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昨日は、発達障害者が「人の気持ちが読めない」と言われることが多いが、実際には論理思考で補ってある程度読めているのに、まだなおそう言われてしまう原因について記事にしました。今日はその問題の中でも、会話の中の反応で、タイミングを逃してしまうことについて記事にします。

昨日は「気持ちを受け取った」「思いを感じた」という反応が上手くできないばかりに、誤解を受けている現実と、そうであるのにまだ「気持ちを分かってくれない」と言われる余り、当事者さんが「もっと察していかないと」「上手く読み取らないといけない」ということばかりに気が行ってしまっている野ではないかという仮説を記事にしました。

そうしたところ、こんな反応をお寄せいただきました。

akikoinmutenessさんのツイートです。
>気持ちを返すチャンスをいつも逃してしまうか
>まるっきり見当外れになるかいずれかです

オーガスタさんのコメントでは・・・
>私個人は、相手の状況を瞬時に判断し、
>適当に柔軟な対応をする、というのは
>どうしても極端に苦手ですが、
>相手の顔の表情を読むことは
>そこまで極端に苦手ではないです。

>このままだと事故でガードレールに激突するのは
>わかっているけれど、どうハンドルを切って
>ブレーキを踏めば事故が防げるのかがわからない、
>という感じです。

長いことこれは相手の感情が読めないからだ、
>と思っていましたが、相手の感情を
>どのように受け取ったというサインを出せばいいのか、
>というのがわからないんでしょうね。

このお二人に共通するのが、
とっさの会話の中で、瞬時判断がつかず、
上手い反応が出来ないこと
でしょうか。

確かに気持ちを受け取ったよという反応は、
実は会話の間が大きな意味を持って居たりしますよね


例えば、AさんがBさんに迷惑をかけた侘びを言いに来たとします。

A:「ねぇねぇ、ごめんねぇ。あの時は悪い事したね」
B:「???(あの時って、どのことだろう?
  なんかあったっけ?、
  謝ってもらうような事ってあったっけ
  ・・・・・・・)」・・・・(固まってしまって妙な間と沈黙!)
なんて会話があったとします。
この間をAさんはとっさに
想像で広げてしまったりする事があるようです。
A:(なになに、折角謝っているのに、
  何にも言ってくれない。
  表情もこわばっているし。
  「いやいや、そんなぁ、気にしないでよ」
  くらい言ってくれてもいいのに。
  こっちが思っているよりも、不愉快だったって事?
  なんか、嫌な感じ!

・・・こんな風に、妙な的沈黙は、
もう相手に解釈されてしまいます。
(ちなみにこの認知はこれほど言語化はされていません。
 一瞬でこう感じるといったほうが正確かもしれません。)
この場合明らかなのは、
Bさんはとっさに何の事を言われたのか、
それが思い出せなかっただけ
のようです。
そこに発達障害者の脳内検索能力のスピードの問題が
横たわっているのでしょうね


また、定型発達者が同じ場面に出くわしたなら、
たいていの場合、表情や身ぶりに、
何の話だか思い出している様子が現れる
と感じます。
ひょっとしたら、発達障害者には表情が乏しい人もいるので、
そんな瞬時の表出がないことで、
相手に誤解される面もあるかもしれません


或いは、定型発達者なら、
もし瞬時に思い出せないなら、
そこを会話で補って、妙な間を作らずに、
コミュニケーションで埋めて行く事もある
でしょう。
(このことについてはまた別の記事で書きますね)

とっさに反応が出来ず
瞬時に空いた間が、相手には解釈の対象になってしまう。
しかも、その解釈は、ありもしない悪意を読み取られてしまいます
しかも、相手目線を持ちにくいところから、
当人はそんな誤解を受けている事に気づけません

そこに気づけていたなら、表情で補ったり、
コミュニケーションで誤解を解消できるのですけど、
それは当事者さんには難しいのでしょうね

どんな誤解を受けているのかも分からずに、
人間関係を壊していってしまうなら、
そこにも当事者さんがこの問題を解決して行く難しさを感じます。

今日は、会話の反応に置いて、
タイミングを逃してしまう一つの事例を挙げてみました。
「気持ちを分かってくれない」と言われてしまう原因については、
これからも、色々なケースを想定して、
考えを深めてみたいと思います。

また、当事者の皆さんも、普段の生活で、
お感じになってらっしゃるところをぜひお寄せください。

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