苦境 法科大学院(読売新聞記事その1) | 福岡の弁護士|菅藤浩三のブログ

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 LSの適正試験を任意化→いずれは廃止することがニュース報道された2016/5/8~10の3日間、タイトルの特集記事が載ってました
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160507-OYT1T50168.html

 第1回はオフィスビルの2階から10階を占めていた大宮LSが、廃止により図書室から3万冊に及ぶ判例集や法律書が古書店に売られたとか、模擬法廷の設備は系列の法学部に譲渡されたという記事でした。
 司法書士から大宮LS1期を経て転身した宮島渉弁護士 は「司法試験の受験テクニックに走らず実践的な教育を行っていた。それが合格率の低迷につながったとすれば皮肉な結果だ」とコメントしています。
 
 ほかに04年にLSに入学した40代の元国家公務員の女性が、いったん3回制限に引っかかり、別のLSに入り直して14年に司法試験に合格したエピソードが紹介されていました。LS2校と予備校の授業料で1000万円以上費やしたとのこと。
 ところが案の定合格したのちに就職難に直面し「社会人経験より試験の成績と若さが優先され、履歴書を50枚くらい書いた。LSは入学すれば司法試験に合格できるという触れ込みだったはず。訴訟を起こしたいくらい憤慨している」とコメントしています。

 さらに、私立大で教えていた60代の女性教授は04年に開校した私立のLSに引き抜かれたものの、16年にそのLSは学生募集を停止することが決まりました。「廃止後は法学部に所属したいが、確約があるわけではない。他大学に移るにもポストが空かなければどうにもならない。学生も教員も振り回された12年だった」とコメントしています。
 

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