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今日もひと言シリーズの記事を書きたいと思います。

今日のひと言は、
発達障害とは・・・
どんなに周囲に気遣いをしても、あなたは気遣いがない、
 あなたは人の気持ちを判ってくれない、と言われてしまう人達

・・・です。

どんなに気遣っても、認知特性上認識できないものを求められ、
しかもその認知がそもそも出来ないことすら理解されず、
してしまった行動は、勝手に解釈され悪意があるととられ、
悪気もないのに、追い詰められるという現状を
言葉にしてみました。

これだけ当事者さんががんばっているのに、
また頑張れというなら、それは過剰適応しかなくなってしまいます。

素朴な疑問として、
発達障害者には心がないのですか?
と問い人が居ます。
あるいは「発達障害者は人が根本的に嫌いなのですか?
と問う人もいます。
そんな訳はないので、前者には、
「あるに決まってるじゃないですか」
後者には「むしろ、人が好きだけれども、
どう仲良くなって良いか困っているというのが、
実態ではないでしょうか」
と答える場面を訳ですが、
あるとき僕は、なぜ彼らがこういう言われ方をされてしまうのか
そこに気づきました。

それは何かというと、
定型発達者の相互快感原則に反した行動を、
発達障害者がしてしまうからではないでしょうか。

実際に心がないわけはなく、人が嫌いなわけはないのですが、
定型発達者の認知や思考パターンからすると、
「この人は自分の思いを汲み取ってくれない。
 心を通わせることが出来る相手なのだろうか?」
と思われてしまうという事なのでしょうね。

相互快感原則というのは何かというと、
定型発達者は、
相手への気遣いをもって人間関係を構築
していきます。
よい関係を結びたいと思っている相手や、
嫌われたくないと思う上司などに、
気遣いを示して、好意を表現するわけです。

しかしそこで大事なのは、相手からの反応です。
相手がその行為に気づいたという反応を返してくれて、
初めて人間関係は深まっていきます

これを相互にやり交わすことで、友人関係が深まったり、
上司と部下の信頼関係が深まるのだと思います。
また、相手が喜ぶ傾向を見つけていき、
そこを重点的にフォローすることで、
「あの人は、自分のことを判ってくれている」
とより一層、関係は良好
になっていきます。

これが相互快感原則です。

定型発達者は、この快感原則を破られたときに、
つまり自分の気遣いを相手に察知してもらえないときに、
「あなたにはこころがないのか?」という非難の仕方をします
ここがややこしくて、発達障害者をこらませているのではないかと思うのです。

素直に、「なぜあなたは私の気遣いや気持ちを、
汲み取ってくれないのか?」と言ってくればいいのですが、
そこには定型独特の感情の悪化があり、
相手に対して冷静でなくなっている側面もあります。
ここまで言われないと判らない!」的な思いを
抱きやすいのですね。

つまり定型発達者は、
起こっている理由を説明させられるときには、
すでに感情的に相手を切り離してしまっており、
もはや関係の修復は難しい状態になっています。
でも多くの場合、発達障害者の方は、
この状態から事態の深刻さに気づき、
あたふたと困り、途方にくれるのではないでしょうか。

そこには定型発達者には、普通に存在する、
相手の行動からその意図や気遣いを察知し、
そこにある行為を汲み取って、
そのことを理解したことを、相手に反応として返すという、
行動原則があります。
そしてそれを相互に交し合うのが、相互快感原則です。
定型発達者からすれば、
この認知能力を持たないという世界が想像もつかないため、
発達障害者の言動・行動・反応は、
「自分を無視した」「行為を無にされた」
と感じてしまいます。
考えるのではなく、感じてしまうので、
感情と直結です。

ここに両者が誤解しあう原因のひとつがあるように感じます。

発達障害者にしてみれば、
ここでは、そもそも持たない認知能力を求められています。
でもそれでは集団からはじかれるので、
懸命に見えないものを見ようとします。
気遣っても気遣っても、
周囲からは「気遣いがないといわれてしまいます」
今日はその状態を一言にしてみました。

このことについては、
まだ語りきれていない感もありますが、
今日のところはこのあたりとします。
このテーマについては、また記事にしていきたいと思います。

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