売却後の残債務について
任意売却後の返しきれなかったローンの残額は、『残債務』といわれ、任意売却後も返済を続けていくことになります。
勘違いされている方がいらっしゃいますが、任意売却をしたからといって、残債務をいきなりに免除してくれるわけではありません。
ただ、残債務の返済については、債権者との話し合いで、無理のない範囲で少額の返済で許してもらえるケースが多いです。
業者さんによっては、
「残債務は担保のなくなった債権なので、支払わなくてもだいじょうぶですよ。」
「連絡や通知が来ても、連絡や支払いはしなくても無視しておいてだいじょうぶですから。」
「逃げていたらそのうち来なくなりますから。」
のようなことをすすめている業者さんもあるようですが、それは決しておすすめしません。
放置、無視、逃げ回りをしていて、債権者に悪質だと思われると、『給料差押』のような強硬手段をとられてしまう可能性もあります。
銀行・信用金庫などの民間金融機関で借入れをされた方は、その後、残債務の債権を金融機関や保証会社が、『サービサー』といわれる債権回収会社に売却する場合があります。
そうなると、今までの窓口が、サービサーに変わることになります。そのサービサーが、債権をまた別のサービサーに売却、ということもあったりします。
そのたびに連絡を求められることがあったりして面倒に思われることもあるかもしれません。
でも、面倒がらず連絡はするようにしましょう。どのような話をしたらいいかは、キチンとアドバイスさせていただきます。
サービサーに債権が売却されると、あなたに有利な提案、相談がある場合があります。
サービサーに債権を売却するということは、あなたからの全額回収が困難だと判断したからです。
あなたにきちんと収入があり、退職金もあったりして全額回収できる見込みがある場合などは、サービサーに売却せず、自分のところで回収するでしょう。
サービサーは、回収見込みのない債権を買取るわけですから、額面通りの金額での買取りではありません。買取り価格は企業秘密なので具体的な金額は知ることはできませんが。。。
ですのでここに有利な提案があったり、相談に乗ってくれたりするチャンスがでてくるわけです。
ただ、最初は厳しい内容の話をされる場合もあると思いますが、お金があれば話は別ですが、無いようなら、無い袖は振れない、で仕方ないのです。
有利な提案、相談に乗ってくれたりするチャンスというのも、債権者それぞれによって対応は異なりますし、確定的にあることでもありませんので、このような書き方になってしまいますが…
ただ、放置、無視、逃げ回りなどをしていると、このチャンスを見逃すことになります。
任意売却後は、私どもは、今までのようにあなたの代理で債権者とお話しできる権利はなくなってしまいますので、あなたが直接お話をしなければならなくなりますが、債権者とどんな話をすればいいかは、キチンとアドバイスさせていただきますので、連絡はきちんとするようにしましょう。
※当社で任意売却をご依頼いただいた方に限ります。他社様で依頼された方は、そちら様にご相談ください。
キチンと最後までフォローさせていただきますので安心してご相談ください。
民間金融機関はこのような流れになるケースが多いですが、税金が元になっている政府系金融機関(住宅金融支援機構、日本政策金融公庫、信用保証協会など)は、めったなことで、サービサーに債権売却、債権放棄のようなことはないようです。