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特別支援教育部門 第9位

先日、発達障害と職場という記事を書きました。真面目さと要領、さじ加減の難しさをテーマとした記事です。(詳しくはこちら)そうしたところ、当事者さんご自身から、今現在の職場でのつらい体験のコメントを頂きました。今日は、そんなコメントから思うところを記事にしたいと思います。

まずは、ジャージーさんからのコメントです。

>調整なかなか難しいですね。
>頑張って気を付けてやらないと、ポカに繋がったり、
>出来が悪くなるという事態もなきにしもあらずだし(不安ですね)、
>かといって、それが元で周りにプレッシャーをかけたり、
>せかしてしまう。
>その空気は感じています。
>分かってはいても、その加減は難しいです。

コメントを読ませていただいて、
ジャージーさんが職場で頑張っておられる姿が思い浮かび、
応援したい気持ちが強く沸きました。

自分の事もよく分析しておられるし、
対策も打っておられるけれど、
それでも全てはうまくこなせないという
深い悩みの中で懸命に頑張っておられるのを感じました。

さて、僕の周囲の方にお聞きしても、
ミスをなくすためには、ある程度、
過集中的な状態にモードチェンジしないと、
仕事をこなしていけない、という方もいらっしゃいます。
「でもそう長くは続かないので悩ましい」とお聞きします。

それと、その結果、ついやり過ぎになって、
時間が掛かりすぎたり、丁寧にしすぎて、
他に優先すべきだった仕事をずっと後回しにしてしまって、
失敗するというのもお聞きします。

こうしたことは、単に優先順位をつけられないとか、
仕事の緩急をつかめないというだけではなく、
自閉的な根本気質である、
自分がこだわったことへに没頭しすぎる特性も関わっていると、
先日教えていただきました。
単に、仕事が覚えられないとか、
要領が悪いというだけではなく、
自閉的気質の根っこが関わっているだけに、
解決が難しい
とおっしゃっていました。

ジャージーさんにも、ひょっとしたらそんな悩みもあるのでしょうか。

次は、ピグレットさんです

>まさに、私が直面している問題と同じでびっくりしました。
>今農場に勤務(障害者枠)しているのですが、
>作業に落ち度があると叱られるので毎日必死でやっています。
>けれど時間を引っ張ってしまい、10時休憩、お昼、
>3時休憩に遅れてしまい皆の作業時間を遅らせてしまってます。
>私には作業の手加減が全く解らないのです。
>早出して遅らせないようにする旨、上司の方に伝えましたが
>『皆のチームワークを乱す』との理由で却下されてしまいました。
>てげてげな作業でも、遅い作業でもダメ、早出もダメなら、
>私は叱られる宿命にあるということですね。

このコメントを読ませていただいて、
僕は正直非常に悲しい気持ちになりました。

障害者枠で雇用しているというのに、
基本的に「叱る」ことで指導しようという指導者の行動です。
職場には、ASである事が伝わっているのですよね?
ならば、発達障害への理解と配慮があれば、
こんな指導にはならないのではないかと思うのです。

記事にも書きましたが、要領やさじ加減を
当事者さん自身の判断力にまかせて、
本人の努力でやらせようというのは、
僕はこの障害には向いていないと感じています。

そんなことは、上司や指導者が、
「ここまでやってください。」
「こういうやり方でいいよ」
「それはやりすぎです」
「これだけはしっかりと忘れないように」
と穏やかに丁寧に指導すべきだと思っています。

もちろん当事者さんご自身の心がけや、
その加減を身に着けようという努力は大切ですが、
上手く出来ないことを叱って教えても、
発達障害者は、どんどん自己否定を重ねるばかりで、
それが自分で解決できるなら発達障害ではないと思うのです。

このケースは、ハローワーク経由の就労なら、
ジョブコーチなどに状況を相談して、
ハローワークから職場に
指導してもらった方がいいのではと感じます。

「頑張って仕事を覚えようと思っても、
 要点を覚えたり、丁寧さの加減を見極めるのに苦労している。
 そこを職場には分かってもらえず、
 時間が掛かりすぎたり、大事なことが抜けていると
 いつも叱られてばかりになります。

 この障害のある人への指導は、
 大切な要点や、仕事の丁寧さの加減を、
 ある程度、具体的に丁寧に教えてあげて欲しいと、
 職場に伝えていただくことは出来ませんか?」
とお願いしてみてはどうでしょう。

ただ、障害者枠にはこうした実態が、
今も顕在化していると聞きます。
発達障害に理解のある障害者就労は、
中々無いと聞くのです。
このあたりは、時間が掛かっても、
世間や社会の方が変わって言って欲しいと感じるところです。

【発達障害者が働く上で一番大切だと感じること】
さて、お二人のコメントを読ませていただいて、
共に大変悩んでおられるのを感じました。

そして、ご両人に一番おかけしたい言葉があるのです。
それは、
仕事は大切だし、厳しい世の中なので、
 歯を食いしばっても頑張ることも大切です。
 ですが、最後は、ご自分のココロと体の健康を
 一番に大切にしてくださいね

ということです。

そして、
その限りにおいて、何とか仕事は続けられる間は、
 経験を積み重ねて、一歩一歩スキルアップして、
 亀の歩みでも、確実に成長していってくださいね

と願う気持ちです。

何を言いたいかといいますと、
ずっと続けていけることをやり続けて、
大切な経験を積み重ねて、そこを大事に、
でも気持ちが、心底、折れてしまわないように、
ご自分のココロと体の調子には
いつも気をつけるように心掛けて頂きたいと思ったのです。
まずは、ご自分を大切にすることを、
一番に考えていただきたいのです。

職場でのスキルについては、
また別の機会で記事にしてみたいと思います。

貴重なコメントを下さったお二人には感謝いたします。

今日は、職場での悩みに関するコメントから記事にしました。


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