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発達障害の親子問題がこじれるケースの中に、成人当事者さんの親御さんにも発達障害の疑いがある場合に、お子さんが重い自己否定と二次障害を抱えているケースが多いことに驚かされます。今、お子さんが小さい場合は、親御さんにも発達障害の概念があり、そんなことも少ないのかもしれませんが、現在、成人当事者さんとその親御さんという年代では、そうした傾向が強いように感じます。今日はそんな記事です。
 
当事者さんの二次障害に、親の対応が原因になるケースがあることは、既に知られているところです。親御さんとすれば、お子さんに良かれと思って厳しくしたことなどが、お子さんには心の傷にしかならなかった・・・と言ったケースが多いようです。そして、こうした事態に陥っているケースの中に、親御さんにも発達障害があるケースで、お子さんの二次障害が更に重篤になる傾向が見られます。
 
親御さんにも発達障害があるといっても、現在大抵この方々は50歳以上であるために、未診断のケースが多いです。また、この年代では発達障害傾向があっても就労できていることが多いこともあってか、親御さんご本人が自分の発達障害を自覚しているケースは稀です。というよりも、自覚のない親御さんが、当事者であるお子さんを厳しく対応しているケースが、結構多いように思うのです。(自覚が出来ているケースでは、お子さんに対しての配慮も生まれてくるようです。)
 
また、こうしたケースの共通する部分として、親が、子どもの障害を中々認めないことが、大変多いように思います。お子さんは重い二次障害を抱えた上に、親からは障害の事実を否定され、自分の存在すら否定されているように感じてしまっているケースが少なくありません。
 
こうしたケースでは、親には親のこだわり傾向があり、
事態の改善は大変難しいようです。
また、親御さんご本人は、当時障害に気づかないまま就労できたとはいえ、
やはり、苦労して仕事を覚えてきたという思いの方が多いのでしょう。
お子さんに「仕事とは厳しいものだ。それに耐えるのが仕事だ」
といった教訓を小さな頃から授けているケースも有り、
お子さんの方は「仕事とは恐ろしいものだ」
と言ったような思い込みにはまり込み、
就労そのものに、先入観として
怖さを植付けられていることもあるようです。 

親御さんにしてみれば、
お子さんに自分と同じ様な苦手があるのは感じるのでしょうが、
「自分はそれを、努力で克服してきた」という思いがあるのか、
中々、就労が叶わないお子さんに、
かなり厳しくあたる傾向
も見られます。 

親御さんにも障害があってのことか、
時代背景の違いや、就労率の低さなどには目がいきにくく、
お子さんは責められるばかり、と言った事態に陥るようなのです。
  
 
このように親子で発達障害を抱えるケースの内、
親御さんにその自覚が薄い場合は、
かなり難しい状況に親子で陥ることが多いのかもしれません。
 
発達障害を持つ親御さんが父親で、
母親は定型発達と言うケースでは、
お母さん方は、こうした事態に板ばさみとなって、
深い混迷の中に沈んでらっしゃるのを感じます。
 
発達障害の親子の問題を論ずる時に、
こうした親子とも障害を抱えるケースで、
かえって、親子がもめてしまう事例についても、
今後、考えを深める必要が有りそうです。
 
発達障害の親子問題において、
「親が変わると、子も状況が良くなる」
と言う話を良く聞くのですが、
前述の事例では、親御さんがそこに中々気づけない感じもあるのです。
 
難しい問題ですが、大きな課題なのではないかと、感じるところです。 



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