり1本ボルトでは締め付けトルクに限界があるのでしょうね。

 

ちなみにホンダφ39のShowa製は、同じように1本ボルトで締め上げていますが、Techの6ミリボルトに対して8ミリボルトを使うことで解決しています。6ミリボルトなら2本は絶対必要だぞ、のテスト結果です。

 

でもそんなん気にした事もないよ、と申されるでしょうが、Techのフロントフォークは程度の差はあれ乗っていて転ぶと必ずこうなっています。写真のように極端でなくても1ミリ程度は必ず内側にずれています。これはこの締め付け1本ボルトを緩めると「スコン」と外にアウターチューブが戻る事でわかります。

 

これって誰がどう考えてもフロントフォークの動きを悪くしているし、インナーチューブとアウターチューブが上下するたんびに片方だけがこすれ変摩耗しているのが理解できますよね。

 

 

さてどうしましょうかですが、ようするに外から内側に強い押す力がかかっても内側にいかないようにしたらいいわけで、単純にその隙間部分にカラーを入れるといいじゃんになり、アンダーガードの材料7075材よりももう少し強い「YH-75」というムク棒から削り出しでこんなUFOみたいなカラーを作りました。

 

 

この部分にこのように取り付けます。このUFOみたいなカラーの重さは、もう無視できるほどの重さです。うちのナンバー1ライダーも、ナンバー2も、残り2名もというか、うちの実働バイク4台全部につけて使っていますが、とてもよろしいと言うか安心ですね。

 

これを付けたからといって性能が上がるわけではありませんが、まあ、転んだときの保険のような部品です。

 

そんなん時々注意して確認、底の6ミリボルトをゆるめてフロントフォークを上下にスコスコやって元に戻したらよかとやないね、と申しますでしょうが、それは机上の理論。サンダーライダーならいざ知らず、勝負をかけた大会ではそこまで気遣いに頭が回りません。機械は設計通りにきちんと位置していると思って、この部分が内側に入っているなんで気もつかずにセクションに入ります。これが普通です。

 

 

このように加工仕上げるには、YH75の丸棒があるのは大前提、回転させて削る旋盤があるのも大前提、そしてこの穴を開けるにはフライス盤も必要ですし、8個の穴の間隔を正しく回転させながら出すサーキュラーテーブルも必要です。

 

腕があっても加工機械がないと何にもできませんけど、腕が多少悪くてもいい機械があれば製品はできるのです。

 

1) 4,000円(税別)

2) 送料250円

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計4,650円(税込)

 

Techのフロントフォークをお使いの紳士淑女の皆さま、膝当て肘当てみたいな保険的部品ですが、必要ならお買い求めくださいね。

 

お支払いは、富山の薬売りみたいな「信用売り」ですので、部品に請求書を付けて送りますのでそれで後からお支払い下さい。

 

〒666-0143 兵庫県川西市清和台西1-1-7 Tel&Fax 072-799-0830

株式会社黒山レーシング:部品製作室/黒山一郎

 

 

 

20リットルの鉄製オイル20L入りペール缶で、オイルを買う民間人はいないと思います。理由は簡単で「量が多すぎる」からです。でも黒山レーシング少年部なんて、イチローさんのBeta-Evo1台と孫どものScorpa125×3台でしょう。混合用2stオイルは1年間でペール缶20L×3缶使い切ります。

 

 

4stオイルはガソリンで薄めずにそのままだから、けっこう量を使いますが、2stオイルはうちは70:1で薄めて使っていますけど、これで年間60Lはすごいでしょう。オイルは「ヤマハの通称青カン」を使っていますが、ヤマハ製だからといってヤマハのチームなんだけど4stならいざ知らず、2stではヤマハからの援助はありません。オイルのとても安く買えるカスタムジャパンという通販専門のお店からすべて買っています。

 

 

20L入りペール缶がけっこうたまってきましたので、どうするかというと、2つを逆さまに合わせて溶接でくっつけて「ゴミ箱」にします。以前は厚手のダンボールで作っていましたけど、ダンボールは紙で、紙は水に弱いから雨に少しでも濡れると使いものになりません。

 

 

以前に紹介した防火用の水置きと並べておいています。

 

 

見ての通り、片方の面を切り取り筒抜けにして、逆さまにして溶接でくっつけます。ペール缶を叩き潰して大型ゴミにするのもいいのですが、ものは大切にしようで廃物利用のご紹介です。

<4stのブリーザホースは大切な機能ですよ>

 

2stであれ4stであれ、エンジンのクランクケースには「息抜き穴」、これを専門用語で正しくは「ブリーザホース取り付け穴」と申しますが、このホースを取り付けるパイプ穴が必ずあります。

 

写真のこれが、2stのシェルコとスコルパのこのパイプ取り付け穴で本当に「あればいい」レベルの小さな穴径ですね。

 

機械的な説明ははぶきまして、2stは「穴があればいい」レベルですが、4stはこの穴径の大きさと、その取り付ける位置と何ヶ所何本ホースを取り付けるのかで大きく性能が変わります。

 

話を4stだけに絞ります。注射器の中の押しポンプを押すように、シリンダーの中のピストンは上に上がり混合ガソリンを圧縮して点火プラグで爆発させパワーを得ます。のように「ピストンの上側」はバルブコントロールにより「吸気→圧縮→爆発→排気」を繰り返していますが、このサイクルが4つあるんで4ストロークと申します。

 

ピストンの上は小さな部屋で「圧縮して爆発させて排気」していますが、この空気の流れ行程は「入口から出口へ」と二つの穴があり一方通行になっています。それもトコロテンのように後ろから押されるように押されて流れます。当然、ピストンの下も同じなのですが「爆発がないのと部屋が大きい」のはさておき、1番の問題は空気の流れがない事です。

 

ピストンが下がると、その分はブリーザホース穴から抜けていきます。次に上がると同じブリーザホース穴から大気を吸い込みます。つまり同じ一つの穴からピストンが上下するたびに、人間の呼吸と同じく「吸ったり吐いたり」しているのです。はい、2stにはこれはありません。

 

誰が考えても、この呼吸穴は大きいほどいいわけですが、実はブリーザホースというのは別名「ブローバイガス排出ホース」とも言われています。ブローバイガスというのは密閉するべく付いているピストンリングから、上側の「圧縮→爆発」の行程でシール能力を超えて下側、つまりクランクケース側の空間へ「未燃焼ガスや排気ガス」が漏れてしまうガスのことです。

 

荒っぽく2stの小さなブリーザホースはクランクケース内部と外気がつながっているだけで、大気中の空気の行き来はないと考えてください。でも4stのブリーザホースから出てくる内気は、とても汚くて大気汚染の最右翼なのです。高回転になると当然、オイルも吹き出してきます。

 

だから結論としてメーカーは、このブリーザホースの径をできるだけ小さくするとか、ブローバイガスをエアークリーナーBOX内に導いて再燃焼させるとか、高回転のレーサーはオイルキャッチタンクをつけて閉じ込めるとか、いろいろな対策をしています。

 

話をTY125-4Tに絞ります。この4st125エンジンのブリーザホースは、クランクケース後方の一つだけです。これにプラスして「シリンダーヘッド部」と「クランクケース前部」の3箇所に追加してやれば、ズバリ

・より回転が上がり

・より低速がスムーズになり

・よりエンブレが利かなくなり2stのようなエンジン

 

になります。これは乗れば民間人でも体感できます。

 

そんなんしたら「ブローバイガス」がより出て大気が汚染されるのでは、という健全な正論、正義の味方月光仮面のおじさんはこの際いません、にしましょうね。今は非力な4st125のエンジンをいかに元気にさせるかのお話だけにしましょう。

 

●シリンダーヘッド部に取り付ける

 

本当は上部2カ所に付いている丸いタペットカバーに取り付けるのがベストなんだけど、すぐ上にフレームがきていましてここは無理。で、カムチェーンスプロケットカバーに取り付けます。

 

2本の8ミリボルトをゆるめカムチェーンスプロケットカバーを外すと、こうなります。丸いタペットカバー位置よりも上にあるから、こちらの方がいいかもしれません。

 

 

カムチェーンスプロケットカバーの前部にこういうパイプをねじ式で取り付けて、ホースを付け後ろに逃がします。

 

 

●クランクケース前部に取り付ける

 

この位置は昔からある常套手段の位置で、まさにボルトオン一発で取り付けられます。

 

 

この位置の欠点は、ホースが横に飛び出すことですが、次の写真のようにクラッチベースカバーのこの部分にφ5の穴を開けてタイラップバンドで内側に引っ張ってやればOKですね。

 

 

この位置にφ5の穴を開けて内側に追い込みます。

 

 

ミッション室オイルの入口フタには、このようなオイルレベルゲージが付いているものとついていないものがあります。TY125-4Tは付いていますが、フタのセンターにネジ穴を開けて竹の子真鍮パイプを取り付けるんだから、当然、このオイルレベルゲージは無くなります。

 

この場合は入口つら面からオイル規定上面までは44ミリだから、焼き鳥の串か何かにマジックで44ミリの位置に印をつけて差し込み測定すればOK。そもそもオイルを規定量入れて、普通に乗る分にはオイルは減りません。

 

 

●この2つの事をやって欲しい人は〜。

 

このヤマハの汎用125エンジンはとても優秀で、TTRとかXTZとかYBRとかの名称で各方面の125ccバイクに使われています。トライアルのバイクも本家のTYS125FやSY125FやTY125-4Tと名称は変わりますが、エンジンは同じものです。


1)あなたのバイクの「カムチェーンスプロケットカバー」を外す。2本の8ミリ頭のボルトを外すだけだから、チンパンジーでも外せます。

2)オイルレベルゲージのついたミッション室オイルの入口フタを外す。こっちはもっと簡単で、道具なしで高崎山のお猿さんでも外せます。

3)送ってきたあなたのこの二つの部品に、以下の加工をいたします。

 

・二つの部品に、竹の子型真鍮パイプをネジ穴加工をして取り付け

・その二つの竹の子真鍮パイプに、丈夫な網目入りホースを取り付け

 

4)この二つの加工、すべてで「6,000円(税別)」でやりましょう。

5)この二つの部品を当社に送る場合、郵便局のレターパック520に入れて送るのが安心最安値ですね。

6)このレターパックは性能が良くて「沖縄からも北海道からも」全国どこからでも書き留め扱いで、全国均一料金520円ポッキリで運んでくれます。

7)ですので、料金としては

 

・工作加工代→6,600円(税込) 

・こちらからの送料→520円

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7,120円

 

でよろしかったら、当方まで部品二つを送ってくださいね。

 

8)送り返してきた二つの部品には、少し長めに耐圧ホースがつけてあります。忍者が水の中で潜む時に、ストローみたいなものを口にくわえて潜みます。この呼吸パイプが長ければ長い方が水中深く潜そめると考えますが、呼吸をする往復息継ぎなので長くすると「吐いた炭酸ガスをまた吸う」になり息が続きません。

 

これと同じで、2本のブリーザホースも実際にあなたのバイクに取り付けてみて、必要最小限の長さにカットしてください。月光仮面のおじさんに怒られそうですが「オイルが少しだけにじむ」くらいが性能を出すためにはベストの長さ。

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納期は「1泊だけ」で、お帰りになられます。

富山の薬売りみたいな「信用売り」ですので、完成後、請求書を付けて送りますのでそれで後からお支払い下さい。

 

〒666-0143 兵庫県川西市清和台西1-1-7 Tel&Fax 072-799-0830

株式会社黒山レーシング:Team overall director&Manager/黒山一郎

 

trial.kuroyama@icloud.com

もういつの頃からだろうね、うちの工場の天井にツバメがやって来て、巣を作り、ヒナを育て、皆んなで一緒に東南アジアのどこかへ帰って行くのは。記憶にある範囲だけで12年以上前、つまりまだ健一がbetaの契約でBetaRev-3に乗っていた時に、ツバメが巣をかけていたのは覚えています。

 

イチローさんは3月26日生まれで、毎年、3月のイチローさんの誕生日の前には必ずツバメがやって来ます。まだ少し寒い時期にやって来た時のツバメは全身ボロボロで、苦行難行の旅の末、やっと古巣に帰って来たという感じ。で、だいたいご夫婦で2回子育てをして5羽×2回=10羽の赤ちゃんを育て上げます。

 

そして、皆んなで我が工場を見捨ててまた東南アジアのどこかへ飛び立つのは8月です。だからうちの工場には3月から8月までの5ヶ月間ツバメさんがいます。ですけど、昨年と今年は「います」どころではなく、そんなに広くない工場の天井のあちこちに6家族がお住まいです。

 

この天井が板張りのご夫婦は、イチローさん用の工場にいるご夫婦。もうすでに5羽の赤ちゃんが生まれています。だもんで確実にもう一回子育てをしますので5×2の10赤ちゃんですよ。

 

きれいな天井のほうは二郎君用の工場の部屋ですが、なんとここには狭いながらも5組のご夫婦がそれぞれの場所に、勝手に巣を作っています。

 

 

 

 

 

このツバメたち、3月に初めて工場にやってくる時に、工場の周りを飛び回って様子をうかがっておそるおそる工場の中へ入ってくるのではありません。6組ともに、いきなり戸惑いもなく一気に部屋の中に飛び込んで来ます。だから、去年うちから飛び立ったツバメさんたちの誰かだと思います。

 

ツバメの寿命は「動物園だと10年」「野生は2年」とものの本に書いていますけど、新しい生命がうちの工場で誕生して旅だち、毎年帰って来ていただけるのは嬉しいことですね。また続編をお知らせいたします。

 

<HONDA/RTL4stのクラッチ「ジャーダー」防止加工>

 

BetaRev-3やBeta-Evoの、Betaのクラッチスプリングはこのようなのが6本です。で、スプリングを押さえつけるワッシャは、スプリング自体が踊らないように商品名「タイズキャップワッシャ」で締め付けています。参考までにクロモリ皿ボルト付き1個700円です。

 

 

今回の本題は同じ6本スプリングで締め込んでいるHONDA/ RTL4stのクラッチスプリングのお話になりますので、RTL以外にお乗りの皆様は「へぇ〜HONDAはそうなっているんや」で読み流してくださいね。

 

写真はすみません、裏表が反対ですが表も裏も写真のように「面」は真っ平らです。

 

HONDAにお乗りの皆様はクラッチアウターカバーを開けてみると、スプリングを締め込んでいる6本のボルトはこういう「投げて遊べる角のない手裏剣」または「花びら」みたいなので、6本スプリングを同時に締め付けています。分かりやすく、大きな分厚いワッシャの周辺に6つの穴を開けて、一つのワッシャで押さえつけているとも言えます。

 

でもスプリングの当たる部分は、真っ平らな部分になっていますので締め込んだスプリングがハードな半クラッチを使って酷使すると、わずかに横移動しブレていわゆる「ジャーダー」の原因になりますよね。これだと、平っぺたいワッシャで締め付けているのと、まったく同じです。

 

 

だったら単純にこのようにスプリングの当たる部分だけ少し座ぐって「ジャーダー防止タイズワッシャ」と同じようにすればいいのではないかですよ。で、この加工は、タイズワッシャは旋盤を回して作り、この座ぐりはフライス盤を前後左右に動かして加工します。

 

以下、この先の能書きはこのホームページ→Racing Service→スペシャル部品販売に載せていますので、そちらをご覧くださいね。

 

多分ですが、HONDAのRTL4stに乗っているスペインも日本もワークス皆様は多分必ず、この加工をしていると思うけどね。さて、どうやろうねぇ〜??

 

イチローさんより

https://ameblo.jp/mother-mami/entry-12574422180.html

 

イチローさんは、身長162センチながら柔道5段です。で、以前の大昔、川西市柔道協会の少年柔道で教えていたことがあります。これがちょうど健一が小学生低学年の頃ですね。柔道の技を教える場合、自分の得意技だったのを教えるのと、得意でない技を教えるのでは「教え方が月とスッポン」です。

 

得意にしていた「背負い投げと巴投げと大内刈り」は、ありとあらゆる動きや態勢の中から「こうする、こうかける」を教えられます。でも、得意でない技は「教科書や指導教本」のような、ありきたりの教え方しかできません。

 

トライアルの指導教え方もこれと同じで、自分にできる技はやって見せて模範演技が出来ますが、出来ない技はやり方さえ分からないので教えられません。イチローさんの教えられる技は「8の字ターンとその場停止」だけですね。

 

「黒山さんの教え子は、皆さん上手になりますね」とよく言われますが、それは間違いで、教えているのは健一でイチローさんはその横で「苦虫を噛んだ顔」をして、怪我をしないようににらみをきかしているだけです。実際のところ、この動画を見て71歳のじいさんが教えられると思いますか。私を日本チャンピオンから引きづり落とした、あの山本昌也さんでも無理でしょう。

 

ということで結論は、お勉強であれ芸術音楽であれ、スポーツであれ、何事をやるにしても「良い指導者」を見つける事と「それが出来る指導者か出来た経験者」の元でその事をスタートさせる事が一番大切。現役が指導する場はあまりないのですが、最低でも「それが出来た経験者」の指導を仰ぐ事が大切。

 

https://photos.app.goo.gl/o7aPmUQxvBEqhWYQA

 

モータースポーツは「命を失う」スポーツの部類に入ります。だから安全な練習から始めましょう、になりますが、本当はこの逆で「危ない感覚は早くから覚えさせてしまいましょう」ですよ。この動画の命のやり取り練習なんて、大人になってトライアルを始めた人にはとて無理は見ただけで分かります。

 

という事で、黒山選手の指導の元、毎日の命のやりとり練習の小4年生の陣くんですが、その横で行けもせんくせに、兄貴には負けたくないという根性気力だけで「僕もやってみる」という小2の太陽(たお)くんをなだめすかすのはおじいちゃんの役目ですね。

 

衰えがひどい最近の自画像

 

 

今年のツインリンクもてぎでの世界選手権は、6月6日(土)〜7日(日)といつものように2日間制で行われます。例年、土曜日のお客さんよりも日曜日のお客さんの方が圧倒的に多いのは、まあ当たり前ですね。

 

で、日曜観戦のお客さんは子供連れが多くて、日曜の早朝よりも土曜の夕方にはもてぎ入りして、ビーパル誌「週末は野外で過ごそう」よろしく園内のキャンプ場で車中泊やテント泊されています。そのお子たちにとっては本当はトライアルなんてどうでもよくて、園内のキャンプ遊びやテント泊と、次の日の遊園施設遊びの方が大切。

 

だから土曜の夜のキャンプ場にはけっこう皆さんがお集まりになられ、お父さんはお酒を喰らってあとは寝るのを待つだけだけど、お子さまたちは手持ちぶたさ。ということで、その土曜の夕刻の手持ちぶたさの時間に、お子達みんなと同じ年齢付近の小4年生ながら国際B級の陣ちゃんがトライアルデモンストレーションをやるという企画が進んでいます。

 

その筋から、6月6日(土)の夕刻時間帯に「ツインリンクもてぎ」で陣ちゃんに「トライアルデモンストレーションをやってもらえないか」のご依頼があり「よかたい」の返事をいたしました。具体的な時間場所が広報されれば、またご案内いたします。お楽しみに〜♪

 

孫のピチピチ肌に比べ、見苦しい事このうえないこの頃のイチローさんより

 

BetaRev-3であれBeta-Evoであれ、クラッチを作動させるクラッチポンプの内径はφ27とφ28です。というよりもスタンダードのバイクには最初からφ28がついており、φ27はスペシャル部品としてBetaインポーター(輸入元)から販売されています。

 

φ28とφ27はどう違うのかと言えば、荒っぽく

 

・φ28はクラッチは軽いけど、つながりがソフトタッチで切れが少し悪い

・φ27はクラッチは少し重くなるけど、つながりが強く切れがいい

 

ですね。

 

だったらφ26を付けたら、もう少し重くなるけど使える範囲内だったらこれの方がいいのではないのか、になりますがφ26は世界中で市販されていないのです。この先の能書きはこのホームページ→Racing Service→スペシャル部品販売に載せていますので、そちらをご覧くださいね。

 

イチローさんより

 

ヤマハTT250Rレイド1994年式のリアクッション、つまり25年前のリアクッションをオーバーホールしました。さすがに日本製、ゴム油脂のオイルシールもOリングも痛んでおらずに、グリスアップのみで対応復活可能でした。

 

フロントフォークの油脂類は、オイル漏れしていなくても新品交換した方がいいのですが、リアクッションの場合は「高圧がかかった状態でお仕事をします」ので、オイル漏れさえなければ、なじんだものの再使用の方がいいのです。

 

その理由は「サメの歯理論」でして、金属と接触するゴム部分が摩耗してすり減っても圧力で押されている後ろのゴムが次々と出てくるから、ですね。これはオイルシールの構造自体の作りもそうなっていて、リアクッションのオイルシールは圧力がかかった状態でしか密閉性能を発揮しません。

 

フロントフォークのオイル交換は皆さん、けっこう神経質にやっておられますが、実際のところリアクッションの方が前と同じ量の衝撃を受けとめているわりには無神経放ったらかしなのです。今回、依頼がありましてヤマハTT250Rレイド1994年式のオイル交換と高圧窒素交換をいたしましたが、中のオイルはこの世のものとは思えないくらいにヘドロ状のあげく、その匂いたるや下水以上。

 

普通、トライアルバイクのサブタンク付きのリアクッションは、バラしてみて本体のシリンダー側のオイルは黒くなっていることが多いのですが、ホースで繋がれているサブタンク側のオイルまで真っ黒になっていることは滅多にありません。

 

こんな風にメインのシリンダーもサブタンクも、中身のオイルが真っ黒になるのはトライアルバイクでは相当に古いバイクでも見たことがなし。ということは、やっぱり市販車で行動や山道を走るだけでオフロードバイクは、トライアル以上に相当の疲労があるんですね。

 

器用なだけではなくて、正しい教育を受け正しい知識を持ち、正しい純正部品を持っているお店に、あなたのオフ車のリアクッションをオーバーホールに出しましょう。きっと、ビックリするくらいによみがえりますよ。