ラマン発売(グロ注意。別の意味で) | ---My life with K--- 高浜寛 公式ブログ

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2匹猫とアンティーク、田舎暮らし、時々漫画家。


『愛人 ラマン』、ようやく日本語版も発売されました。地方にもそろそろ並んでいる頃でしょうか。皆さん読んで頂けましたか。

フランスでも思ったより反響が大きくて驚きましたが、日本語版も結構良い感想沢山頂いているようで嬉しいです。



この作品において、私は勿論頑張って制作したつもりですが、一番評価するべきは実はリイド社ではないかと思っています。というのも、フランス語版が先に発売されたため、フランス企画だと誤解を招いているかもしれませんが、実は元出版社はリイド社だからです。つまり私が出した企画に対し、最初に契約したのは日本のリイド社で、フランスやイタリアはリイド社と契約した形になります。

こういう世界同時進行の企画で、しかもフルカラー左開きの漫画は本当に珍しく、日本をベースに活動してきたリイド社のような会社にとっては全く未開拓の領域だったと思うのですが、よく勇気を出して踏み出してくれたなと思うのです。この出版不況でフルカラーの本を出した事にも、拍手。社の皆さん、特に担当の中川さん、よく頑張ってくれたと思います。また、カバーデザインも素晴らしく、色の再現も良く、フランスのスタッフからも文学的で良いと大変好評でした。思いっきり感謝しています。フランス式に、両手投げキッスで。



さて、帰国して私はと言うと


2週間留守番をしていた夫さんのねぎらいで、ミシュラン一つ星の「紀のん」さんにご飯を食べに行きました。丁寧なお仕事でとても美味しかった!


そして


その晩ご近所さんから電話があり、猟師さんが猪を撃ったので、捌きに来ないかと連絡をいただき
(ここからグロいので注意)



勿論行きますとも!

帰国して次の日でしたが、猪の解体に行きました。↓頭部から頰肉を取っているところ。どう見てもホラー。


40キロくらいのオスを3人がかりで、4時間くらいかかりましたけど分解して冷凍までなんとか完了。大学で解剖学を取っていたので、亡くなった猪さんには申し訳ないけど、かなり興味深く解体させてもらいました。

その日は夫さんが猪おじやを作ってくれて、大変美味しく頂きました。命を頂くという意味が少しずつ分かってきたこの頃です。