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昨日のNHK 福祉フォーラム「キラキラ40」は、成人・発達障害女性の特集ということで、狸穴猫さんが取材を受けてらっしゃいました。この番組は、あちらのブログで、少し前から、取材風景などが紹介されていたので、ずっと楽しみにしていました。
さて、この狸穴猫さんのブログは、ぼくにとっては、非常に思い出深いブログでもあります。今からちょうど2年ちょっと前の事、息子の診断がおりた直後に、ちょこちょこ覗かせていただいていたブログのひとつなのです。そういう意味では、僕にとって、当事者さんの生の声に触れ始めたころに、よく訪れていたところなのです。(昨日の放映後は、アクセスが殺到したのでしょうが、日本ブログ村のランキングではるか天上にまで、登り詰めてましたね。すごいですね・・^^)
さて、番組ですが、発達障害の事が、非常に等身大で紹介されていて、番組サイドの肩の力の抜け具合に感心しました。
実は、この番組のプロデューサーである久保志穂さんからは、僕のところにも問合せが入っておりました。ちょうど1ヶ月半ほど前になると思うのですが、大阪で主催する支援団体のホームページに、突然メールが届き、40代の女性当事者の知り合いが居れば、紹介して欲しいという申し入れがあったのです。あいにく、その年代の知り合いには心当たりがなく、お役に立てなかったのですが、何回か電話でお話したところでも、お若いのに非常に真摯な姿勢が伝わってきて、好感のもてる方でした。番組でも、そんなプロデューサーさんのお人柄が出ているような気がしました。
狸穴猫さんの番組は、全部書けば、書ききれないくらい印象的な事が沢山あったのですが、ぼくには最後のひと言が、やはり一番印象的でした。
「(やっと、わたしは)ちょっと変わっているけれど、
悪いひとじゃないって、キャラ作りでいいんだ、
と思えるようになった。
今までは、そうしていて良いかどうか、不安で苦しかった」
ぼくは、この一言に、
発達障害の当事者さんの過剰適応の危険性と、
社会適応の難しさが集約されているように感じました。
実際、狸穴猫さんご自身も、
かつて、うつ病にかかってらっしゃった時期があったそうです。
当時は診断がおりる前という事もあったのでしょうが、
成績も優秀な学生さんだったようなので、
勉強の出来る自分と、
それに比べてびっくりするような苦手を持つ自分のギャップに、
周囲も、ご本人自身も翻弄されながら、
やってこられたのではないかと想像します。
当事者側が、社会適応しようとすると、
どうしても、定型の社会ルールにあわせる努力を要したり、
苦手で出来ないことを要求されることになってしまいがちです。
なまじ得意な事があったり、
勉強が出来たりすると、
周囲はことさら苦手な部分を責め、
出来ない部分を、「怠けている」とか「やる気がない」と、
性格が悪いように、突いてきたのだと思います。
こうしたことは、当事者本人に、
本来出来ない、無理な努力を要求し続けることになり、
結果、なんとかしなければと、周囲に過剰に適応し続けることで、
やがてはうつ病などを発症し、
精も根も尽き果てるという事になりかねないのでしょう。
僕は、何人もの当事者さんと関わってきて、
過剰適応は、適応できない状態より、
余程、本人も苦しいし、
また、悪い結果をもたらすように感じています。
しかし、この狸穴猫さんの言葉は、
その状態を抜け出し、
「等身大の自分でよいのだ」と、
安心感を持って暮らせるようになった、
そんな無理のない社会適応を、象徴的に示しているように、感じるのです。
ラストの言葉も素敵でした。
「この脳みそをずっともって生きたい」
この番組を見て、いつか狸穴猫さんに、お会いしてみたいなぁと思いました。
自助会を主催されているようですが、
おそらく、しばらくは参加者が殺到することでしょうから、
ほとぼりが冷めたころに、ぜひお邪魔したいなぁと思っています。
その時は、ぜひ、よろしくお願いします。
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同じ境遇を持つもの同士、悩みを語ったり、
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