世知辛い世の中ですなぁ
葬儀の値段が狂いだしたのはバブルの頃からです。
元来葬儀というのはお金のかかる物ではありませんでした。
しかし急に起こる事なのは変わらなかったので、早急に必要な部分を賄う為に香典として助け合い制度がありました。
バブルという空前の好景気にほぼ全ての物価が上昇し、葬儀も例に漏れず高額な物になりました。
バブル以前の葬儀と言えば一般の人が亡くなった時は自宅で葬儀をするか、自治会の会館、もしくは檀家のお寺でするのが普通でした。
檀家のお寺でするのはそれこそ地域の名家であったり、お金持ちで大抵の人は自宅か自治会の会館でした。
その頃は地域の人達や会社の人達がお参りに来るのは当たり前で、100人200人は普通に来ていました。
かと言って祭壇が豪華かと言われるとそうでも無く至って普通のこじんまりとした祭壇でした。
葬儀費用もそこまで高くなく、今でいう家族葬くらいの値段で全てが収まっていましたし香典辞退なんて存在すらしていませんでしたから、喪家が負担する葬儀費用というのも今よりもはるかに少なかったです。
なんなら葬儀業界のジョークの一環として、香典で儲けが出てるんちゃうかと言われる葬儀もあったくらいです。
それもこれも全ては自治会制度の崩壊から始まったと私は思っています。
色々な土地から色々な人たちが流入してくるようになり、自治会が煩わしいと考える人たちが増えてきました。
その上葬儀になれば家族葬だのなんだのと理由を付けて完全に周りから孤立していく形を取っていきました。
確かに目先の事だけ考えれば遺族だけで葬儀をやる方が心の負担は楽かもしれません。
しかしその反面として葬儀をどれだけ小さくしようが、昔にやっていた大きな葬儀の方が最終的には周りも含めて全員が満足する規模でしたし、お金の負担も軽かったのです。
最近私が耳にした言葉で本気で耳を疑った言葉があります。
「香典辞退やったらお参りに行くけどそうじゃなかったら行かない。」
こんな事を言ってやがる人がいたんですよ。
なんていうか、人とのつながりもここまで崩壊してるんか・・・
とても悲しい気持ちになりました。
香典と言っても親族じゃなければ大体3000~5000円です。
その程度も出されへん関係なら行かんでいいんちゃうかな。
一概には言えない事ですし、厳しすぎる独りよがりな私の意見なのかもしれません。
お金に困窮しているのかもしれません。
でも私からしたらお金に困ってるなら香典というのは必ず渡さないといけない物ではありませんし、香典は包まれへんけどお参りはさせてくれって言ったら済む問題じゃないですか。
その一言が言えない見栄の為に行かないという関係ならそもそも葬儀に行くような間柄じゃない。
正直ドン引きですよ。
たかだか3000円~5000円とは私は思いません。
急な出費と考えたら馬鹿に出来ない金額です。
でもそれ以上に故人との間柄にあった関係を考えたら安いもんじゃないですかね。
故人との繋がりじゃなく、喪主との繋がりかもしれません。
会社関係なら喪主との繋がりでしょう。
逆の発想をすればたった3000円で喪主の気持ちを和らげてあげれるんです。
そうしてあげようと考えるなら安いもんじゃないですかね?
最近ではテレビで訳のわからない葬儀マナーをよくやってます。
あんなもの糞くらえと思ってます。
喪主に声をかける時は後半聞こえないようにとか言ってる意味がわかりません。
はっきりと
元気出せよ!
私たちが付いてるから!
って言ってあげる方がどんなマナーよりも元気出ますよ。
私たちが葬儀の現場でマナーを聞かれた時に良く言うのは
どんなマナーよりも気持ちが大切です。
と答えます。
マナーなんて本来全ての最後に守る物なんです。
マナーを守ってお参りをする気持ちが希薄になってしまったらそんなマナーなんの意味も無くなってしまうんです。
気持ちを伝える為にマナーを守ることがあってもマナーを守る事によって伝わる気持ちなんてありません。
確かにマナーを守る事は大切です。
しかしそれにがんじがらめになって気持ちを表現できない今の葬儀の世界に疑問しか感じません。