関東土木保安協会です。
「令和に生まれ、令和に育ち~」
なんていい響きなんでしょう。
こんなかっこいいことを言いたくなってしまうのが、コベルコパワー真岡発電所なのです。
以前から栃山線の接続部の開閉所を訪れていましたが、この度初めて建設中の発電所を外から見てみました。
コベルコパワー真岡発電所は2019年度内に1号機が稼働しようとしている、コベルコ(神戸製鋼)グループが建設した発電所です。
発電機は2基で、最大出力は合計約125kWという大出力で、栃木県内のデマンド値の40%にも匹敵します。
この電力は154kV級の新設送電線により、既存送電網へ連係します。
建設は清水建設と竹中工務店のJVで行われており、内部機器と据付けは富士電機が担当します。
このように、見学者向けの施設も建設している様子が伺えますので、完成後は内部見学の開催に期待ができますね。
こちらが南側から見た発電所工事現場です。
雑草が広がる広大な敷地はまるで埋立地が広がる臨海工業地帯です。
二本の煙突と巨大な発電施設群がそびえ立っていました。
1号機がについてはこの5月に試運転を開始したということで、煙突からはモクモクと煙があがっていました。
こちらには大きな鋼管が組まれています。
2号機向けでしょうか。すごい大きさです。
上写真の引きが下写真ですが、発電所の建物から離れた場所で何やら組み上げているのが伺えます。
このクレーンでは吊り上げられなさそうですね。
道路に面したところから中が見えましたよ。
こちらは竣工前の2号機です。
2号機は2019年度末の完成予定とのことで、目下工事中です。
巨大な煙突がそびえ立ちます。
現状で国内最高クラスの高効率ガスタービンコンバインドサイクルとのことで、熱効率はいかほどでしょうか。
地面を見てみると、東京ガスのマンホールがありました。
その先に続く掘削跡からわかるように、東京ガスのガス配管が埋設されているようです。
供給量からして、ここではないところから幹線が入っているのでしょうか。
東京ガスは、2015年に竣工した「茨城ー栃木幹線」を用いて、茨城は日立市から都市ガスのパイプラインを引き込んでいます。
代わりに、コベルコパワーとは15年契約で電力供給受けるとしています。
発電所ができる頃、また伺うとしましょうか。
楽しみですね。
令和に生まれ、令和に育つ、送電線。
君よ、令和の輝く星となれっ!
〈参考〉
・株式会社神戸製鋼所:真岡発電所 起工式開催について
・下野新聞SOON:神鋼「真岡発電所」が試運転 1号機、10月にも本格稼働
・東京ガス株式会社:株式会社神戸製鋼所との電力供給に関する契約締結について