2016年悪い意味でワイドショーをにぎわせたゲスの極み乙女。のライブに行ってきました。
50歳近い身体には2時間半のオールスタンディングは膝に来る来る。きつかったー
えのぴょん(川谷)の私生活に対しては今でもいっぱいアンチがいるし、このバンドが好きな私にも庇いようがないのだが、純粋な音楽家としては専門家の評価も高いバンドであることはたしか。 http://www.j-wave.co.jp/blog/fmkameda/2015/10/j-pop_7.html
4人ともテクがやたら高いのでぜひ生でライブを体感したかったバンドである、で感想。
1、休日課長(ベース)のテクは前評判が高いが、このバンドの音楽的にイケてる部分を担っているのは、実はちゃんMARI(ピアノ)であることがLIVEでよーくわかった。
クラシック畑で引き出しが多いだけでなく、やたら分厚いのです。えのぴょんはボーカルとギターを兼任しているが、早口のボーカルを歌っているときはギターはほとんどひいてない。
つまりそのときはピアノ・ベース・ドラムの3ピースバンドになるのだが、それを補って余りあるちゃんMARIの10本の指 しゃべりは全然だけど
裏番長はちゃんMARIとみた。あれだけのピアニストをロックバンドに組み込めると、圧倒的に音楽性が広がるね。
そういえばELPとかイエスとか、クラシック畑のキーボードを全面ヒューチャーするロックがプログレなんだが、ゲスの極み乙女。がプログレっぽく感じるのはそういう点だったのね。
2、曲の最後にえのぴょんは「ありがとう」とぼそっという。最初はあれ?と思ったけど慣れるといい感じ。曲が終わり次の曲が始まる前に、ドラムのおかずが毎回入るのもおしゃれでいいね。あれはアマチュアバンドも真似するとよいよ。
こんなヘンテコな、途中で拍子が変わりまくる曲(モニエは悲しむ)を誰も間違えずに演奏したことにものすごい量のリハーサルに裏付けられたプロの凄さを見たね、ワタクシは。ちゃんMARIはクラシック育ちだから暗譜は慣れたもんだろうけど休日課長は大変だよな。
https://www.youtube.com/watch?v=YurTn3lqCPk
あとMCが学生バンドのノリで独特、ポールスミスとか、口内炎とラーメン食との関係を休日課長とえのぴょんの2人でやりとりして、ときどきちゃんMARIとかほないこかさんが口を挟む、あのMCもアマチュアバンドは学ぶ価値あり。全ての演奏を終えた後に、バンドメンバー4人でMCをやって、その乗りで追加曲も弾いちゃうとか遊び心もよかった。
3、曲を立て続けに聴くとまあ早口な曲ばっかり。サビはどの曲も覚えやすいが。
早口の曲をほとんど間違えずにカンペも見ずに歌える、えのぴょんは凄い努力家のボーカルなんだね。ギターも3コードじゃなくてテンションコードばっかりだった、ポップスちゃうやろ。
そして全ての歌詞と曲を自分で創作したところも改めてライブを通じて巨大な才能の持ち主であることを感じた。ギターもバリバリ弾いて、ジャンルは違うけど故プリンスみたい。
あー自業自得とはいえ活動休止が勿体ない。もう紅白も地上波もほとんど出れないだろうから、爆発的再ブレイクはジャニーズへのヒット曲提供くらいしかないかな。
ライブを通して見る限り他のメンバーはえのぴょんの音楽の才能にぞっこんとみた。あんな変拍子の変わり種のロックをつくれる人はプロにもほとんどいないからね。ああいう曲を演奏したいという欲求は低くないだろうから解散はたぶんないな。
4、少なくともセンテンススプリング以降の今時分にライブに見に来る人は、一時期増えたミーハーなファンは全て去りコアなファンだけ残っていて、宗教に例えれば教祖が世論から叩かれまくっている中で教祖をぞっこん信じている信者に近い。だって結構な人が多くの曲を口ずさめていたから。グッズまでどこまで買うかは知らないが。
アルバム「達磨林檎」は発売延期になったけど解散せずに発表してね
(収録予定)勝手な青春劇 https://www.youtube.com/watch?v=GwWiwq3E0zY
シアワセ林檎 https://www.youtube.com/watch?v=PSksGiZlgV8
↓ランキング参加中、更新の励みになります、1日1回応援クリックを