ここ数ヵ月で、JR渋谷駅の3,4番線ホームを利用した事がある方なら思い出していただけるかと思いますが、西に広がる桜丘口地区が、再開発により数夜にして荒野と化しました。
ここには2023年に大きなビルが完成する予定なのですが、工事開始まではこのような光景が暫く見れることでしょう。
それで、この景色なのですが、夜になると…
遠くに煌々と輝く提灯の群れが嫌でも目に入って来るのです。
居酒屋風な雰囲気ですね。
こんな景色をぼんやりと日々目にしていると、あの魔の光の誘惑につられてしまうのです。
行きたい、見えるようになったのも運命の出会いだと(笑)
そして、せっせせっせと足を運んでしまうのでした。
目下工事中の国道246号線の脇を抜け…
ゼロからのスタートとなった荒野、桜丘口地区を見渡します。
現歩道橋から撮影していますが、手前に新しい歩道橋が見えます。
渋谷駅から続くデッキになるところですね。
建物ができるのと同時に、歩行者動線も一気に変わるでしょう。
少し先に進むと、JR渋谷駅の3番線が一望できます。
いまだけ見れる景色です。
ここまで開けたのは何年ぶりなのでしょうか。
歩道橋を降りると、そこは渋谷。
坂の下に降りるので一気に谷に落とされた錯覚に陥ります。
ここら辺の、坂のある並木道もおしゃれな雰囲気なんですよね。
左を見上げると、左からスクランブルスクエア、ヒカリエ、渋谷ストリームと、未来の渋谷を担うビル群が立ち並ぶ姿が見えます。
ここも再開発ビルが建つとこうはいきません。
工事の旗と合わせて、今だけの壮観な眺めを拝めます。
さて、さらに南に進むと見えてくるのが先程の提灯の誘惑です。
「大衆酒場」「串」と大きく掲げられたこのお店、賑やかさが新世界辺りに引き込まれたような感覚にさせてくれますね。
このビルは第8東都ビルといい、1980年10月の竣工です。
RC造、地下1階、地上5階を有します。
地下はライブハウス、1階はインド料理店と牛丼屋、2Fがスポーツバー、そして3～5階に入居しているのが提灯のお店です。
提灯のお店は串だおれ桜丘店といい、お酒類、串料理が安価で楽しめるお店になっています。
見てください、この賑やかなエントランス。
間借りのビルですが、あたかもこの店舗のためにデコレーションされたような外観になっています。
私のようにふらふら誘われる人間もいることでしょう。
店内の様子や料理は各飲食サイトに任せるとして、特にアップはしませんが、たっぷりと串揚げとビールをいただきました。
美味しかったですね、御馳走様です。
こんな形でビルに入るのがどうも面白くて、日々目にする、ここが気になる、というような運命的な出会いは大切にしたいものです。
どうも、再開発された土地ではこういうときめきに出会いにくいと思っていますが、それは求めるところが違うからでしょう。
新しい大きなビル、昔からある小さなビル、様々な姿があっての街の魅力だと言う認識は、共有したいものです。
〈参考〉
・OFFISITE：第8東都ビル