前回の記事に多くの反響を頂き、
(↓こちらの記事)
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沢山のいいね!を
ありがとうございました。


災害が各地で増えている中、
障害児を連れて避難所へ行くことの
ハードルや課題を感じているご家族が
多いことを改めて感じました。

そんな中、
シェアをしてくださったお友達が
「この記事を読んで
思い出した絵本がある」と、
この記事を読んだお友達が
メッセージをくださったそうです。

なんとなくの記憶を辿ると、
その昔、図書館で借りて
読んだ事があるかもしれない!

それは、
こちらの絵本です。





偕成社
『きのうえの  おうちへ  ようこそ!』
作:ドロシア・ウォーレン・フォックス
訳:おびかゆうこ


*偕成社ホームページより引用*

■内容紹介

ツイグリーさんは、木の上のおうちに住んでいます。木の上のおうちには、大きなソファーやテレビもあり、ツイグリーさんは好きなことだけをしてくらしていました。そんなツイグリーさんを、町の人たちは、「かわりもの」と思い、木の上のおうちをなんとかしてやりたいと考えています。そんなあるとき、大雨が町をおそい、町は一面、海のようになってしまいます。その大海原のまんなかに、どうどうとそびえたっていたのは、ツイグリーさんの木の上のおうちでした!
アメリカで50年間、世代を超えて読みつがれてきた、心があたたかくなるお話。


■訳者のことば

この本の素晴らしいところは、助けてもらった町の人たちの意識が変わるだけでなく、ツイグリーさん自身も、町の人たちを助けることで、大切なことに気づくという結末です。相手を助けること、受け入れることは、自分を犠牲にすることでも、損をすることでもなく、自分自身と、社会をより豊かにすることへつながる——そんなメッセージが、やさしく伝わってきます。

アメリカでの初版は1966年、1994年に復刊され、『きのうえの おうちへ ようこそ!』は、今も世代を超えて愛されつづけています。初めて読んだとき、大洪水という災害を描いているのに、なんて楽しく、幸福感に満ちた作品なのだろうと胸をうたれました。翻訳出版は難しいかもしれないと思った時期もありましたが、こうして日本の子どもたちに紹介することが叶い、うれしくてなりません。

豪雨で水浸しになった町の映像や、避難所についての報道が、近年とても多くなったように感じます。その中には、小さな胸を痛めている子どもたちも、たくさんいることでしょう。本書、『きのうえの おうちへ ようこそ!』が、助ける側、助けられる側、どちらの心にも寄り添う作品になれば幸いです。

おびかゆうこ


*引用ここまで*



訳者のことば、の、この部分。

“大洪水という災害を描いているのに、なんて楽しく、幸福感に満ちた作品なのだろうと胸をうたれました。”



私は

どんな状況に置かれようとも、

人には人を癒す力が

あると思っています。


それは、

兄を事件による自死で亡くした時、

警察が家で張り込みをしていた数日間、

緊迫した空気を和やかに変えたのは

当時生後10ヶ月だった長男の

無邪気に伝い歩きする姿だったから。


どんなに耐え難い状況でも、

人は人によって癒され、

そこに優しさや温かさを

感じることはできる。


その中でも、子供たちは、

楽しみを見つけることもできる。


夜の校舎を探検し、

楽しそうにお喋りしながら

友達同士で過ごしている。


ここの地域は

幸い浸水の被害や断水、停電もなく、

短時間の避難だったから、

楽しむ気持ちの余裕があったのは

かなり大きいのだけど。



でもそんな子供たちの

元気に過ごす姿に

不安な気持ちを紛らわせた大人も

きっといたはずだ。



私もモコと一緒に

何時間も校舎内を探検をした中で

廊下で赤ちゃんを

ずっとあやしているお母さんや

認知症が心配なおばあちゃんにも

積極的に声をかけた。


ただ声をかけるだけで、

救われる時があるから。




災害の時に思う、

人と人の繋がりの大切さを。


障害のある子がいることを
近所に伝えていないご家庭も
あるだろう。

伝えようと思っていても
なかなか接点がないまま、
そのままにしているご家庭も
あるだろう。

支援学校PTAの様々な研修に行くと
最近多く取り上げるテーマは
「防災」で、そこで重要な事として
必ず伝えられるのが、
「地域」との繋がりだ。


この絵本のように、
壁を取っ払うきっかけが
助けたい気持ちで、

お互いが
自分のできることで
支える側、
支えられる側になれたら、
あたたかい気持ちが
連鎖していくだろう。