鳥飼重和弁護士の福岡市での講演「税務は広大な弁護士の新しい職域」 | 福岡の弁護士|菅藤浩三のブログ

福岡の弁護士|菅藤浩三のブログ

福岡若手弁護士のブログ「ろぼっと軽ジK」は私です。交通事故・企業法務・借金問題などに取り組んでいます。実名のフェイスブックもあるのでコメントはそちらにお寄せ下さい。

 遅咲き(司法試験18連敗、39歳で合格し43歳で弁護士になる)にもかかわらず、急成長で大成功(2016年3月現在、所属弁護士が45名)された、現在69歳の著名弁護士です(日経新聞の企業が選ぶ弁護士ランキングで、2013年税務部門1位、2014年企業法務部門10位)。
 http://legal-agent.jp/attorneys/humanhistory/humanhistory_vol29
 http://www.torikai.gr.jp/author/torikai

 最近のポリシーは「戦わずして勝つ、戦っても勝つ」「経営者の最高の参謀になる」というもので、法廷弁護士を超越した、軍師を目指している心境がひしひしと伝わりました。とにかく熱い方です。
 ほとんどメモがとれないくらいの圧でした。特に強調されていたのは「何が弁護士が増えて大変だ。税務の領域でも弁護士が介入していれば回避できた紛争は幾らでもある。税務に弁護士が入るのは税務調査士資格認定講座 (公的資格ではないが)を利用すれば、自分でいちからじゅうまで調べなければならなかったかつてに比べてずっと容易。そして、専門家が介入する時点は、自由度が極めて高い経営段階はベスト、税務調査などの行政対応はベター、更正決定後の税務訴訟はワースト、と経験から断言できる。早め早めに弁護士も税務処理が絡む経営段階から税理士と協同して実体に沿う証拠とはどういうものかを有用に示唆しながら関与できるように知識を積み重ねていけば、企業から弁護士に求められている市場はぐっと広大である。時代が求めているのは戦う前に勝つ弁護士である。」という話でした。
 39歳で弁護士実務に携わった講師にとって、新しい物事を始めるのに遅きに失するような言い訳なぞ、およそみあたらないんでしょうね。

 タイトルは出版社が決めたためエグイですが、一番有名なのはこの著作です。中味はごくまっとうなことばかり書かれています。
http://honto.jp/netstore/pd-book_03094261.html#productInfomation
 会報誌の中でレターマンの本 も勧められていました。講師は、拒絶に遭うと俄然闘志が湧き、物事の受け止め方が大きく広がるそうです。拒絶が大きいほど成長の源になるととらえる発想力、スゴイです。
 
 私が講師に感嘆したのは、税務訴訟というのはそもそも行政相手で勝率が極めて悪い専門訴訟であり、その逆風だらけ(実際、てひどい敗訴判決を何度ももらったそうです)の中で、これほど高いモチベーションを維持しつづけたソウルです。即効性のある講演ではなかったですが、第1人者の持つヒューマンパワーに刺激されっぱなしの3時間でした。
 
 ついでですが、読んだ税理士が皆真っ青になる本がこれ だそうです
  ランキング参加中、更新の励みになります、1日1回応援クリックを↓
にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ
にほんブログ村            http://jiko110.jp/