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今日はある当事者さんのご家族についてのお話です。発達障害の当事者さんが、問題行動を起こすので、家族みんなで注意していたそうなのですが、あるとき気付いて、注意を控えたところ、問題行動も少なくなってきたという、不思議なお話です。

さてもう少し詳しくお話をすると、
問題行動を起こしていたのは、年配のお父さんです。
そして、その息子さんである僕の知人も、当事者さんです。

お父さんは、衝動性があり、また思ったことをつい口にしてしまう性質がありました。家族に対しても容赦ないので、みんなつい不満を口にすることが多かったそうです。でも、そんな関係が続いている内は、お父さんの障害特性の悪い面が減ることはなく、家族で不愉快な関係が続いたといいます。

そして、この息子さんはある時、
お父さんにも発達障害がある事に気付いたそうです。
これまで、ただ腹が立っていただけの行動が、
障害特性ではないかと思いついたといいます。

で、思うところがあって、お母さんと話し合い、
「一度、悪い面を指摘するのをやめてみよう」
ということになったそうです。

そうしたところ、しばらくしてお父さんの
問題行動が減ってきたといいます。
これまでなら、口にしていた家族への厳しい言葉も、
言いかかっても、自ら自重するようになったというのです。


最初、このお話を聞いて、
不思議なこともあるものだと思ったのですが、
息子さんの説明を聞いて、合点がいきました。

恐らくお父さんは、家族から責められることで、
余計に、心をかたくなにし、
家族への信頼心を落としていたのではないかというのです。

それが、皆が自分を責めなくなると、
自分自身も、自分の衝動性を自覚できるようになり、
もし、いやな言葉を言いかかっても、
自ら、やめることが出来るようになったのだというのです。

「周囲は、自分を信頼してくれないのだ」という思いが、
特性の悪い面をより際立たせていたのかもしれませんね。

これもまた、精神安定が特性を強くもし、
マイルドにもするという、ひとつの例なのかもしれません。

北風と太陽のようなお話ですが、
障害特性の性質がこうした行動を生み出すのでしょうね。

責めるばかりが問題解決ではないというお話しでした。




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