モコ、今日は
特別支援学校の中学部の
卒業式!

卒業式のスーツは、
入学式と同じもので、
モコの大好きな先輩から
譲り受けたもの。

3年前は半分くらいになるまで
袖を折り畳んで縫っていたのが、
今回は糸を全部解いて、
そのまま着れるようになった程、
大きくなったんだなぁ、と、
感慨深い。

3年前の
小学部の卒業式と同じように、
6年生だったあの日は、
卒業式に向けてモコが
スーツを嫌がらず着れるよう、
2ヶ月前からスーツを着る練習を
学校でしてくれてた。

その時の配慮を当時の先生が
引き継いでくださり、
今回も数週間前からスーツ持参で、
学校で何度も練習してくださったから、
もう今日は慣れたもので。

スーツを着せたら
もう玄関へ向かって行った。

ありがたい。

旅立ちの日。





今日の卒業式は、
私は卒業生保護者代表で
御礼の言葉を述べる役割を担っていた。

だがしかし、
1ヶ月ほど前までは、
私は卒業式に参列できない予定で、
代読をお願いしていた。

今日、この日は、
会社の展示会の日だったから。
度重なるコロナ禍により、
よりによって「今日」に、
延期の日程が決まった。

私はまた、
この大事な日に、
「仕事」を優先することを、
「あの日」と同じだな。と、
その思いをまた感じていた。


モコがダウン症であることを
告知された日、
「何か心配な事はありますか?」と、
主治医が聞いてくださった。

その時の主治医は女性‥
‥働く女性なら、
私の気持ちが分かるかもしれない‥。

「働き続けることはできますか?
私、仕事好きなんです。
辞めたくないんです。」

子供がダウン症と告知された日、
私はこんな時も「仕事」が優先なんだと
こんな母親は「母親失格」だ。と、
そう思ったあの日の感情に
それは似ていた。


不甲斐なさと自己嫌悪と、
大事な場面で私はいつも、
「そこに居ない」ことに。

「諦め」ではある。
そんな気持ちも全部受け止める
「覚悟」もある。

でも。
参列したかった気持ちも
挨拶をちゃんと自分の口から
読みたかった気持ちも
ある。

延期がこの日に決まってから、
そんな複雑な思いを抱いてた、
それが。

感染状況からまた
展示会の日程が
別の日に延期になったのだ。

なんて
なんて
なんて!
ラッキー!!
そう言わせていただく。


そう、だから今日は
晴れて、この場にいる。

この場に居れることが、
どんなに嬉しいことか。

書きたいことが
沢山あるので、
まずは一旦これで。

卒業式に臨む。