被疑者から女性弁護士への嫌がらせ | 福岡の弁護士|菅藤浩三のブログ

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 1年近く前<札幌の法律事務所職員の安全対策 >というタイトルで記事を紹介しました。日弁連委員会ニュース2014年4月号4頁に、またも札幌弁護士会での弁護士向けアンケートが集約されていました(回答者数61名のうち、業務妨害の経験アリが22名)。
 その中から、女性弁護士に限ってのエピソードを披露します。
アンケートに答えた弁護人への意趣返しのリスクもあるので、事案を少し変えてます。

・要請を受けて接見に行くと「呼んだ用事は忘れた。先生みたいなキレイな人が弁護人で嬉しい」と頻繁に言われた。
 釈放後も事務所にTELが来た、事務所にTELがきてもつながないようにしてもらったが。

アクリル板の穴の所に顔をつけて匂いをかがれた。嫌であることをハッキリ伝え、アクリル板から遠目に座るように心がけた。

「キレイです」などと手紙が来るようになった。返信しないようにした。

・用もないのに毎日接見に来るよう言われた。保釈が認められた後も頻繁に「会いたい」と連絡があり、実際に会いに来られた。私選を辞任した。

 
 そのほか「自分の銀行口座の暗証番号を教えるので、キャッシュカードでお金をおろして差し入れしてほしいと求められたので、断ったところ、いきなり激高され女性蔑視の暴言を10分間ほど吐き続けられた」という体験談もあります。

 嫌なことには、いくら被疑者や被告人の要請であっても毅然とした態度を示すこと、それから、接見に行くときは服装に注意し、たとえ結婚していなくても左手の薬指に指輪をはめて赴くなど小技が有効と、書かれていました。
 
 千葉県弁では、業務妨害事案について民事介入暴力に限定せず、リスク分散の観点から民暴基金(償還は免除、上限20万円)を用意して、複数代理人サポート体制を積極的に勧めているそうです。
 弁護士業務の特質を念頭に置いた保険のような基金ですが、良い取り組みだと思います。平成23年度は13件・平成24年度は19件申込があり、DV案件等で利用されているらしいです。
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