ほんとうに葬儀屋は必要なのか。
色々な職業にも言えるのですが、果たしてその職種というのは必要なのかと考えた時に葬儀屋はかなり微妙な立ち位置に居ると思うのです。
よく私は飲食店に例えるのですが、その飲食業というのは自分で作るよりも安かったり設備上の問題で自分では作れない物だったり、自分で作るよりも美味しいと色々な理由があり必要である理由が上回ると思います。
建設業で考えると自分達では技術的には不可能だという事がわかります。
運送業で考えても自分で運ぶよりもコストも時間も手間も圧倒的に安い事がわかります。
宿泊業で考えても自分で寝泊まりの場所は作れないのがわかります。
では葬儀はどうなのか?
程度によっては他の職種と同じで依頼した方が良い部分はたしかにあります。
しかし今流行の直葬で考えてみればどうか。
直葬に必要な物は何か。
搬送用の車両と棺と骨壺、この三点だけです。
車両に関しては寝台車両である必要はありません。
火葬条件としては棺に納めている事が条件ですので、棺が乗る車両であれば何でも良いです。
それこそ軽トラでもなんとかして棺を運べるなら問題ないです。
棺と骨壺に関しては以前にも書きましたがAmazonで購入出来ます。
それこそ全て自力でやれば5万円以内で出来ます。
難しい所と言えば人によってという部分ではありますが、棺に自分で納棺をしないといけませんのでご遺体に触るという部分がまず一つ目。
二点目は車両の準備。
棺が乗る車両ですのでそこそこ大きい車両か運搬に適した車両でないといけません。
遺体を運搬するのでレンタカーでは困難かと思います。
ただ、寝台車両も最近では一般の方でも手配出来るところも出てきているのでそこまで大きな問題でもありません。
3つ目が火葬場関連の手続き。
全く知らない人だとどうやっていいのかすら想像もつかないと思います。
本来この作業というのは公的な手続きですので葬儀屋が代行する事が問題だとも言われています。
関西では火葬場はほぼ全て公営です。
公営なので一般の人が使う事に何の問題もありませんし、むしろ断ろうものなら大問題です。
役所と同じで聞けば全部教えてくれます。
実際私も初めて行ったときは全部現地の職員に聞きました。
自分達だけでした時と葬儀社に頼んだ時で間違っても10万以上も差額が出るような内容ではないのです。
とここまではお客さん側から見た時の話しですが、葬儀社から見た時はどうか。
葬儀社の1件当たりの売り上げはおおよそ6割です。
そして元々の葬儀単価というのはいつも書いていますがべらぼうに高いです。
大体が100万を越えます。
そこから6割少なくても4割が利益になります。
そう考えると直葬というのは同じだけの時間で葬儀社からすれば利益率は変わりませんが利益が少ないです。
そういった考えから仕事自体は葬儀社からすればかなり楽な仕事なのですが、楽な代わりに時間効率が物凄く悪く感じてしまうのです。
そして第三者。
葬儀業界側の人から見た場合。
そもそも普通の葬儀の相場がそもそもおかしいんです。
昔と違いなんのリスクも背負わずに電話一本で仕事を済ましているのにも関わらず利益率を維持しているのがおかしいのです。
一昔前は葬儀屋はかなり色々な仕事をしてリスクも背負っていました。
しかし今の葬儀に葬儀屋が背負うリスクというのはほぼなくなりました。
今ある葬儀屋のリスクは自分達で建ててしまった大きな会館です。
その会館を、過去の栄光を維持するという事がリスクになっているのです。
もうこれは葬儀屋が背負っているリスクではなくただの自業自得です。
それをお客さんの葬儀単価に転嫁しているので単価がおかしなことになっているのです。
一昔前に比べて一つの葬儀に関わる人員も半数以下になっています。
それなのになぜ昔と単価が変わらないのか。
昔と違い白木の祭壇がほぼ使われないようになっているのに何のリスクを抱えているというのか。
自分たちの見栄を維持する為でしかないのです。
一度手にした栄華を手放したくないという私利私欲に人の死を利用しているのです。
少なくても今の葬儀屋のやり方に何の善意も感じない。
そういう観点からは今の葬儀は必要ないと思います。