勝てる弁護士と勝てない弁護士の分水嶺は3つ | 福岡の弁護士|菅藤浩三のブログ

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福岡若手弁護士のブログ「ろぼっと軽ジK」は私です。交通事故・企業法務・借金問題などに取り組んでいます。実名のフェイスブックもあるのでコメントはそちらにお寄せ下さい。

別冊宝島『弁護士の格差』の中の106頁で、同じ案件でも弁護士で勝敗が変わる理由の説明として、うみとそらLOの青島克行弁護士の説明が、「スジやタマのよい事件を受ける」とかいう運不運で左右される話でなくて、長年弁護士をしてきた私にもストンときたので、アップしておきます。
 ほかにも依頼者からのポイントをついた聴取力とか、事件処理は依頼者と弁護士との共同作業であり丸投げでは困ることを依頼者に理解させる力とか、匿名で挙げてる弁護士もいました。

「一見、事案と関係のないような話の中から、事案に対する共通項を抜き出して、しっかりと主張ができるスキルが弁護士には必要なんです。ともかく、勝てる弁護士は、依頼者が置かれている状況や周辺の事実関係を、他の参考事例とも比較しながら、特異性と普遍性がどこにあるかを、きちんと分析している。」・・・分析力

「実際問題として、調べるだけで決着がつけられる知識というものもあります。逆にいえば、調べることをきちんと調べていればスンナリ解決できた事案であっても、その調査を怠ったり判断を誤れば、大変なことになってしまう可能性がある。弁護士には、思考力や審理においての胆力が必要ですが、それらの大前提として、調査や取材のスキルというものがある。いうなれば、活動の出発点となる調べる作業をおろそかにしてしまえば、敗ける可能性も高くなる」…調査力


「トータルで物事をみることができて、なおかつ、個別の議論も強いこと。逆に、大局観がある振りはするけど実は個別の議論は弱いというのはダメでしょう。もう一つ、経験や知識に基づいてしっかりと論理的に話せることも大切です。思い付きで話すだけの弁護士は要注意でしょうね」…議論力

 

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