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成人発達障害者が職場適応に悩んでいる時に、どんな悩みがあるかをお聞きすると、「何度か転職する羽目に陥っているが、いつもどうしても上司や同僚と人間関係が悪くなっていってしまう」という言葉を、複数の方からお聞きします。「どんな風に雰囲気が悪くなるのですか?」とお聞きしても、中々具体的には説明できない事も結構有ります。そんな話しの雰囲気から、ひとつ僕が想像している事柄があります。今日はそんな記事です。

最初にお断りすると、これから書くことは、僕の想像に過ぎません。
しかし、複数の方のお話を聞いていくうちに、
誰の口からも具体的な証言は無いのですが、
どうも、実際には起こっていそうな気がするのです。
なので、仮説と想像に過ぎないのですが、
あえて書いてみようと思います。

さてどんなお話かと言うと、
どう人間関係が悪くなっているのかについての推論なのです。
そこには、職場特有の特殊な人間関係が関与してそうなのです。

結論から言うと、
当事者さんが真面目すぎて、
 職場にとって困った存在になっているのではないか?

と言う仮説です。

職場にとってと言うのは、本当は正確な表現ではなくて、
正確にいうなら「同僚達や上司にとって」なんですよね。

これから書くことは、定型発達者なら、
あえて書くまでも無いことだと感じると思うのですが、
当事者さんとしては、
意外に「そんなことがあるんですか?」とか
「そういわれてみれば、そんなことありました」
と言った反応が返ってきそうな気がするんです。


なぜ、真面目すぎる人が職場に居ると、
周囲が困るかと言うと、
そこには「仕事というものの仕組み」が
原因としてありそうなんですよね。

【職場特有の雰囲気と仕組み】
僕も最初就職して、数年間は、
実は驚くことがけっこうあったんです。

まずひとつは、
明らかに仕事をしているとは思えない人が、
何割かは居たりするんですよね。
「なんであんな不真面目な人が居るんだろう」
と不思議に思ったものです。

また、仕事と言うのは
必ずしも生真面目にやることが良いわけではなく、
意外に、融通を利かせて、強弱をつけたり、
あることはきっちり規則通りにやったか思うと、
あることは妙にゆるく運用されていたりするんですよね。
まさに、不文律なんですよね。

だから、このあたりのサジ加減を理解できないと、
どうも周囲からは困った存在になってしまう
んですよね。
でも、当時は僕も若くて、
割合、生真面目な正確だったので、
融通やサジ加減と言われても、
実際どう対処したらよいのか判らずに
困ったことを覚えています。

このあたりは同僚同士で起こりがちな摩擦なのですが、
上司との間でも、融通やサジ加減ってありますよね。

例えば、余りにもなんでも、
先回りして質問してくる部下って、
上司は結構困るらしいんですよね。
「こういう時はどうしましょうか?」
「こういう恐れがあるので、断っておきましょうか?」
なんて、余りに聞いてくる部下が、
必ずしも、好まれるとは限らないんですよね。

余りに気が回りすぎて、慎重すぎる部下と言うのは、
上司にとっては結構厄介だったりするのです。
他部門から苦情が来たりしますからね。
僕はこれで結構失敗しましたね。

余りに未来予測しすぎて慎重に仕事を進める部下よりも、
起こってしまう事態に、柔軟に対応して、
大きな問題にせずに、うまく立ち回る人のほうが、
やはり職場では好まれるんですよね。

【中々、容易でない実態】
でも、こうしたことって、発達障害のある方には、
やはり容易なことではないと思うんですよね。

サジ加減を利かせたり・・・・・、
相手の出方を見て、対処をしたり、
程ほどで、大きな火事にならない程度で事を収めたり。
難しい課題があったとしても、
相手の話も聞いて、相手をうまく納得させながら、
適当で適度な結果を出していったり


そんなところで、当事者さんがつまづいていると、
周囲は、中々どうアドバイスしてよいかもわからずに、
その人が、段々、困った存在になってしまうことが
どうもありそう
なんですよね。

「そんなに真面目にされると、
 僕らが不真面目にしているように見られるじゃないか。」
「言われなくとも、察してよ。」
「何でも、人に判断を仰がないで欲しいよね?」
「それは正論だけど、それだけじゃね!?」
当事者さんの行動を巡って、
周囲にこんな想いが段々膨らんでくる・・・・
職場には、どうもそんなことがありそうなのです。

発達障害者には、営業職のように、
交渉のある仕事は向かないとよく言いますが、
事務職などにおいても、
こんな理由で、当事者さんが、
徐々に周囲から疎まれてしまうことが、
どうもありそうに思うのです。

また、こうした事態に出会うと、
当事者さんはとても困ってしまいそうなんですよね。

そんなときに、「これでいいよ」とか、
「話はつけておくから、これでやっておいてね」
と言ってくれる人が、周囲にひとりでも居たら、
随分と違うように感じます。

苦手なことをちょっと引き受けてくれるだけで、
当事者さんはもっとイキイキと働けると思うんですけどね。

皆さんどう思われますか?


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発達障害を共に考える会
当事者・家族・支援者のいずれもが参加出来て、
共に互いの思いを感じ、理解を深める為のワークです。
事前に「テーマ」を定めてスピーチつきのグループワークと、
スピーチ無しの「ノンテーマ・フリートーク」の2通りで開催。
今回は、午前に勉強会を開催し、午後はグループワークです。
発達障害の家族や支援に関する悩みなどについて、
参加者の方々の思いを、共に語り、聴き、感じるワークです。

2011.02.某日(土) 13:00~
テーマ「未定」
定員20名(要予約)


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同じ境遇を持つもの同士、悩みを語ったり、
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