一郎のだまされ日記

一郎のだまされ日記

チーム黒山レーシング 黒山一郎でございます。

<PWKキャブレター用のパワーアップパーツの販売と中身改良>

 

黒山選手は元BetaMotor契約ライダーです。その契約期間は11年でした。黒山選手の専属メカニックは「イワノー.ビガッチ」と申しまして、若いやる気のある社員メカニックですが、10年間黒山選手のメカニックを務めたのちに依願退職して、今はフィレンツェでバイクのサスペンション専門のショップをやっています。

 

このイワノーとは今現在も翻訳ソフトを使って、イタリア語でE-mailでお付き合いがありまして、先日「PWKキャブの改良部品で、イタリアにこんなんあるぞ」と送ってきましたのが、以下のプラスチック製のフロートタンク単体です。

 

 

 

上側の写真が送ってきた単体で、下側の写真がスコルパに取り付けた写真です。このフロートタンクはPWKでも大柄なオフロードバイク専用の改良部品で、小ぶりなトライアルバイクに取り付けますと上下の高さが少し長くて、無理やりはつきますが下側のドレンというか出べそ部分がクランクケースに当たります。

 

で、やや無理やりですけど付くにはつきましたんで、まあ乗ってみようで乗ってみてビックリ、瞬間で体感出来るほどの「全体的にすべての領域でパワーアップ」したのです。キャブセッティングも何もいじらずそのままで、もちろん薄くも濃くもなくて、ヒルクライムなんて「キィーン」って明らかにガソリンがガンガンきている感強く登っていきます。

 

その原因は、フロートタンクの上下の高さが長く設計してある分ガソリンの貯蔵量が多いからでしょうね。でもこの「ガソリンの貯蔵量を多くする」のは新しいアイデァではなくて、過去に問題ばかりありまして「没」になったアイデァなの。

 

その昔にキャブレターフロートタンクの横に、ペットボトルのフタみたいなのを付けて、通称「こぶ取りじいさん」と言われたパワーアップ部品があり、次にフロートの横幅を大きく広げたのも販売され、次に本体とフロート室の間に座布団みたいな「アルミ板のかませ」を入れて容量を増やす部品も販売されていました。

 

イチローさんはこのすべてをテストしましたけど、「下から上までの領域で濃いくなりボトボト感強し」で、メインジェットを下げて薄くするとセッティングは合うけどパワーがなくなり、「パワーアップ目的なのに何のこっちや」ですべて却下のお蔵入り。

 

というわけで、このプラスチックで作られたフロートタンクも、同じような似たようなものなんだけど、何故かパワーアップが体感できるのです。うちの戦闘員の2人が乗っているスコルパ250にはバッチリの相性でしたけど、復活しました女子部戦闘員が乗っている Beta-Evoでテストしますと、その昔と同じく濃くなりすぎてボトボト感が出て使えません。

 

Gas-GasやTRRSもこの同じPWKキャブを使っていますが、このフロートタンクが合うのか合わないのかはテストしていませんので分かりません。スコルパとシェルコは使えますが Beta-Evoには使えません、Gas-GasとTRRSは分からず、というのが現状です。

 

上下の高さが長い分は、下側の出べそ部分をカットしてスコルパに無理なく取り付くように改良対応しています。

 

はい、個人輸入というよりも個人的友情でイタリア/フィレンツェから郵便で送ってきますので数多くは無理ですが、今回、以下の価格で販売いたします。

 

● PWKキャブレター用透明プラスチックフロートタンク一式 → 3,300円+送料/520円 = 総計3,820円(税込)

 

●オプショナル部品として

 

 

 

 

民間人皆様には「フロートタンク」だけの交換で十分です。ですが、国際A級レベルの腕前で、1発ステアケースだけを攻めるのなら問題ありませんが、2発〜3発と連続して攻めたり、ジャンプして着地、即、また全開のセクションを攻める場合はフロートタンクだけの交換では問題が出てきます。

 

ステアケースを登った直後とかジャンプをして着地した直後とか、瞬間ですが、フロートタンクの中のガソリンはタンクの中の上の天井に張り付いています。バケツに水を入れてクルクルと円を描くように振り回した時、ある一定のスピード以上で回転させるとバケツが上に上がっても水は落ちてきません。これと同じです。

 

この状態の時、下にあるメインジェットのガソリン吸入口付近にはガソリンはありません。全部、瞬間天井に上がっているのです。この時に「次の為に」アクセルを開けてもガソリンを吸わずに「ボボ〜ッ」ときて「はい終わり」になるのです。

 

この解決方対策はたった一つ、そう、メインジェットの周囲に「傘をつけてやる」ですね。写真の上側のスタンダードのは傘なしで、下側のは傘ありです。まあ、この傘の必要なライダーは国際B級上位や国際A級のライダーだけですので「必要と感じたらどうぞ」のオプション販売としました。


プラスチックのフロートタンクはイタリアから送られてきますが、この連続ステアボコ付き防止装置と名付けている「対策の傘」は、材料を「丸棒」から旋盤で削り出したイチローさんの手作り部品です。


プラスチックフロートタンクをまず買って使ってみて、「傘もあったほうがいい」という方は +4,400円(税込) でどうぞ。ただしプラスチックのフロートタンクはボルトオンで交換できますが、傘を取り付けるには「メインジェットとニードルジェットの改造」が必要ですので、当社へあなたのPWKキャブを送る必要があります。

 

●ブリーザ穴の2か所追加

 

 

ガソリンタンクの入り口フタには、必ず空気抜き(ブリーザ穴)ホースが付いています。これはキャブレターでガソリンを使った分、タンクからガソリンが落ちてキャブへいくわけですが、ガソリンが落ちた分だけタンクに空気が入ってこないとガソリンは落ちていきません。落ちなかったら、必ずエンジンは止まります。

 

この事はキャブレターでも同じことが起きていまして、キャブから霧状になってシリンダーへ行ったガソリン分だけ、タンクからガソリンが落ちてくる仕組みですが、このキャブの上部にも必ず空気抜き穴(ブリーザ穴)があいています。

 

はい、PWKの空気抜き穴(ブリーザ穴)はみたら分かりますが「これで空気が入っていっているの??」というくらいに、見事に小さな穴が一つしかあいていません。全開全開のヒルクライムをやると、ガソリンが不足する「カリッカリッ〜」の症状がもろに出てきます。

 

で、キャブの上部左右に写真の通りブリーザホースを差し込んで取り付ける「竹の子」を加工して取り付けます。この加工は、絶対にやったほうがよろしい。

 

→プラス1,100円(税込)でどうぞ

 

以上の購入には、以下の段取りになります。

 

A,プラスチックフロートタンクだけが欲しい方は

 

→ 3,300円+送料/520円 = 総計3,820円(税込)

 

ご希望の方はE-mailで連絡ください、在庫あればすぐに送ります。

 

B,すべて全部欲しい方は

 

→ 3,300円(フロートタンク)+4,400円(傘)+ブリーザ穴加工1,100円+520円(送料)= 総計9,320円(税込)

 

ご希望の方は

 

1.自分のバイクのPWKキャブを取り出し、ここへ送る。

2.当社へ届いたら、その中身二つの部品を改造して傘もつけて、2本のブリーザホースも取り付け完成させ、組み上げたキャブを送り返す。

3.キャブのオーバーホール+ジェット2点改造+組み立て工賃は、サービスします。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

連続ステアボコ付き防止装置の傘や、キャブ上部のブリーザホース穴は、うちで「作る加工する」ですので永遠にOKですが、フィレンツェから送ってくるプラスチックのフロートタンク単体は、いつ「もうないぞ」と言われるかもしれませんので、早い者勝ちでご理解お願いいたします。

 

ご注文は trial.kuroyama@icloud.com へ〜♪

 

〒666-0143 兵庫県川西市清和台西1-1-7 Tel&Fax 072-799-0830

株式会社黒山レーシング:黒山一郎より

 

 

<復刻版/TY125Fのハイカム付き140ccボアアップKit数量限定販売>

 

 

写真は民間人が撮りましたので怪しく不鮮明ですが、内容は以下の部品です。

 

1,140ccボアアップシリンダー+ピストン

2,140cc用上下ピストンリング+オイルリング3本

3,ピストンピン+左右クリップ

4,バルブシール2個

5,上下ガスケット+カムチェーン調整部パッキン

6,ハイレシオカム

 

ハイカムの写っていない鮮明な写真はこちら。実際はこれに+「ハイカム」が付きます。

 

以上、すべて旧Gas-Gas社の オプショナル(レース用)部品として販売されていた部品です。

対応車種:TY-S125F、TY125-4T、ランドネ、TY125Classic、BETA RR4T-125、TT-R125など

 

・シリンダーとピストンとピストンリングは、慣らし期間を短くするためにすべての摺動部はゴム砥石とオイルストーンで「角面」を落としています。

 

 

・ハイカムを交換してカムチェーンスプロケットをボルトで締め付ける時は、締め付けトルクはヤマハ指定の締め付けトルク1.8K〜2.0Kで必ず締めてくださいね。未熟な人ほど「締め付け過ぎ」になりますのでご注意ください。

 

・ハイカムと強化バルブスプリングは、普通はセットです。でも回転を常に1万回転以上あげて使うロードレーサーの場合はそうでも、ハイカムに交換して、エンデューロやトライアルに使う場合のバルブスプリングはスタンダードのままの方がいい成績を出しています。

 

強化バルブスプリングは、より強くカムの摺動部を押さえつけます。ようは「回転に無理」が発生します。でも「125ccである」「回転を常々そんなに上げずに一生慣らし運転である」のことを考えると、スタンダードのままの方が性能は変わらず耐久性も問題ない、という結論。だから交換する必要はありません。

 

以上、旧Gas-Gas社の オプショナル(レース用)部品として販売されていた新品部品ですが、数量限定(もうそんなには在庫が残っていない)で以下のお値段でお願いいたします。

 

部品点数1〜6すべてで「17,000円(税別)」でどうぞ。

 

もう一つのオススメは、ついでにクランクケース内の背圧を軽減する「ブリーザホース2ヶ所取り付け」です。140ccにボアアップした時は、この改良取り付けをした方が絶対にいい性能が出ます。「いい性能」とは、より高回転が回る、より軽く吹き上がる、エンブレが多少やわらぎ2stエンジンに近くなる、ですね。

 

 

 

140cc Kitをご希望で、なおかつブリーザホース改良もご希望の方は

 

1,あらかじめ先に、以下の2点の部品を外して当社に送る →郵便レターパック520円が日本一安いし翌日ここ着で到着。

 

a.シリンダーの左上に付いている6ミリのボルト2本を外して、カムチェーンカバーを外す。

b.ミッション室オイル入れ口蓋というか、オイルレベルを測る蓋というか、これを外す。

 

2,到着したこの2点の部品を加工してブリーザホースが取り付くようにし、140ccKitと一緒に梱包して送り返す。

 

このブリーザホース加工代金はすべて込みで「+6,000円(税別)」です。

 

ですので、140cc Kit+ブリーザホース加工=23,000円(税別)で、送料はサービスいたします。

 

スペインのGas-Gas社は倒産してオーストリアのKTM社に吸収されてしまったし、当時のGas-Gas社のワケあり販売新品部品はもう入手不可能なのを知ってくださいね。

 

・自分のしていることを良く言うプロパガンダ

 

蛇足ながらうちには2台のTYS125Fがありまして、この140ccに交換してもうかれこれ5年以上エンジンを酷使していますが、当たり前の経年による「パワーが少し落ちてきたかな??」以外には、なんだ機械的トラブルはありません、です。ただしこれは、定期的なオイル交換というかオイル管理が大前提での話ですよ。当たり前か〜。

 

株式会社黒山レーシング:開発部品製作室/黒山一郎

 

 

 

 

 

‘87年世界選手権フィンランド大会前日、パドックバイキング方式夕食会にて、イチローさん、花も恥じらう37歳、それと学校にまともに行っていたら小学3年生の健一です。

 

 

今の世界選手権は、最上位クラスは誰でも出られませんけど、この時代は出たければ誰でも出られた時代です。イチローさん、この年は念願だった世界選手権フルエントリーとSSDT参戦の夢を果たすべく「男気を見せた」年で、全12戦の最終戦12戦目フィンランド大会の前夜の証拠写真。

 

当時は「体も心も若くて目はギラギラ」でして、今は「体はガタガタ、でも心だけまだ若くて目もギラギラ」は、男ばっかりの孫4人が世界を目指して、真剣にトライアルに取り組んでいるおかげですよ。

 

生物学的に「体はどうもっても137年以上は無理、でも頭脳は余裕で200年はもつ」んだそうなんで、年寄りは同世代と付き合わずに3歳児とつきあうことですよ。まさに昭和の子供たちみたいなのと毎日付き合っていると、「あ〜自分もこうだったんだ」と思い直し、「これではいかん」と老いた体にムチ打ち頑張っている毎日ですね。

<TY125FかGas-Gasランドネセル付き125Fのチェーンを520サイズへ>

 

 

TY125FかGas-Gasランドネセル付き125Fのチェーンサイズは「428サイズ」です。これをDID520ゴールドチェーンのワンサイズアップに交換しましょう。

 

1.軽い

2.伸びない

3.スプロケットサイズが多く、減速比を選べる

4.泥を巻き込んでも山飛びしない

 

特に140ccとかに、排気量アップしているバイクにはお薦めです。

前9T、後ろ44T、DID520ゴールドチェーの新品1セット限り売り切り

 

定価/21,500円を30%OFFの「15,000円」でどうぞ、早い者勝ち。

送料520円はお願いいたします。

 

TY125Fとランドネ125Fはチェーンの長さサイズが違いますので、ご注文のおりは教えてくださいね。

 

trial.kuroyama@icloud.com へご注文をどうぞ〜♪

 

 

 

 

フロントフォークの最新チューニング → 15,000円(左右で)

 

株式会社黒山レーシングの得意技は「リアクッションのいじり」のイメージがありますが、実は「フロントフォークのいじり」も合わせてやっています。

 

それはそうで「片方の靴だけいいのを履いても、もう片方がスカ靴だったら変」なのと同じですね。前後のサスペンションの動きが合って、初めて良いライディングが可能ですね。

 

株式会社黒山レーシングでは、メーカーを問わず「内部のシムやセッティングをいじらず、オイルの通路だけをいじる」事をして性能アップを狙います。

 

今のフロントフォークは、どのメーカーのであれとてもいい性能を持っています。上下の動きには別々にアジャスターが付いていて、最後の沈み込みも踏ん張り度の調整できるアジャスターが付いている、のがほとんど。

 

アジャスター機能の構造は、オイルの通路を「大きくしたり小さくしたり」で性能を変化させています。だからオイルの流れる通路の「バリを取り段差をなくす」事で、見違えるように動きが良くなりますね。

 

オイル通路の流れを良くする改良は簡単みたいですが、実はこれにはノウハウがあります。それは「流れを良くし過ぎてはいけない部分がある」という事。それと、流れを良くする場合「どちらの方向にオイルを流すか」というのもノウハウです。

 

*内圧抜き、の事

 

昔のフロントフォークのオイルシールは「漏れない」を重視して動きを犠牲、締め付けをきつくしていましたから自然オイル漏れも滅多にありませんでした。

 

今のフロントフォークのオイルシールは「動き重視のために締め付けを甘く」設計しています。だから、今のフロントフォークのオイルシールは「傷もないのに」簡単に、オイル漏れが始まることがあります。

 

荒っぽく、オイルシールの構造上、擦れている部分に内部からオイルをほんの少しだけ滲ませてゴム部分を湿らせ動きを良くする仕組みになっています。これはフロントフォークの往復軸でも、エンジンなんかの回転軸でも、オイルシールとはそうなるように設計されています。

 

フロントフォークの動く部分を見てみますと、ほんのりとオイルが滲んでいることがありますが、これは「汗かき現象」と申しましてオイルシールからのオイル漏れではありません。

 

でもこの汗かき現象も、夏場に内部の空気圧力が熱気で上がってくると「汗かき現象」が「オイル漏れ現象」に変わります。これで「オイルだだ漏れ」となるしだい。

 

夏場だけですが、この現象を防止するには「トップキャップに内圧抜きバルブ」をつけるのが一番の対策。これも一連の作業に含まれます。

 

さて、能書きはこれまで、以下の広告です。

 

・左右上下動スムーズ+最後のこらえチューニング+内圧抜きバルブ取付け 対応→φ38パイオリ、φ39Tech/Showa

 

→ 15,000円(左右で)

 

1) 上下動きをとてもスムーズに

2) 最後の沈み込みこらえを強力に

3) 左右トップキャップに内圧抜きバルブ取付け

4) ついでにオイルシール交換 + 800円〜1,600円/個

5) ついでにダストシール交換 +1,000円〜1,500円/個

 

送ってください。こちら受取後、すぐに対応いたしますが順番がありますので最低“3泊”はみて下さいね。

 

〒666-0143 兵庫県川西市清和台西1-1-7 Tel&Fax 072-799-0830

株式会社黒山レーシング:開発部品製作室/黒山一郎

 

 

7月21日(火)に、以下の部品改良のためにその部品が入ったレターパックが当社に送ってまいりました。

 

改良依頼は「YAMAHA/XTZ125」のオイル注入口キャップとカムチェーンカバーにブリーザーホースを取り付ける、です。

 

この部品2点を郵便のレターパックで送ってまいりましたが、手違いがあり「部品と作業依頼書」は取り出しましたが、ご依頼のお客様の住所が書いてあるレターパックの袋そのものを「焼却して」しまいました。お名前は記載してあり「森O雅貴」様です。

 

「作業依頼書」にはお客様の住所が書いてありませんので、部品は受け取りましたが、こちらの手違いで「あなたの住所」が分かりません。

 

申し訳ありませんが、このホームページを見て改良依頼をされたとのことですので、お心当たりのある方は

 

trial.kuroyama@icloud.com

 

まで「そりゃアンタ、うちばい」と、ご連絡いただけませんか。

よろしくお願いいたします。

 

黒山一郎より

 

<新:個人的な意見/2stトライアルバイクのオイルの事>

 

オイルの話は宗教と同じで「本人次第」「信じるものが救われる」「個人的な好み」ですので、このお話は「参考にしてやろう」の「聞き捨て」でかまいません。で、お話の結果「ヤマハの純正オイルがいいよ」となりますが、これは黒山選手がヤマハの契約ライダーだから「ヤマハ純正部品」をオススメしているわけではありません。「性能と値段」を考慮して「今現在のおすすめオイルはこれですよ!」というだけの事です。

 

(オイルのウンチクうんぬん)

 

以下、強引な解釈ですので「まあ、そんなもんかな」でご理解ください。



イチローさんがトライアルを始めた頃、約50年前の2stオイルは「ベルレイ」「ペンタルーブ」「ペンゾイル」等々というアメリカ製の鉱物油や部分化学合成油がはばをきかせていた時代。誰に洗脳されたわけではないけど「バイクに最初から入っているオイルや、メーカー純正オイルはダメ」の思い込みあり。ほら今、例えば懐中電灯を買った時に最初から付属している電池の解説に「付属している電池は点灯確認用ですから、専用電池と入れ替えてください」と同じ感覚で「エンジンがかかるかどうかの、とりあえずのオイル」の感覚が「純正オイル」に対する思い込みだったのかもしれない。

当時は「ロードやモトクロスに強いオートバイ屋」はあっても、今のように「トライアル専門ショップ」なんてなく、モトクロスから転向してきた人達が、排気煙がすごく甘くいい匂いというか独特の匂いをさせるオイルを使っていて、その使っている缶を見てみると「カストロールR30」とか「シェルスーパーM」と銘打っていました。

この時に油って

1.原油から精製したそのものの鉱物油(ミネラルオイル)
2.その鉱物油にエステルという化学合成油を少し入れて混合した部分化学合成油
3.エステルそのものの100%化学合成油→このオイルはもう少し後の時期になります
4.ひまし油を原料とした植物油

の4種類あるというのを始めて知り、その独特の油の焼ける甘いいい匂いのオイルが「植物油のオイル」というのも始めて知りました。でもこの植物油は潤滑性能は抜群にいいのですが、大気に触れるとすぐに酸化して「混合して使うに1日ももたない」という欠点があったのです。だから「ガソリンタンクに給油するたんびに混合ガソリンを混ぜて作り使う事」と「混合ガソリン作りすぎた場合に保存がきかない」という理由からレース界からは、しばらくして消えてしまいました。

このひまし油を原料として作る植物油の名前ですが、「ひまし油」の事を英語名で「カストロール」と申します。ですので「製品」として世界で最初に売りに出したのはイギリスのカストロール社です。だから、カストロール社のことを「ひまし油社」と言えないこともないですね。

今の高級オイル、ある程度は「お金で成績が買える」のレースの世界で使われているオイルは、100%化学合成油のオイルで、これの原料は「エステル」という「やし油から作られた”金属に吸着し磁石みたいな分子”を持つ油」です。

「おい黒山、新しい画期的な2stオイルが手に入ったから使ってみろ」と言われたのが、SUZUKIワークスライダーでまだ結婚もしていない、現職白バイ警察官だった45年くらい前の事。新しいもの好きのイチローさんが飛びついて、その新しい画期的なオイルをすぐに使ったのはもちろんですね。

はい、そのオイルは使った瞬間からエンジンの音が静かになりパワーも出て回転もよく上がるようになりました。でも、とんでもない欠点がありまして、雨の日に使うと「アクセルを戻してもスロー回転まで完全に落ちない、低回転時にボトボトの排気音になる」で、キャブレターの吸入口を外して見ると「周囲が真っ白け」ですよ。

メーカーは出す時に欠点は教えないもので、この「雨の日には使えない」を申しますと「やっぱりな」ですよ。結論から言えば

1.エステルというは「ヤシの実」の「やし油」を使って生成した、植物油系統の化学合成油である。
2.このオイルは「金属に吸着し磁石みたいな分子」を持つ性能である。
3.欠点は「水分に弱い」で、大気中の水分に接するとその性能がガクンと落ちて、オイルの色自体も真っ白に泡立ち変色。

ですね。

この時からはや50年の半世紀がたった、今現在は「雨に弱いエステル」なんて存在しません。今の時代、高級オイルというかレース専用オイルはエステルなしでは成り立たない現実ですね。雨に弱いの欠点は解決しましたが、今も継続している欠点はただ一つ「価格が高い」です。でもまあ「性能がいいから」仕方ないですね。

ちなみに、このエステルという化学合成分子をオイルに使用した世界で最初のメーカーは、フランスの「モチュール社」です。

●2st混合オイル



ついこの間の前までは、この通称”青缶”「ヤマハオートルーブスーパーオイル」がよろしいと紹介していました。これって実のところ「おばちゃん相手のスクーター用分離給油」用で「混合でも使えます」のオイルです。でもこのオイルで何も問題なく、うちのチーム「黒山レーシング女子部」→「黒山レーシング少年部」と、2stバイクに10年以上使っていまして、何も問題のない使用実績のあるオイルです。1リットルどこの日曜大工の店でも、だいたい1,000円で売っていますね。

 



このオイルが悪いことはないんだけど、最近、ある時あるヤマハ関係の方から「黒山さん、トライアルも一応はレースなんだから回転も上げる時はあげるでしょう。だから、このヤマハの実績ある2stエンジン「YZ開発の時の専用オイル」の、これを使ってみたら」と、渡されましたのがこの同じヤマハ純正オイルの「ヤマルーブ2R」でした。


このヤマルーブ2Rは、きのう今日作られた目新しい新進気鋭のオイルではありません。ヤマハがYZシリーズ開発のおりだから、かなり歴史のあるオイルです。YZエンジンをアメリカで開発テスト、その時にオイルもYZ専用を作って、という正真正銘の「Made in USA]のオイルです。

ヤマハオートルーブスーパーオイルは約1,000円/ Lですが、このヤマルーブ2Rは約3,500円/ Lです。値段の差は性能の差と言いますが、まさにその通りで、どこがどう違うウンヌンの能書きは「エステルで申し上げました」ので申しません。で、一生慣らし運転ライディングでない、攻めのライディングをなさる「男道トライアル」をなさる方は、こっちの方がよろしいかと思います。

もちろん、うちの戦士の3人の子供達ライダーのバイクに使っている2stオイルも青缶オートルーブオイルから、このヤマルーブ2Rに変更しました。オートルーブオイルよりも「より安心」ですね。

(大切な事)

混合比は、以前はすべて「70:1」がよろしいと説明しましたが、このヤマルーブ2Rは世界で平均的な「80:1」がよろしいようです。でも「うちのは100:1で使える」という他のオイルメーカーもあり、また恐ろしい事に「自分は一生慣らし運転ライディングだから150:1にしている」と、まことしやかに申される民間人の方もおられますね。

2stエンジンはガソリンの中に混合しているオイルで、シリンダー内で上下往復するピストンを潤滑しているわけですが、今のシリンダー壁はツルツルしたクロームメッキではなくてニカジルメッキと申しまして、顕微鏡で見ると「ゴルフボールに付いていているような小さな半円の穴がたくさんあいているメッキ」なのです。

この半円の穴にオイルを溜め込む方式ですので、シリンダー壁のオイルの付着状況はより向上し「金属の摩耗を少なく」しています。それと、ピストンについていますピストンリングの円周隙間にもオイルが染み込みまとわりつく現象も発生していて、これは摩耗を防ぐ目的よりも「圧縮を逃さない」という目的の方が大きいのです。

この事から、金属に自分からまとわりつく性能、つまり「金属に吸着し磁石みたいな分子」を持つオイルのエステルは、能書きを申し上げるまでもありません。でも「エステルオイル」は高価だから、そこまで極限の性能を追求しない民間人ライダーの皆さんは「おばちゃんバイク用」でもかまいませんよ、という結論ですね。

(混合ガソリンの作り方と保管)

混ぜ物を作る時の基本は「原液を先に入れて、薄める液体を後から入れる」ですね。ですんで、混合ガソリンを作る時は必ず容器には「オイルを先に入れて後からガソリンを入れ」ましょう。この方式だと、混合ガソリンを作った後に「かき混ぜる」必要はまったくありません。

オイルは何でも程度の差はあれ「大気に触れさせると、大気中の水分を吸って性能が劣化する」と知ってください。ですので自動車の高級オイルと銘打ったものの中には「10万キロ無交換OK」なのもありますが「10万キロは何とかもちます」という「宣伝文句」だと理解してください。やはり2st混合オイル以外は「早い目早い目」のオイル交換がベスト。

オイルの保管は、必ずフタをして保管してください。自動車や4stバイクや、2stのミッション室オイルはブリーザホースを介して常に大気とつながっています。ですので、大気中の水分を吸って日に日に性能が劣化していっているのです。交換するための目安の距離も大切ですが、乗らなくても「交換してからの期間」も大切な目安です。

混合ガソリンの保存期間ですが、4stオイルと違って2stオイルは「混ざりやすいよう」に、荒っぽく「気化しやすいガソリンと同じ性能」を持っていると考えてください。それと随分と改善はされましたが「オイルは大気中の水分に触れると早く劣化する」のは、程度の差(ほんの僅か)はあれ今も昔も変わりません。

混合ガソリンはこうなると、当然、早く使い切ってしまわないといけないのは誰でも理解出来ます。基本的には「その日の練習で使い切るだけ」を混合して作るのがベスト。でもまあそうはいきませんので、その日に使う分よりも、少し多い目の混合ガソリンを作る感どころを身につけましょう。

それとヤマハ発動機(株)のサービスマニュアルにも書いてある通り「使い切らずに残った2st混合ガソリンは、洗い油等に使ってください。次回に乗るときは新たに混合ガソリンを作って、それを使ってください」が一番理にかなってよろしい。

●2stミッション室オイル



ヤマハの2stエンジン用ギアオイルを、以前まではずっと使っていました。このギアオイル1リットル缶も、2stおばちゃんオイルと同じく日曜大工の店どこでも約900円で売っています。「そんな安物オイルでいいの」とお思いでしょうが、鉱物油の為に耐久性はありませんが、性能的には使えます。



今回、先に説明しました2st混合オイル「ヤマルーブ2R」をテストしたおり、同時にヤマルーブブランド4st最高峰のオイルの「ヤマルーブRS4GP10W-40」も、ミッション室オイルとしてテストいたしました。イチローさん的考え方は「2stのミッション室オイルに4stエンジンオイルはあまり良くない」という思いが今まで。

これは単純に「エンジンの金属摩耗防止性能(滑らす)と、クラッチのつながり性能(滑らせない)の、相反する矛盾した性能を持つオイルは難しいだろうし、どうしても金属摩耗防止性能を優先して、クラッチは滑り傾向になる、という思い込みです。

今回、この「ヤマルーブRS4GP」をテストしてみての結論は

1.クラッチの強烈なつながり感は、新品時の2stエンジン用ギアオイルと何も変わらない。
2.強烈な半クラッチ全開の「飛びつき練習」をしていると、2stエンジン用ギアオイルの方は熱ダレして強烈なつながり感がだんだん悪くなる。でも、練習中に新品の同じ2stエンジン用ギアオイルに交換すると、元のつながり感に戻る。→手間がかかる。
3.ヤマルーブRS4GPの方は、この強烈な半クラッチ全開時のつながり感が、一日中持つというか変わらないし、交換の必要がない。

というのが、うちのテストライダーのお答えです。ちなみに、このヤマルーブ2Rは約3,500円/ Lです。まあ900円のオイルと3,500円のオイルを比較する方が、おかしいというか意味がないのですが、2stオイルの場合と同じく「値段相応」ですね。

●結論

日本には優秀な国産ブランドのメーカー純正のオイルがあるのに、何故、ブランドだけの海外製オイルを使うのか。日本人にはその体質にあったお酒や焼酎があるのに、何故、ブランドだけのウィスキーやワインを飲むのか、に近いところがあります。

以上の二つ、どちらもヤマハが販売していますが、ヤマハ発動機(株)が作っているわけではありません。ヤマハの系列会社の「ヤマルーブ」というブランドで、ワイズギアから販売されているオイルです。ワイズギアは「Y’s Gear」で直訳すると「ヤマハオリジナルの装備用具」の意味。だから「はい、優秀なメーカー純正オイルを使いましょうね」とても安心です。

ヤマルーブ2Rは「Made in USA」ですが、ヤマハ発動機(株)の純正部品ですので、国産と同じです。

重ねてしつこく申し上げます。黒山レーシングは「ヤマハの御用聞き/ちょうちん持ち」ではありません。目的にかなう品質と値段のことを考えての結論でございます。それと最初にも書きましたが「エステル」に関して、その筋の専門家にいわせると「少し違う」と思われて当然ですが、イチローさんを含めて知識に苦しい民間人皆様には「こんなもんか」の能書き解説ですので、大きな心でお許しください。

ではでは、イワシの頭も信心から、信じる者は救われる~♪ のイチローさんより

 

衰えがひどい最近の自画像 → 今はこう
 

1週間前の3月16日(火)に、毎年恒例になっている「ツバメさんが帰って」まいりました。もう20年以上毎年になりますけど、うちの工場の第一と第二のそれぞれのレーサー整備室に、いつの年も今頃、東南アジアから長い旅を経て生まれ故郷の我が家に帰ってきます。

 

そして2回の子育てをして、すべての雛が元気に育てば「1回目子育ては5羽+2回目子育ても5羽+両親=合計12羽」で8月頃にはまた東南アジアのどこかの国に旅立ちます。

 

親子合わせて合計12羽が無事に育つ確率は半々で、ツバメの天敵は「猫と蛇とカラス」と言いまして、うちの工場は山のすぐ横で「猫とカラス」は巣の位置的に襲うことは無理ですが、蛇には3回ほどやられた経験あり。それも「飛び立つ寸前」の一番ふっくらした美味しい時期を狙ってやってきます。

 

たとえ天敵に襲われなくても「病気や栄養失調や不慮の落下」によって残念な結果になる事もあります。動物園の生き物でなくて「自然の中の生き物」には、手を出さず「なすがまま、自然のまま」が鉄則で「ただ見守るしかない」のも人生ですね。

 

 

写真を見てわかる通りに、尾翼の長いのがオスで、短いのがメスです。普通はオスだけが先にやってきて工場内を飛び回り始め、何日か後に「ネェちゃん、いいホテルあるぞ」とメスを連れ込むのが手順。

 

でも今年は何故か、いきなりオスとメスの男女ペアで仲良くおいでになりました。順調にいけばツバメさん達が家賃も払わずに出て行くのが5ヶ月後の8月です。それまでの日々、毎日「ツバメさん元気!!」って天井を見上げ、家族が増えたみたいでとても楽しい毎日を過ごせます。

 

エキパイの凹みを膨らませて復活 の1では「完成写真」しか乗せていませんでした。で、凹み写真と復活写真の公開です。

 

これが陣ちゃんのスコルパエキパイ、飛びつき練習で後ろに落ちてエキパイをまともに岩に打ち付けてこうなりました。

 

実はスコルパのエキパイはステンレス硬菅のうえに肉厚が厚いので、内側からかなりの圧力をかけても、お餅のように膨れてきません。Betaの場合は鉄製で肉厚も薄いので、スコルパよりも復活は簡単できれいにできます。

 

復活完成品はこれです。まあ、自己満足的にきれいに復活しました。

 

1.凹み程度により4,000円からが凹み膨らませ復活工賃。

2.エキパイの中にカーボンがビッシリでは仕事が出来ません。まずは中身のカーボン取りをしますので、その工賃がプラス6,000円必要。

3.まあ平均的な凹みが多いので、合計工賃は10,000円と考えてくださいね。

 

送ってください。すぐに復活のお仕事にかかります。

 

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株式会社黒山レーシング:開発部品製作室/黒山一郎