自信をつけさせること | 脳と身体と日本語教師

脳と身体と日本語教師

20年間やってきた日本語教師は一旦お休み。今興味がある脳科学と身体と心のことについて書いてみたいと思います。

先週来た、60代の語学教師。

 

言語が好きで、いろんな言語を勉強している。

 

今は日本語とポーランド語らしい。

 

日本語は、日本がとっても好きで

なんども日本を旅行するたびに

日本語が話せたらいいなあと思って

国でコツコツ勉強して来たらしい。

みんなの日本語の第35課まで

国では勉強したらしい。

 

でもね、実際に話すチャンスがないから、

話せないと言っていた。

 

 

なので、アウトプットをしっかりするためにも

第1課から一気に復習しています。

 

今、5課まで終わったうちの

私が担当した2回のレッスンをした印象。

 

基礎はしっかりできている様子。

 

でも、ご自身の発話にかなり自信がない様子。

 

う〜ん、できない。

 

あ、間違えた。

 

 

とよくおっしゃいます。

 

 

 

そこで、私の一番最初の処方箋は、

 

とにかくアウトプットさせる。

 

文が言える、会話ができたら、

褒める。

 

小さい間違いは気にせず、

まずはアウトプットして

 

『通じた!楽しい!!』

 

この気持ちを実感してほしいと思います。

 

 

やっぱり、年齢も私より上だし、

言語学を勉強して来た方だし、

ご自身も語学教師だから、

なんか、変なプライド的なものがあるようです。

 

 

発話は完璧じゃないといけない。

 

間違いは許されない、みたいな。

 

 

もしかすると、ご自身の教育方針、

授業ではそうなのかもしれません。

 

 

でも、やっぱり言語を勉強する目的は

コミュニケーションをとることじゃないでしょうか?

 

 

私は、英語でのコミュニケーションは問題ないんですが、

ドイツ語はほんと趣味程度だし、

最近勉強していないから、

ほとんど忘れました。

 

でも、この方の母語はドイツ語なので、

空いた時間とかに、

私はたま〜にドイツ語で言ったりします。

 

間違いだらけですよ。

 

でも、それでも、話す私を見て

ご自身がどう感じるか体験してほしい

というのがあるのです。

 

 

だって、この生徒さんは基礎があるんです。

 

ただアウトプットが怖いだけなんです。

 

そこを、『大丈夫!!』って背中を押ししてあげるだけで、

話せるようになる。

 

私はそう思っています。

 

さて、後7週間、どう成長するか

楽しみです!!