特許法1条には「この法律は、発明の保護及び利用を図ることにより、発明を奨励し、もつて産業の発達に寄与することを目的とする。」とあります。
特許査定をして発明を保護すれば、出願人は喜びます。(拒絶査定不服審判まで進んでも、人件費の高い審判官が3人がかりで案件を処理するのですから、審判は審査よりコスパが悪い。特許料が入る方が組織にとってもいいような...)。特許査定はメリットがたくさんあります。
しかし、審査官は「このクレームで特許にしたら第三者が迷惑する」と思ったら、拒絶せざるを得ません。
出願人と第三者の利益を調整するのが、審査官の役割だと思います。
個人的には、審査には絶対的正解はないと思います(数学などとは違って)。
特に進歩性の有無は、審査官によっても判断が分かれます。
拒絶査定では「出願人の主張は採用できない」と書くものの、出願人の主張が100%間違っているとは思いません。意見書の出願人の主張は、大抵、一理あるものです。
議論においては、皆それぞれ自分が正しいと思っています。ですが、進歩性があるかないかは、最終的に誰かが判断しなくてはならないのです。
審査官は権限を与えられているから、その判断には効力があり、(一応)正しいものとされていると個人的には解釈しています。相対的正しさだと思っています。
自分の判断が100%正しいとは思わず、謙虚に、しかし己の信ずるところに従って、判断を下したいものです。