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自閉症育児部門 第1位

ある日、わが子が「あなたのお子さんは、発達障害の疑いがあるのでは?」「一度、病院で診てもらったほうがいいのでは?」と言われると、親御さんは大変戸惑われるようです。その時、正しいいくつかの情報があれば、混乱も少なくてすむように思います。今日はそんなところを記事にしてみます。

僕も、今でもその日のことははっきりと覚えています。
わが子が「発達障害の診断が降りた日」のことです。
家内が、半ば強引に病院の予約を取り、結果をもらってきたのです。
うちは一度2歳半のときに、2つの病院を渡り、
いずれも異常なしと診断されていました。
でも、家内はずっと疑いを持っていました。
それで、強引に・・・・となったわけです。

大変なショックでした。
真っ先に思ったのは、
周囲の工夫次第で成長していける子を、
なぜ障害という枠に入れなければいけないのか

そんな診断をもらうことで、レッテルを貼ることにならないか
僕も、当時は、この程度の考えだったのです。

いずれの考えも、大きな間違いでした。
こんな考えのままで僕が居たら、
きっと長男は今頃、二次障害をわずらっていたでしょう

まず、間違いなかったでしょうね。

でも、一方で、親御さんがショックを受けるのも判るし、
咄嗟に、障害を否認する気持ちもよく判ります。
こうした心理も親の愛情ゆえですから、
当選の感情であり思いです。
そこを否定するつもりは、全くありません。

しかし、そのまま思いに捉われたままだと、
お子さんはどうなってしまうか・・・というのが今日のお話です。

【知っていただきたい二つの情報】
さて、冒頭のようなことを告げられた親御さんに、
2つの情報をお伝えしたいと思います。
僕の考えがどう間違いだったかということです。

1.まず、「周囲の工夫次第で成長していける子を、
なぜ障害という枠に入れなければいけないのか

・・・という考えですが、ここには2つの誤りがあります。

ひとつは、発達障害というのは、固定化された障害ではなく、
周囲の関わりで、徐々に成長をしていかれる
のです。
なので、成長があるから、
そのままの対処でよいとはいえない
のです。
理由はこの次に述べます。

二つ目は「障害の枠」に入れたくないという親の気持ちです。
この気持ちは、言い換えると「わが子に普通であってほしい
という願いです。
でも、もしお子さんに発達障害があるならば、
親が否定しようと、病院行きを拒もうと、
そのお子さんの状態が変わったり、なくなるわけではありません。

つまり、親の思いと、お子さんの状態がずれたままというのは、
お子さん自身にとって、一番苦しいし、悪い結果をもたらすのです。

「このまま自分が工夫をしていけば、この子は普通に成長していける」
そのお気持ちはよく判ります。僕もそんな考えでした。
しかし、その結果、お子さんは、出来ないこと、難しいことに、
「是が非でも克服すべき」と取り組まなければいけないし、
「彼らの特性に配慮した脇道」を与えてあげることが出来ません。
真正面から問題にぶつかり、跳ね返され、
くじけていくのはお子さんということになってしまいます。

どうか、お子さんをこんな苦しい目に、
あわせないであげていただきたいのです。


2.さて次の「そんな診断をもらうことで、
レッテルを貼ることにならないか
」というご心配は、
憂慮であり、大丈夫だということをお伝えしたいと思います。

今は、情報保護法も徹底されています。
学校も病院も個人情報をそんなに簡単に漏洩はしません。
発達障害の診断をもらったなら、
お子さんは、必要な配慮を受けられるように、
福祉サービスを選択できるようになります。
(地域事情により、発展途上とはいえ、
 徐々にサービスは充実しつつあります)

ごく軽度であれば、普通学級に在籍したままで、
担任の先生や校長先生だけにお伝えし、
お子さんの実態をしっかり知っていただいて、
影ながら支えてもらうことも出来ます。

要は、診断を受けると、
周囲みんなに、即、知られてしまうわけではなく、
必要な人に知ってもらって配慮を受け、
それ以外の方とは、
なんでもないように暮らすことも可能
なのです。

こうしたことをしっかりと知っていただければ、
少しは、不安な気持ちも軽くはなりませんでしょうか。
「まずは、病院で診てもらってから考えよう」
と気持ちを切り替えられませんでしょうか。


【もうひとつ、とても大切なこと】
最後にもうひとつ、大事な情報をお伝えします。
病院は、必ず発達障害の専門医のいるところに行ってください
多くの精神科医は、残念ながら発達障害に関する知識は乏しく、
正しく見極められないのです。
僕のように、一度誤った診断をもらってしまうと、
その後に何年も無駄な時間をすごしてしまうことになります。

くれぐれもお気をつけください。

最後に申し上げます。
発達障害があっても、彼らなりのペースで、
ゆっくりと成長をしていかれます。

その成長をもっとも助けるのは、
彼らの障害の真実を、周囲が受け入れて、
関わり方を変えてくれる人達の中で暮らすこと
です。

無理のない環境の中で、
ゆったりと精神的に安定できること
です。

「自分は、わかってもらえているのだ」
と思える人たちの中で暮らすこと
です。

こうした環境が、お子さんを
何より順調に成長へと導いていきます。
どうか、お子さんのために、
まず、最初の一歩を踏み出していただきたいのです。


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発達障害者支援団体こころぴあビレッジ 行事のご案内】
家族限定グループワーク
高機能広汎性発達障害のご家族(親族含む)が
ご参加いただけるグループカウンセリングです。
日常を離れ、ゆったりと過ごす時間の中で、
同じ境遇を持つ人たちの中で、
悩みを語ったり、思いを話したり、
分からないことを聞いてみたり。
互いの経験を交換し合う中で、
問題を一つ一つほどいていく・・・。
そんなグループを目指して、開催しています。
2012.7.13(金)10:00~14:00
大阪市内の貸し会議室で開催
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高機能広汎性発達障害の当事者・家族・支援者の
いずれもがご参加いただけます。
共に互いの話に耳を傾け、思いを感じ、
理解を深めていくためのワークです。
「テーマ」を定めてスピーチ付きのワークと、
「ノンテーマフリートーク」のグループカウンセリングのみと、
2通りのワークで開催しています。

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京都で大学生向けのエンカウンターグループを企画されるサークル囲炉裏さんより、講師としてお招きいただきました。予約はいつものフォームから出来ますよ!
2012.07.28(土)
13:00~18:00 開場12:45
会費 無料(ただし資料作成代 300円)
龍谷大学 深草キャンバス 4号館 511号室
(申し込み人数によっては、教室が変わる場合もあります)
JR奈良線「稲荷」駅下車、南西へ徒歩約11分
京阪本線「深草」駅下車、西へ徒歩約6分
京都市営地下鉄烏丸線「くいな橋」駅下車、東へ徒歩約7分
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フェルデンクライス・ボディーワーク教室は、
6月いっぱいは、お休みといたします。