こはぜ屋みたいな会社が京都にもあるんだね~ミツフジ | 福岡の弁護士|菅藤浩三のブログ

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 陸王は老舗の足袋製造業者が幾多の苦難を乗り越えて畑違いのランニングシューズの開発に挑戦して成功するという、実際の企業にヒントを得たドラマだったんですが、京都にも三寺歩(1977年生)さんが3代目社長を勤めるミツフジという会社があります。
 ミツフジは現社長の祖父が1956年に創業した西陣織の帯製造会社です。2代目社長が銀メッキ繊維を開発したのですが、その使途は消臭靴下くらいでした。3代目社長は、2001年に立命館大学を卒業後、パナソニックに入社し、シスコシステムズ・SAPジャパンというIT企業を経て、2014年にミツフジに入社しています。
 3代目社長がミツフジに入社した理由は、2代目社長から業績悪化による資金繰りの相談を受けたことが契機です。ありがちな中小企業の後継です。
 3代目社長は、ミツフジの銀メッキ繊維の販売先がなぜか衣料メーカーでなく家電メーカーが多いことに気づきました。取引先を尋ね回ると「電気を通す導電性が銀メッキ繊維は高い」という回答が集まりました。
 そこで3代目社長は業績悪化の突破口に気づいたのです。《先代から受け継いだ職人技に、最新の情報技術をかけ合わせれば、新たな商品が生まれるのでは》http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/1707/12/news085.html


 そして銀メッキ繊維を織り込んだシャツを着るだけで、身に着けた人の心拍数や心電などさまざまな生体情報を計測して健康状態を知るというウェアラブル端末のシャツを開発してからは、時代の流れに乗りまくってます。
 知財法務にもきちんと取り組んでおりhttp://www.independents.jp/article/item001286 現在は上場に向けた準備中のようです。役員構成は親族で固められているわけではないようようですが(正直、企業規模の割には役員が多すぎる気もしないではないです)、取引銀行に都市銀行がないことからも典型的な中小企業です。主要取引先は大企業が目白押しで並んでいます。
 福岡にも親族が後継する中小企業がいっぱいあります。何時か講演会か何かで直接話を聞いてみたいものです、多くの中小企業にとって打開のヒントが聞けるのではないでしょうか。

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