打ち合わせに必要な知識2
前回は火葬式(直葬)編でしたので、そちらに興味のある方は前回の記事をどうぞ。
今回は家族葬を含めたいわゆる普通のお葬式編です。
前回書きました様に葬儀には絶対に必要な物というのがあります。
それは
・安置場所
・搬送車両
・棺
・ドライアイス
・火葬料金
・各種手続き
・火葬場に同行する際の車両
これです。
前回は説明を省きましたので今回はこれの補足説明から。
・安置場所
死後24時間経たなければ火葬できないという法律がありますので、24時間はどこかに安置しておかなければなりません。
どういった経緯と根拠がある法律なのかはわかりませんが、そう決まっているので必要です。
・搬送車両
火葬をするうえで遺体を火葬場まで運ぶ必要があります。
また24時間経過しなければ火葬は出来ませんので、亡くなった場所にもよりますが安置所までの移動の際にも必要となってきます。
・棺
厳密に言えば必ずしも必要ではないとされてはいますが、火葬炉の構造上の理由で必要な事が多いです。
人道的な観点から言ってもせめて何かしらの箱には入れてあげるべきだと・・・
・ドライアイス
ご遺体は放置しておくと直ぐに腐敗してしまいます。
24時間保存をしなければなりませんので、故人の尊厳の面からも腐敗を防ぐのは当然の処置と言えます。
また前項の棺ですが、ドライアイスを長持ちさせる意味合いもあります。
・火葬料金
関西はほとんどが公営の火葬場ですので大体が1万円前後です。
これを払わない事にはどうしようも無いので必ず必要です。
・各種手続き
葬儀屋が代行してくれますが、厳密に言えば葬儀屋が代行していいのか賛否両論あります。
公的な手続きですし火葬場の予約は喪主の名義で取りますので、それを何の資格も無い人がお金を取って代行して良いのか。
手続き自体は市の職員が丁寧に教えてくれるので、手続きの場所さえわかれば誰でも簡単に出来ます。
・火葬場に同行する際の車両
大抵火葬場というのは交通の便の悪い所にあります。
火葬場という性質上仕方のない事です。
火葬する際の確認と収骨の作業がありますので、2回は火葬場に行かなければなりませんので葬儀の場所によっては0回~2回の移動手段が必要となります。
ちょっと長くなりましたがこんな感じです。
では本題の普通の葬儀編ですが、上記の必ず必要な物に追加が発生します。
・会場
必ず必要な物に関しては会場だけです。
但しこれはあくまでも極論です。
親戚と参列者含めて30人前後の葬儀を想定した場合
・会場
・祭壇
・受付道具
・返礼品(供養品)
・料理
・宗教者に対するお礼
こうなります。
なぜこんなにも増えるのか。
はっきり言ってしまえば喪主の見栄です。
葬儀をやるのでしたら会場は必要です、これはわかって貰えると思います。
じゃあ次に祭壇がなぜ必ず必要な物に入らなかったのか。
それは祭壇なんて無くても儀式は可能だからです。
葬儀というのは儀式をする事に意味があるのであって祭壇の大きさは関係ないです。
またまた極論で物を言いますが、祭壇が大きくても小さくても、あっても無くても故人が行くところは同じです。
こんなに大きな祭壇を出して貰えて故人も喜んでいると考えるかどうかだけです。
ちなみに私は大きな祭壇を出して葬儀社にボったくられてるとしか思いません。
しかし各個人で懐の余裕や、価値観の違いがあると思いますのでその判断は個人に任せるしかありません。
そもそも論ですが葬儀の始まりには祭壇なんて物は存在しなかったのです。
その証拠に一番わかりやすく説明をするのならば、葬儀の儀式として疑似たいまつを使う宗派があるのはご存知でしょうか。
その疑似たいまつを棺にくべるのですが、元々はそのたいまつは本物を使用して遺体を儀式の途中で燃やしていたのです。
遺体を燃やすのですから当然祭壇なんか組んでいたら毎回燃やすことになります。
そこからも判るように元々葬儀では祭壇なんて物は無かったんです。
あれは葬儀屋が葬儀に付加価値を付ける為に生み出した物です。
※祭壇が出来た経緯には諸説あります。
あくまでも私個人の意見としてあっても無くても葬儀という物には本来関係の無い物だという事です。
ですので大きな祭壇を注文しておきながら葬儀代金が高いと仰っている方が居るのであれば、それは注文したお客さんが悪いとしか思いません。
見栄張るな。
安い金額で大きな祭壇を出してくれというのはそういうサービスをしている葬儀屋を探すか、諦めるしかないです。
次に受付道具。
これに関しても特に必要は無いかと思います。
誰が来てくれたかを正確に判断したいのなら必要かもしれませんが、最近の葬儀の事情を考えたらそもそも沢山人来ないんですから誰が来たかくらいわかるでしょう。
返礼品(供養品)
最近の関西の葬儀では香典お断りが物凄く多いです。
香典を受け取らないのなら返礼品関係は必要ありません。
香典を受け取らない代わりにお花を出して貰う事が多くなっていますが、これも拒否している事が増えてきています。
実はこの香典お断りも葬儀屋の都合です。
香典で受け取ったら葬儀屋のお金になりませんが、上記の様にお花として出させたら葬儀屋の売り上げです。
まぁその結果、葬儀自体が小さくなって葬儀屋自身が自分達の首を絞める事になっています。
お花は1基だけでも1万円は最低でも取っています。
それに対して香典は知り合い~友人くらいなら5千円が相場です。
付き合いが深ければ1万円ほど包みますが、たいていの場合でお花を出す方が高くなってしまうのです。
そういった事情もあり、香典も供花もお断りしている場合が増えています。
料理
葬儀が終わり火葬場に行き、火葬が終了するまでの間に食事をするケースがほとんどです。
火葬自体の平均時間が2時間~3時間ほどですので、ちょうどご飯を食べるのに適している事もあります。
これもネックでまずそもそも葬儀屋で注文すると物凄く高いんです。
相場としては4千円~1万円くらいです。
それを親戚の人数分頼むのが関西の葬儀です。
親戚の人数が増えれば増えるほど負担は物凄い事になります。
最近では肉類も入ってますし魚も入ってます。
精進料理ですらないんだから、ほか弁を頼んでも一緒なんじゃないかなと思ってしまいます。
そこら中にある色々なほか弁の幕ノ内弁当なら600円くらいですよ。
もしくはどこか近所に食べに出ても1人2000円もあれば美味しいの食べれます。
宗教者に対するお礼
これがまた高い。
というか私がこの業界に携わって一番疑問に感じている点。
皆さんほんとに仏教徒なんでしょうか?
自分の宗派とお題目を言える人の方が少ないんじゃないでしょうか。
それなのにいざ葬儀となったら9割近くの人が仏教で葬儀をします。
そしてお布施が高いと仰ります。
呼ばなかったら良いのに。
お坊さんを呼ばなかったらお葬式じゃないとでも思っているんでしょうか。
宗派の事も良く分からない。
値段も納得できない。
それなのに呼ぶ意味が私にはわからない。
亡くなった時だけ信者のフリして良い所連れて行ってと神様・仏さまに頼んでも向こうも戸惑いますよ。
最近は色々な職種で色々な商品が販売されています。
その中でも葬儀というのは取り扱いがすごく難しい。
私が現場に携わってて感じるのはお客さんの葬儀に対する考え方が少しずれてしまっている事。
故人の供養というのが葬儀の本来の意味のはずですが、豪勢な葬儀や身の丈に合っていない葬儀の時にどうも私が現場で感じるのは、免罪符的な意味合いで葬儀にお金を掛けているんじゃないかと感じる時があります。
故人への罪悪感と見栄この二つを巧みに利用されて葬儀屋にボったくられている。
葬儀なんて言い方をするからでしょうか。
お別れ会や偲ぶ会といった風に考えるのが一番金銭面も気持ちの面も間違いが起こりにくいのではないでしょうか。