4.【 修復 】


初代酒井孫兵衛のお話をした後、

実はいろいろ考えていました。
 

修復とは、

壊れたものを元通りに直すことが基本ですが、

壊れたものを新しく作り替えることを言う場合もある。

ちょっと氣になって先日、

あの橋と対峙してきたんです。

感じたことは、

一人の手、もしくは監督、指導のもとに

作られているということ。

修復というのは酒井家の伝承にある話で、

伊賀八幡宮の説明には西暦1636年とあるだけで、

修復の話も、それ以前の話もない。

もしかしたら、

岡崎城の石垣などに携わってきた当時の石工が

神橋( しんきょう )を作っていたかもしれないけど、

それはあのような形ではない上に、

修復という伝承がある以上、

傷があったりして危険な状態だった可能性もありますよね。

だから摂津から腕のいい酒井孫兵衛を請い、

より強固な、より美しい橋を造ったのではないか。

重要文化財なので近づいて見ることは敵いませんが、

石も岡崎の石の可能性が高いようです。


先日一緒に行った石材業者様と、

この地方の石の特徴であるキラキラ光る石英部分を

いくつも確認致しました。

真実は分かりませんが、

孫兵衛が岡崎に来てくれたお陰で、

今の岡崎石工業の技術力がある。

これだけは間違いないと思っています。

伝承はあくまで伝承。
僕らが習ってきた歴史も、

実は作られてきたものだということが分かりますよね。


だから僕の話も信じる必要はないんです。
自分は何を感じるか。
そこが大事だし、

これはあくまで僕が感じている歴史です。

さて、

それと同時にお話した猫吉ですが、

11の元号を生き抜いたとして

驚かれる方もいらっしゃいます。


ただ、当時は一つの元号が数年から十数年という激動期。
享年は77歳でした。

画像は、2020年に撮った写真。
毎年6月には神橋の周りに咲き乱れます。

 

 

 

 

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