札幌の法律事務所職員の安全対策 | 福岡の弁護士|菅藤浩三のブログ

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 日弁連委員会ニュース2013年4月号9頁に、札幌弁護士会での事務職員向けアンケートが集約されていました(回答者数=弁護士20名、事務職員42名、無記名2名)。
 弁護士を増やすと、これらの被害の絶対数は増えるわけで、これから弁護士になる人はよーく肝に銘じて下さいね、LSではバラ色の仕事をしている様子しか教えてくれないだろうから。

1、弁護士に向けられた業務妨害(刑法犯ばかり)
・相手方本人が起こって弁護士の襟首をつかんだので警察を呼んだ。
・依頼者の同伴者(≠相手方)が激昂し、怒鳴り机を叩くなどし始めた。
・弁護士のコートが切り裂かれた。
・債権者集会で、債権者にネクタイを引っ張られた。

2、法律事務所全体に向けられた業務妨害(同じく刑法犯ばかり)
・依頼者(≠相手方)がカミソリで切りつけてきた。
・無言電話が数か月のうちに200回以上かかってきた(頻度にもよりますが、偽計業務妨害罪)。
・相手方から「これから包丁を買ってから事務所に行く」とTELがあり、実際に事務所に来たので警察を呼んだ。
・相手方から脅迫文を送りつけられ、警察に相談した。
・元依頼者がアポなしで訪れ文句を言った挙句、「弁護士に伝えておけ、夜道に気をつけろとな」と捨て台詞を吐いて帰った。
・電話口で罵詈雑言を言われたり恫喝された(複数回答)。

3、そのほか
・業務妨害対策に弁護士も真剣に取り組んでほしい。矢面に立たされるのは、弁護士が不在のことが多いので、事務局ばかりだから。
・居座り型という古典的な業務妨害のほか、実在の弁護士名をかたり虚偽請求をするという新タイプも出てきた。
・妻側から受任する離婚事件、損保側から紹介される加害者側の交通事故事件、刑事国選弁護が、業務妨害が発生しやすい3類型

⇒そういえば、昔は債務整理がらみで893が入って脅された武勇伝をよく聞くが、最近はあまり聞かなくなった。すぐ警察が介入するようになったので債権者が諦めやすくなったんだろうね。

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