葬儀社もお坊さんも忘れている事。
大手の葬儀社は違うかもしれませんが。
葬儀業界に絞って考えた時、基本的に葬儀社もお坊さんも他の業者無しには成り立たなくなっています。
祭壇組むときは花屋さんが必要ですし、葬儀社は担当者としての人員しか雇っておらず、女性スタッフが居ませんし、お坊さんがいなくちゃ仏教形式で葬儀が出来ません。
それこそ今流行っている火葬式(直葬)だって、自社で霊柩車か寝台自動車を持っていなければ外注を頼まないと出来ません。
各葬具だって仕入先が存在していて、工場から直接購入なんて出来ません。
最近色々肌で感じるのは小規模な葬儀社ほど下請けに偉そうです。
そんなに発注しないのにも関わらずたまに出た仕事で偉そうに下請けに物申している会社をよく見ます。
貧すれば鈍するじゃないですが、お金に余裕が無くて焦っているのかな?
ってすぐに下請け同士で話題になってます。
その態度を感じてるから物申すんや!って言うのかもしれませんが、卵が先か鶏が先か・・・
やっぱり見たり聞いたりしてると小規模な会社はコロコロと出入りしてる下請けが変わるんですよね。
有名で仕事が出来る下請け会社ほどすぐに取引を中止しています。
今の葬儀業界は一昔前と違って1回の施工での売り上げは減っています。
なので下請けを叩いて金額を下げるという事が増えてはいるんですが、いろんな下請けさんと話しをしてもこれ以上単価は下げれないって所が多いです。
特に苦しんでるのが花屋さん。
そりゃそうですよね。
以前にも書きましたが卸値が3万円の祭壇を40万円で葬儀社は売ってるんですもん。
これは花屋さんがもともと3万円でって交渉したんではなくて、葬儀社が下請けを変えるだの高いだの言い続けて下げさせた結果です。
流石にどこの業界でも転売なのに13倍で売ってるのなんて見たことありませんよ。
特に花なんて保存がきかない商品なので仕入れ値は安いかもしれませんが、ダメになる花もその分多いです。
1回の葬儀で使う花の種類や量を考えるともうちょっと払ってあげても良いんじゃないかなって思います。
色々な花屋さんと関わりを持っていますけど、最近ではどんな大きな祭壇であっても搬入や撤収に来るのは常に1人です。
そりゃたった3万円で物を納めて30分も1時間も決まった時間に束縛されて、車乗って来てたら1人しか来れるわけないですよね。
料理屋さんだってそうです。
5000円のお弁当でも1桁の個数から配達してくれて、告別式の後は1人ないし2人ついてくれます。
関西だと骨上げに大体2時間~2時間45分くらいかかりますので、その間の人件費がかかります。
たった2時間~3時間程度ですが、そうなると葬儀の時間って似たり寄ったりなので掛け持ちは出来ない。
葬儀って働いている人に焦点を当てると1人辺りのコストパフォーマンスがものすごく悪いんです。
しかも業界が業界なので、あまり人も集まらない。
それこそ遺族の気持ちを考えるとアルバイト以上の技術や心構えが必要です。
正直言って葬儀屋さんが求めている、遺族が求めているサービス水準を満たそうと思ったら今よりお金を払うしかないんですよね。
遺族の人は十分にお金を払っていると思います。
なので私が言いたいのは葬儀社です。
花屋さんで言うなら祭壇費用の半額はせめて花屋さんの取り分であるべき。
だって電話一本で持ってきてくれて組み立てまで全部してくれるんですよ?
なんなら掃除までして帰ってくれる。
花屋を叩いて値段を下げさせて10倍近いお金を取るなら自分で取りに行って自分で組むべき。
料理だってそうで、自分で取りに来いとは言いません。
せめてお客さんの接待は葬儀社の社員がやるべき。
葬儀社の社員がですよ?
間違ってもお客さんが雇ってるセレモニースタッフにやらせてもダメですよ?
彼女らはセレモニーのスタッフであって、料理のスタッフじゃないですからね。
まぁ結局何が言いたいかというと、
①自分たちの売り上げを確保するのに必死で中抜きがひどすぎる
②自分たちの仕事量を減らすのに必死で下請けに仕事を押し付けすぎ
この2点です。
昔は葬儀の総金額が高かったので下請けにも十分にお金を支払っていましたが、その時の売り上げを忘れる事が出来ずに下請けを叩きすぎてます。
また昔は業者間の仕事の区分があいまいだったのもあり、お互いの仕事を手伝うという事が普通だったのですが、今は上記の金額がまともに払われていないのもあるのに、未だに関係ない仕事を押し付けすぎています。
自分たちの仕事分の金額さえまともに貰えてないのに、他の業者の仕事手伝うのは無理です。
しかも昔に比べたら物価も上がっています。
2000年の時ってマクドナルドのハンバーガーって平日65円ですよ?
今は100円です。
消費税増税や物価の上昇でガリガリ君ですら値上げしてるのに、むしろ値段を下げろって社会情勢考えて言ってます?
葬儀の値段が下がっているのは、今までが単純にボッタクリすぎてただけです。
下請けは今までもこれからもボったくった事は一度もないです。
この先人口が減少している事を考えると、一番高い商品になるのは労働力です。
この業界は機械化出来る部分がかなり少ないので、経費はかなりかかるでしょう。
今の間に下請けとの付き合い方を考えておかないと、労働力が限界に達した時に
仕事を断られるのは単価の低い所からですよ。