英語・ドイツ語にあって、日本語にない発想の代表的な表現の1つが「関係詞」。
これ、日本の英語の授業の教え方を真に受けてしまうと、ドツボにはまるんですよね。
そこで英語でどういう発想をしているのか、ちゃんとお話したいと思います。
ドイツ語をしている方は、以前にドイツ語の関係代名詞の解説をしています。
あわせてこちらの解説も見てくださいね。
さて、英語を例に、一般的な授業での教え方。
I went to a beer garden yesterday. But it was terrible.
The beer which I ordered there was too warm.
A:The beer was too warm.
B:I ordered the beer there.
Aで出てくるbeerを説明するために、Bの文がある。
Aの文のthe beer を先行詞として…
この時点でちょっと待って欲しいという話なんですね。
と言うのが、話す時って、普通文頭から意味を捉えますよね。
なのに、何勝手に文章ばらしているの?
と思いませんか?
確かにAのthe beer を説明しようとしているのはわかりますが…
後ろから説明しているという表現は、文法的には正しくても、語弊があります。
ともすると、which以下の内容を聞いているうちに、先行詞忘れてしまいませんかね?
そもそも、話し言葉でBの内容聞き切っている余裕はないかと思います。
そんな面倒臭い表現の仕方を彼らはしていませんよ。
だから、この教え方忘れてください。
元の文を引っ張ってきますが…
The beer which I ordered there was too warm.
頭から順番にニュアンスを取っていくと…
(ビアガーデンに行っていたんだけど…)
ビールがあってね、
そのビールを私は頼んだんだけどさ、
ぬるくてたまらんかったのよ。
ここで言うビールが、どんなビールなのか、一言後で付け加えて言っているだけなんですよ。
言っていることは同じです。表現の微妙な違いですが、この感覚だったら理解しやすくありませんか?
後ろから修飾しているのではなく、後から説明を追加しているんです。
感覚的な話ですが、結構大切です。
なので、5/11の大阪のお話会では、この関係詞も題材として扱いますよ。
複文が苦手、というかそもそも分からんという人は、是非お越しください。
お待ちしています。
<2019/5/11(土)13:30~15:00 マルチリンガルが語る英語学習のお話会>
気持ちの面でも楽に学ぶ方法を、大阪住吉のメイプルハウスで山内がお話します。
○ 英語を直接理解できるようになる勉強法ってあるの?
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参加費:3,240円 (税込)
2019/5/11(土) 英語学習法についてのお話会詳細はこちら
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