韓国伝統の服 | 関西ウーマン(旧:関西女性トレンドリーダー)

関西ウーマン(旧:関西女性トレンドリーダー)

関西女性トレンドリーダーは2013年11月「関西ウーマン」に名称変更いたしました。

関西女性トレンドリーダー事務局スタッフ

海外雑貨ショップ「aplausos」オーナー
足永 美樹です。

ポカポカ陽気が続く、きもちのいい季節になりました。

もうすぐゴールデンウィーク。

旅行に行きたくなる季節ですね。

私もまた、海外に行くために荷物の整理を始めています。

整理整頓していると、懐かしいものに出会います。

タンスを整理していると、昨年、息子と韓国で過ごしたとき、親戚のおねぇちゃんが買ってくれたチョゴリが出てきました。

そこで、今回このチョゴリの由来について、少しご紹介させていただきたいと思います。

チョゴリとは、韓国固有の民族衣装を意味します。

チマチョゴリ、というものがあり、チマ=スカート、チョゴリ=上着を意味する言葉です。

チマチョゴリの始まりは、中国と唐の国から衣装や仏教等が伝わり、韓国の王とモンゴル族の王妃との婚礼により中国リョンアン時代の衣服が韓国に伝わり、それが現代のチマチョゴリの始まりになったと言われているそうです。

☆チマチョゴリの一番の魅力は曲線や直線がかもし出すラインとバランスの美しさ。

チマチョゴリは体のラインを綺麗に隠してくれる、女性的で美しい衣装です。

☆そして男性用のチョゴリにも見受けられる特徴ですが、とにかく多種多彩な色、配色がとても綺麗。


 ☆チマチョゴリの季節による衣装☆

春・秋---〔キョップチョゴリ〕キョップとはキョプチダの意味で゛重ねる
        の意味。裏地と表地の2重のチョゴリで仕立てたもの。
一般的に1年を通し使われているオーソドックスなチョゴリ。

夏のチマチョゴリ

夏---〔ホッチョゴリ〕ホッとは゛1つ゛を意味し、1重を意味します。裏地の無い表地のみのチョゴリ。
生地は主に麻や木綿等涼しくで薄い物を利用。
      

冬のチマチョゴリ

冬---〔ソンチョゴリ〕ソンとは゛綿゛を意味します。韓国、朝鮮半島は日本よりも冬が寒いため冬には暖かい綿を入れてキルティングのような加工法でチョゴリを作ったそう。


 〔サンキョップチョゴリ〕サンキョップとは゛3重゛を意味します。
裏地と表地の間にもう1枚生地を挟んで仕上げた3重のチョゴリ。生地は主に厚めのシルクや木綿等を利用。

などいろいろな製造法があるようです。
  
そして、韓国では昔から陰陽五行が色々な所で引用されていて、結婚した女性はチョゴリに赤紫色のコルンを付けて既婚者と言うしるしになったり、青い色の生地を袖の先に付けたら子供を持った母親と言う意味があったそう。薄紫や、薄いブルーのチョゴリに藍色のチマを着ていると30~40歳代の女性と言う年齢まで解ってしまう時代もあったようです。


☆色とチョゴリはゆかりが深く、韓国の伝統的な色として、

天青色…

空に対して恭敬の心を持っていた韓国で空色に似ている天青色、藍色は好まれてきた色。

など掘り下げていくととても奥が深いです。
日本でも、気軽にチョゴリを試着できる場所がありますが、韓国で試してみる際は、ぜひこういった「歴史」や「意味」も絡めて楽しんでくださいね。
photo:01