一郎のだまされ日記

一郎のだまされ日記

チーム黒山レーシング 黒山一郎でございます。

★TY125-4Tブラジル製エンジン搭載の中古車販売

 

・保安部品ありだったら500,000円のところ「なし」だから450,000円(税別)で「持ってけ泥棒〜」価格。

・もち「販売証明の書類あり」だから、そちらで保安部品をつけ市役所で原付ナンバー所得OK。

・箱詰めなし全国販売可能で「BAS営業所送り」「https://www.bas-bike.jp/depot/」で送りますので、各地方のBAS営業所まで受け取りに行く必要はあります。

・完成車で、テスト走行のために少しだけ「林道ツーリング」をいたしましたので、新品交換とあります例えばタイヤだと0.05%ほど減っていますのをご了承ください。

 

 

 

 

 

●エンジン周り

・クランクケース全バラ組立て

・クランク軸左右ベアリング新品交換

・クラッチ軸ベアリング新品交換

・140cc Kit新品交換

・ハイカム新品搭載

・2カ所背圧抜きブリーザホース取付

・アクセルワイヤー新品交換

・キャブレター新品交換

・キックがた修復

・アルミチェンジペダル新品

・ヤマハ純正4sオイル「ヤマルーブRS4GP10W-40」注油

 

●クラッチ周り

・5枚クラッチを6枚クラッチへ

・クラッチコルク板とクラッチ鉄板新品

・クラッチスプリングを強化タイプに交換

・油圧クラッチ押すシステムへ変更

 

●ホイル周り

・前後タイヤダンロップD803GP新品

・前後ホイルのリム.ハブ.スポーク.ニップル新品

・428チェーンをDID520ゴールドチェーンへ変更

・当然、前後スプロケットも520サイズに新品変更

 

●ハンドル周り

・ハンドルOXIA新品交換

・アクセルホルダー新品交換

・アクセルワイヤー新品交換

・ハンドルも左右エトスグリップも新品交換

・グリップエンドプロテクター力造新品交換

 

●フレーム周り

・全バラしサンドブラストして、強力硬化タイプの塗装

・ステアリングもオーバーホール耐水性グリスアップ

・アンダーガード6ミリ厚新品同様交換( STDは5ミリ厚)

・スタビライザ新品交換

・カイダック製前フェンダー新品交換

・カイダック製後ろフェンダー新品交換

 

●サスペンション周り

・前、左右サスペンション新品同様品交換

・前、左右オーバーホール+純正オイルシール交換+Motulフロントフォーク用#2.5オイル

・後ろサスペンションセッティング変更+フッ素オイルシール交換+ヤマハ純正リアクッション専用オイル

 

●排気周り

・チタンエキゾーストパイプ焼き上げ( STDは鉄製)

・サイレンサー抜けをよくしパワーアップ改良加工+グラスウール交換

 

★性別年齢容姿問わず「早い者勝ち」ですので、「もう売れました」の返事になるのはご了承くださいね。

<第一回、中学生までのライダー二泊三日トライアル強化合宿のご報告>

日本と軍事同盟国のアメリカでは、今まさに次期大統領選の真っ最中。現職のバイデン大統領が、もし仮に当選したら4年後の任期満了には85歳です。ライバルのトランプ元大統領も2つ下だけで、もし仮に当選したら4年後の任期満了には83歳です。

アメリカ国民の多くの世論は「二人ともに歳をとり過ぎている」で、その世論の波に押されてバイデン現大統領は「新世代にバトン」という言葉を残して引退宣言をしました。

日本のトライアル界、もう長い事と言うよりも20年以上の長きにわたって「元、ブラック団員」の王国が続いています。実はこれを育てたのはイチローさんなのですが、この王国もそろそろ賞味期限が残り少なくなり、イチローさん的に次の世代を育てるのは「新世代の指導者」にバトンタッチで、そのバトンを受け取ったのは元ブラック団員のライダー黒山健一とメカニック黒山二郎の二人。

若いライダーの出現に期待がかかりますが、もっと大切なのはその若いのを育てる「指導者」ですね。ブラック団育成で成功したのは「ライダー育成は二の次、まずは指導者のお父さんを育てる」のをやったからです。

で、まずはとにもかくにも「走りだそう」ということで、今回「全国、中学生までのライダーを集めて、お父さん込みで練習方法を教えこもう」の企画、「第一回、中学生までのライダー二泊三日強化合宿」を行いましたのご報告です。今回はたまたまShercoバイクに乗ったライダーばかりが集まりましたけど、継続してやる予定のこの企画「バイクメーカーを問わず、全日本全戦エントリーを目指す中学生以下なら、誰でも性別問わずOK」がその条件です。

今回ご参加の神長叡摩(えま)くんは国際A級で、木村大和(やまと)くんは国内B級で今年のグラチャン10位以内入賞で一発国際B級昇格をもくろむツワモノです。

黒山レーシング女子部を足かけ5年やって、立って乗る事から教え込んだ女子が二人、小谷芙佐子さんと寺田智恵子さんが「国際B級」に昇格した実績から、女子の指導も多少の自信もあるのです。だから「性別問わずOK」ですね。

左から16歳サポート担当の黒山陸一(りくと)、中3生の木村大和(やまと)、中3生の神長叡摩(えま)、中1生の黒山太陽(たお)、中3生の黒山陣、監督兼コーチの42歳黒山健一の陣容です。



2日間みっちり練習しようという事で、ここに初日午前9時集合でお集まりいただきました。練習日は2日間でしたけど、遠方からからおいでですので、1日目午前9時集合の前日には近くのホテルに入るという、実質「二泊三日」の合宿というか練習会です。

右端が木村大和くんのお父さんの大輔さん。この太輔さんのお父さん、つまり大和くんにとってのおじいさんは、そうあの初代トライアル全日本チャンピオンの木村治男さんなのです。木村治男さんの偉大な功績は「市販トライアルバイクがない時代にも、ヤマハからトライアルの灯を消さなかった」ことです。



豆タンク(戦車)みたいな太陽くんを、そのまま大きくしたそのものの体型の神長叡摩(えま)くん。





まずはウォームアップから入ります。



1日目が終わって、焼肉大会に行くまでシャワー浴びての休憩タイム。女子が練習会にいたら、この格好は無理ですね。向こうでカラスのきな子ちゃんが「こいつらアホや」と思っているかどうかは分かりません。



2日間の練習会が終わって、わずかな時間ですが「反省会と今後の目標」の雑談会。



で、結果「叡摩(えま)くんと大和くんはどうだったんですか」でしょうけど、今が成長まっさかりの少年たちに、その質問は成り立たないのです。陣を含めて全員まだ中学生で、指導者として一番大切なことは「頭の脳みそも、筋肉も骨骨格も柔軟性もすべて出来上がっていない」のは、脳みそに知恵がつき体も出来上がってくると「いつ、大化け」するか分からないからです。

一番大切なことは「指導者はトライアルに夢を与えて、トライアルを続けさせる」こと、これに尽きます。二人のキャラですが「叡摩(えま)くんは国際A級スーパークラスの柴田暁タイプで、大和くんは小川毅タイプ」という感じ。特に大和くんは眼光が鋭くて野武士の風貌をすでに放ち、叡摩(えま)くんは明るいキャラで何事にもめげず太陽(たお)と同じキャラ」ですね。

何はともあれ、先代のブラック団員がそろそろ終焉を迎えつつある日本のトライアル界、これからの中学生を育てていくのはとても楽しいし、「自分が勝つ喜びよりも、育てたのが勝つ喜びの方が大きい」を楽しみにしましょう。

先代ブラック団団長&黒山レーシング女子部部長の「老兵は死なず、消え去るのみ」を心している黒山一郎より。

<黒山ファミリーを応援してくださる皆さまへ>

 

●孫の次男坊/黒山陣(じん)14歳中3生/国際A級スーパークラスの、トライアル世界選手権挑戦の結果

 

現在、トライアル世界選手権には4つのクラスがあります。

 

1. トライアルGP →16歳以上で選ばれたライダーのみ

2. トライアル2   →16歳以上で世界選手権に挑戦する希望者、誰でも

3. トライアル3    →年齢を問わず、125cc限定で参加

4. レディスクラス →女子のみ

 

という事で、男ばっかり4人いる孫の2番目の「陣/14歳中3生」が、’24年トライアル世界選手権、第3戦第4戦アンドラ大会と第5戦第6戦イタリア大会に挑戦いたしました、のご報告です。

 

陣はまだ14歳ですので、好むと好まざるとに関わらず「トライアル3→年齢を問わず、125cc限定」のクラスしかエントリー出来ません。それとライダーが16歳未満の場合は、サポートライダーには「必ず18歳以上」が同行して走ることが義務付けられています。

 

陣は全日本選手権を走る時はサポートライダーとして兄貴の陸一(りくと長男16歳)をつけて走っていますが、陸一はサポートとして年齢制限がある世界選手権はサポートとして走れません。という事で、お父さんの二郎が同行してサポートとメカニックをつとめました。

 

普段は全日本選手権を走る300ccで練習していますが、世界選手権を走る125ccには十分に乗り込めない状態での参戦。世界選手権各国のセクション難易度で1~2位を争う超難関の地形はアンドラ大会とイタリア大会です。あげくに、どちらの国も標高が2000m付近の会場。で、初めての世界挑戦で、いきなりこの二つの国と国はいい経験というレベルでなくて、少し垣根が高く無理があったのかもしれません。

 

・第3戦アンドラ大会 1ラップ目11位→2ラップ終了結果8位 参加21人

・第4戦アンドラ大会 1ラップ目3位  →2ラップ終了結果8位 参加21人

・第5戦イタリア大会 1ラップ目12位→2ラップ終了結果6位 参加22人

・第6戦イタリア大会 1ラップ目2位  →2ラップ終了結果8位 参加22人

 

の結果を残しました。1ラップ目2位とか3位で帰ってきて、2ラップ目にどちらも結果8位まで落っこちたのは本人にも誰が見ても「最後まで体力が持たなかった」のが原因。どちらの国の大会でも、2ラップ目後半のセクションでは、ステアケース(段差手前)で思いっきりハンドルを引くと、アクセルを握っている右手が外れそうなるくらいに力がなくなっていたそうです。それと、初めての2000m級の高さの標高での、酸素不足もあるでしょうね。

 

何のスポーツでも向こうのと日本人は「体力が違う」と申しますが、でもこの競技、過去に世界チャンピオン藤波貴久くんがいますので、「もっとテクニックをつける、もっと体力をつける」で解決できる問題。なにせまだ14歳ですので体力的には無理としても、精神的にすごく悔しい思いをして帰ってきたのが「大収穫」です。

 

それともう一つの収穫は陣本人も言うように「食べ物を含めて、気候風土風習が違うヨーロッパの生活に合う」を経験し、「ヨーロッパでやれる」を見極めてきてくれたことです。明治時代に国費で夏目漱石はイギリスへ、森鴎外はドイツへ留学し、夏目漱石は日本に「夏目狂ス」と電報を打たれるほど現地になじめず、森鴎外は4年の「任期をもっと伸ばしてくれ」というほど現地に馴染み、異国の地に慣れるか慣れないかは、何事も「現地でやってみないと分からない」ものですね。

 

●15歳になった陣、トライアルデナシオン(国別対抗戦)に選ばれて出場決定

 

トライアルデナシオン(国別対抗戦)が、すべての世界選手権の日程が終了した次の週、9月22日にスペイン北西部、ポルトガルの少し上側の街Pobladura de las Reguerasで行われます。これはそれぞれの国が3人の選抜ライダーを選び派遣して、トライアルの強い国と弱い国とに2つに分けて、それぞれのクラスに分けて戦います。まあ、トライアルのオリンピックと言っても間違いではないと思います。

 

選抜方法は、単純にその時点の全日本ランキング上位ライダーから選ばれ、選ばれたライダーが辞退したら順次繰り下がって決定するというルール。であれば、現在全日本ランキング1位の小川選手、2位の黒山健一選手、3位の氏川選手が順当に選ばれます。

 

藤波監督の選考アドバイスは「順送りではなくて、現在、世界選手権に参戦して戦っているヤングライダーを、将来の為、経験を積ませる為に行かせてはいかがですか」です。で、この意見も参考にし、他の色々な判断を考慮して、最終的にはMFJの選考会議で正しい選考方法で決定したそうです。

 

という事で黒山陣ちゃん、15歳になりたてのホヤホヤでデナシオン参戦、今年6月の世界選手権に続き、2度目のヨーロッパ遠征が決定したいきさつですね。現在、最強の世界チャンピオンのスペイン人トニーボウが38歳だから、15歳はとてつもなく若いのです。

 

●日本代表チーム

 

一般財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)は、2024年9月20日(金)~22日(日)にスペインのPobladura de las Reguerasで開催される国別対抗戦、FIMトライアル・デ・ナシオンに日本代表チームを派遣いたします。トライアル・デ・ナシオンはFIM(国際モーターサイクリズム連盟)が年に一度開催する国別対抗戦で、世界中から各国代表チームが参戦します。

 

日本代表チームは昨年、2019年以来4年ぶりに同大会に出場し、インターナショナルトロフィークラスにて金メダルを獲得しました。今年も同クラスでの”世界一”を目指しますので、日本代表チームへのたくさんの応援をお願いいたします。

 

〈ライダー〉

小川 毅士(37歳) →現時点で全日本ランキング4位

廣畑 伸哉(19歳) →世界選手権トライアル2クラス全戦参戦中

黒山 陣 (15歳)   →世界選手権トライアル3クラス参戦

 

〈アシスタント〉

黒山 二郎

Jordi Ramonet(ジョルディ・ラモネット)

 

〈監督 兼 戦略マネージャー〉

藤波 貴久 →元世界チャンピオン

 

〈団長〉

小谷 徹(MFJトライアル委員、全日本選手会会長)

 

 

昨年の12月に撮った、左から陸一、健一、陣の東京でのMFJ表彰式の時の姿。真ん中の健一が身長175センチですが、7ヶ月後の今現在の時点で、左右の甥っ子は真ん中のおじさんに背が並んでいまして、二人ともにもっと伸びそう。お父さんの二郎が180センチちょうどだから、お父さんを余裕で超えるかもしれません。

 

 

●’25年の来年の陣

 

陣は6月生まれですので、現在、15歳になったばっかりの中学3年生で、来年3月で義務教育が終了します。まだ暫定ですが、Sherco社からの意向としては

 

(1) ’25年はスペインSherco社と契約してFactory入りし、世界選手権トライアル3クラスを全戦エントリーする。

(2) 6月に16歳になってトライアル2クラスを走れる資格を得ても、このクラスは走らない。あくまでも125ccクラスで、世界チャンピオンを目指す。

(3) サポートとして、Sherco社の社員をつける場合は陣一人でスペインに行くか、父親の二郎がサポート同行するか、はまだ未定。

 

過去に世界選手権をフルエントリーした若手はたくさんいますが、藤波くんが世界チャンピオン、健一が世界ランキング3位まで登りつめ、他は鳴かず飛ばずだったのの結論は「義務教育が終了した時点で、早くに本場に行って戦い方を覚える。高校に進学し卒業してからヨーロッパへは、箸にも棒にもかからない」ですね。

 

最後に「蛇足中の蛇足」「自慢話は聞きとうない」になりますが、孫の陣が世界選手権を走った事により、「黒山ファミリーは1代目一郎、2代目健一、3代目陣となり、黒山3世代が世界選手権を走った」という記録を打ち立てました。黒山ファミリーにとって、先を越されましたけど藤波貴久くんに続く2人目の世界チャンピオン獲得が目標です。

 

これまた蛇足中の蛇足の蛇足ですが、陣の後には三男の太陽(たお)13歳中1生というのが、陣の打ち立てた最年少記録をすべて打ち破ってあとを追いかけて上がってきていますので、さてどうなります事やら。

 

モータースポーツは

 

(1)大会を運営する組織

(2)バイクを開発する組織

(3)そのバイクを操るライダーチーム

(4)サポートするスポンサー組織

 

のが4つが必要です。はい、黒山ファミリーは(3)の「バイクを操るライダーの育成」に全力をつぎ込みますので、今後ともに有形無形の応援をよろしくお願いいたします。

 

 

トライアルとは関係ありませんが、向こうの皆さんの陣の評価は乗る事以外に、日本人らしい風貌、言い換えると今のチャラチャラした容姿より、いかにも古風な日本人、例えば高倉健さんや菅原文太風のこわもて容姿に人気が良くて、軽いタッチのところもなく、でも挨拶をきちんとする子の評判が高かったらしいです。

 

 

それと一郎さん的に嬉しかったのが、その昔に私と走っていたのや、健一と走ってライバルだったのが、今は向こうの各メーカーの監督とか世話役になって、まだ「黒山一郎と黒山健一」を覚えていて、「KUROYAMAブランド」が残っていたことです。今のSherco社の世話役をしているのは、スペイン人のルイス.ガリャックで、38年前に私が初めてスペイン大会を走った時の、メカテクノでの初優勝者で「KUROYAMA親父はよく覚えている」と言っていたそうな。やっぱり歴史の積み重ね伝統は強いですね。

 

〒666-0143 兵庫県川西市清和台西1-1-7 Tel&Fax 072-799-0830 携帯 070-8466-1386

株式会社黒山レーシング/事務雑務担当ジジイの黒山一郎より

 

やっと前後のホイルが付くところまできました。

元から付いている保安部品の、例えばライトとかウインカーの交換取り付けは簡単です。でも、まったく保安部品のないバイクに、ライトやウインカーをいちからすべてを取り付け、そして配線をシンプルに引き回すのは時間がとてもかかります。

はい、かかり切りではないにしても電気系だけで1週間かかりました。

 

DID520スーパーハードゴールドチェーン+前後スプロケット+前後リムハブ、すべて新品です。

 

このバイク、なんとかクリスマスまでには完成して販売価格公表、晴れてお嫁に行ってもらうつもりでしたけど、だけど間違いなく年を越して'24年になります。お金をいくら積んでも、もう新車で手に入れることは不可能なバイクですが、新品同様どころかそれ以上の仕上げを目指して頑張ります。

スタンダードのTYS125Fですが、限りなくこれに近づけ、そして性能はそれ以上を目指しています。

 

保安部品付きのカイダック製後ろフェンダーを、ただ置いただけの見せかけ写真。エキパイは4stだと一番パワーの出るチタンエキパイをつけました。

 

機械部品ばかりをいじっているメカニックには、電装関係、特に保安部品の取り付け配線は、日頃使わない頭の回路部分を使いますので疲れ果ててしまいます。

 

見ての通り、チタンエキパイが光っています。

 

より

 

 

自動車も同じですが、メカニックにとって「これが分かったら一人前」という技能は「電気系」です。理由は至極簡単で「見えないから」で、無線の電波が見える装置を発明したら「ノーベル賞」ものは、大昔から言われています。

 

前後ホイルが付き、エアークリーナーBOXとサブフレームを仮付けして電気系統の配線に進みます。


エンジンはまだかかりませんので、とりあえずはバッテリーを大元線につないでエンジンがわりに使います。すべての保安部品を取り付け動くかや点燈するかの確認。ヘッドライトは点灯しました。

 

 

TYS125Fは「第2種原動機付自転車」ですので、販売証明なんかの書類を市役所に持ち込んで登録しますと、その場ですぐにナンバープレートがもらえます。やっぱり125以下のトライアルバイクは、年間2,000円と少しの税金を払って正々堂々と公道を走れるのは魅力ですよね。

のっぴきならぬ他のお仕事が入り、そちらの方にうつつを抜かしていたんでTYS125Fのお嫁入り化粧直しがストップしていましたけど、やっと少しだけ手が入りました。

 

 

後ろホイルをゼロから組み立て開始、スポークとハブをリムに組み付けるところから始めホイルの振れ取りして、新品ダンロップD803GPタイヤをはめ込んでやっと完成しました。

 

 

見ての通り、前も後ろもタイヤを含めてホイル関係はすべて新品です。リアクッションもオイルシール新品交換して、セッティングも日本人向けに上下動きをセッティング変更しています。おっと、先ほど注文していたカイダック製の真っ白な後ろフェンダーが届きました。こう、ご期待ですね。

 

より

 

孫1番の黒山陸一(りくと現在15歳)さんは国際B級でしたけど、今年の近畿選手権全戦全勝で近畿チャンピオンを決め、見事に全日本を経験せずに国際A級昇格達成。これはお父さんの二郎も、同じ道筋で国際A級に昇格しました。これで証拠の6人のライセンス写真の通り「黒山さんち、皆ぃ〜んな国際A級」です。

 

今年で13度のチャンピオンを成し遂げたガッチ小川くんの影に隠れていますが、この黒山ファミリーライセンスの中のライダーだけで、合計「全日本最上級クラスチャンピオン13度、全日本勝利数112勝を挙げています。

 

うちのレベルからするとスカですが、以下も誉めてあげてやってくださいね。

 

・黒山二郎→国際B級近畿チャンピオン

・黒山陸一→国際B級近畿チャンピオン

・黒山陣(中2)→グランドチャンピオン国内A級チャンピオン、国際B級近畿チャンピオン、国際A級全日本チャンピオン

・黒山太陽(たお小5)→何にもなし

 

ガッチ小川くんも健一も陣も、そのトライアルは「求道者的考え方」のトライアルです。つまり、クリーンが出ても「今のクリーンはクリーンではない、もっときれいなクリーンでないとだめ」的な考え方。藤波君と太陽は「何でもいい、クリーンさえ出ればいい」的な考え方。

 

それにガッチ小川くんも健一も陣も「そんなには人前でエエ格好しなくてもいい」的な考え方だけど、藤波君と太陽は「まずはエエ格好が一番、女にモテたい」的な考え方。はい、この違いは一発勝負の世界では大きいのです。

 

 

孫4番の黒山夢結(めい)は、まだ「幼稚園年中さん」だから7人目達成はまだ遠い先のお話ですね。

 

「黒山さんのところは、みんなが皆んなトライアルやっているというレベルでなくて、全員が全員、頂点目指していて、どういう教育をしているんですか」という質問をよく受けます。

 

答えは簡単で「皇室に生まれた男子は生涯皇室だし、歌舞伎家系に生まれた男子は生涯歌舞伎役者だし、イギリス.ランプキン家に生まれた男子は親戚一同全員トライアルライダーで、その親戚一同の順位序列は毎年SSDT(スコットランド6日間トライアル)に出場して決めている」というか、血筋というか生まれた時からそう決まっているんで「いつ頃から何で始めたの」のの質問に答えはありません。「生まれた時からそう決まっている」が、お答えです。

 

イチローさんが今から37年前の'87年、白バイ警察官を辞して世界選手権に挑戦する時にホームシック防止用に健一(当時小2)を連れて行ったのが、今はこうなってしまったののスタートラインのような気がする。別に健一に世界の頂点を見せて、将来はウンヌンなんてまるでなし。健一が向こうで勝手に自転車トライアルを始めて、次にトライアルに転向して「ブラック団という仲間(ライバル)を集めて」こうなったのが、お答えの正解かもしれない。

 

「人生、塞翁が馬」で、何がどうなるか分からないし、一つ言えることは「長く続ける、継続は力なり」でしょうね。イチローさんが駆け出しチンピラの頃の先輩トップライダーで、今でも神と崇拝しているお三方。トライアルの最前線で文字通り「継続は力なり」を見せつけているのが、成田省造さん、近藤博志さん、木村治男さんです。

 

トライアルス成田オーナーの成田省造さん

 

エトスデザイン経営者の近藤博志さん

 

ライダースオーナーの木村治男さん

 

「継続は力なり」の生き字引ですね。イチローさんもおじいさんになり、進駐軍司令官ダグラス.マッカーサーの言葉「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」の現在、悪ガキ孫ども4人ををよろしくお願いいたします。

 

より

 

リアクッションとスイングアームが付きました。リアクッションは、スタンダードよりも日本人向けに「伸びを少し早く」にセッティング変更をしています。もち、リアクッションのオイルシールは新品交換しました。

 

キックは使い古しで真棒と穴がガタガタグラグラでしたので、こすれて摩耗した真棒の部分をアルゴン溶接で肉盛りして丸く研磨復活させ、動きだけはガタがなくなり新品同様になりました。

 

 

やっとバイクらしくなりました。

 

 

ハンドルも左右グリップも新品です。

 

 

現在、後ろホイルを部品すべて新品でいちから組み上げ進行中。

こう御期待のほどを〜♪

 

 

<クラッチの大改良>

 

スタンダードのTYS125Fのクラッチは「切れるか、つながるか」しかありません。一番大切な「半クラッチ」部分がないのです。それはそうで、油圧クラッチ全盛時代なのに縄文式時代の「ワイヤークラッチ」なの。

 

いつもはペッタリとくっ付いている「クラッチコルク板とクラッチ鉄板」を「引っ張るか、押すか」して隙間を作り広げてやるからクラッチは切れるのです。この「引っ張るか、押すか」の差は体感出来まして、今のバイクに最初から付いています油圧クラッチはすべて「押す」タイプです。縄文式時代の「ワイヤークラッチ」は、見れば分かりますが「引っ張る」タイプです。

 

「押す」は押す力がダイレクトに伝わりますが、「引っ張る」はワイヤーのたるみ分だけどうしてもタイムラグ(時間のズレ)が出てしまう欠点があり「いつ切れて、いつ、つながったか」という一番大切なクラッチワーク部分に難しいところがあります。

 

ということで、多くのショップが販売していますTYS125F用油圧クラッチは「引く」ですが、お嫁に出すうちの油圧クラッチは「押す」ですね。写真のようにマスターシリンダーから出てくるロッドが直接クラッチシフトレバーを押す構造。

 

 

Gas-GasやScorpaのクラッチ機能は「3枚クラッチコルク板」で、押したり引いたりは「皿バネ方式」のいわゆる最新型ダイヤフラム方式。でも、HONDA/RTLやBetaは古典的な「6枚クラッチコルク板」で、、押したり引いたりは「巻き巻きコイルスプリング6本方式」の古臭いけど確実な機能。

 

TYS125Fのクラッチ方式は、HONDAやBetaと同じ方式で「5枚クラッチコルク板+巻き巻きコイルスプリング4本方式」です。スタンダードのこのクラッチのバイクに乗ってみればすぐに分かりますが、まさに「切れるか、つながるか」だけ。「半クラッチでパワーを出す」「微妙なクラッチワーク」という言葉は存在しません。

 

この理由は「5枚クラッチコルク板」にありまして、このバイクは「6枚クラッチコルク板+5枚クラッチ鉄板」に改良変更しています。本当は6本の巻き巻きコイルスプリング方式」にしたいんだけど、町工場レベルでは不可能な改造。で、4本の巻き巻きコイルスプリングを強化タイプにして対応しています。

 

「強化スプリングにしたら重くなるんと違うの」はご心配なく、押す方式の油圧クラッチシステムでクラッチレバーの重さはそうは変わりませんから、ご安心を

 

 

クラッチホースの取り回しも、出来るだけ内部のオイルの移動がダイレクトに出来るように直線的に設定しています。「閉じ込められた空間の液体の移動は、どの方向にも同じ力が加わる(パスカルの原理)」と、おっしゃいますのはフランス人ブレーズ.パスカルのおじさんです。この場合「静止している液体」というのが条件で、液体が動き始めるとやっぱり直線的なのが一番早く伝わる(伝導する)ので、ホースの取り回しもなるべく直線的にですね。

 

次は、スイングアーム取り付け、リアクッション取り付け、後ろブレーキシステム取り付けへと進んでいきますよ。

 

より