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「発達障害」部門 第1位

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広汎性発達障害の子ども達には、幼児期に多動なことがあります。母親が育て難いと感じる要因のひとつです。そして、これは僕の仮説なのですが、そうしたことが、発達障害の子どもの成長の遅れに、影響を及ぼしているのではないか。そして、また核家族化が発達障害を増やす要因になっていないか?・・・ということについて、今日は書いてみたいと思います。


数年前に子どものADHDが、社会で大きく取り上げられました。発達障害よりADHDの方が社会認知が高いのには、こうしたこともあるようです。しかし、杉山登志郎医師も著書に書かれているのですが、社会性の障害を持たない純然たるのADHD(欧米ではADHDというのは、広汎性発達障害とは別のものとして扱われています。)というのはむしろ、学童期より、問題行動が目立ってくるそうです。そして、幼児期にあまりにも深刻な問題を伴う多動を示す子というは、その大半が広汎性発達障害だというのです。幼児期にADHDと診断された子が、その後、発達障害へと診断名が変わるケースが多かったのはこうしたことが原因なのかもしれません。


さて、多動傾向のある発達障害の幼児期は、それだけ母親の負担は大きくなります。家にいても「子どもを構っていると、家事もしていられない」とか「公園や買い物では、目を放すことも出来ず、気が休まるときがない」とか。四六時中、子どもに追い回されるような日々が続き、お母さんは心底疲弊していかれることも少なくないようです。


うちの子も、多動傾向が強い上、どちらかというと人懐こく積極的なタイプで、また、4~5歳くらいから、甘えたなところが出てきて、妻は毎日疲れ果てていました。うちの子が2歳半の時に「発達が1年遅れている」と診断されたと、以前書きましたが、子どもを保育園に入れ、親子ともに睡眠時間や精神状態が安定してくると、生活が一変してよくなりました。ぼくたち夫婦も余裕が出てきたところで、刺激を与えるような関わりも増えていき、また保育園で沢山の刺激を受けたのでしょう・・・・彼は1年で一気に2年分の成長を果たしたのです。3歳半の時に、一気に、周囲の子に追いついたのです。


このことから、僕が感じるところですが、子どもの多動傾向によって、母親の負担が増すことは、親から子への関わりや、ゆったりと母子ですごす豊かな時間を奪うように感じます。母親がいくら努力しても、抜け出せないスパイラルの様な構造が、そこにはあるように感じます。またそうしたことが、幼少期の脳に、本来必要な刺激や関わりの不足を招くのではないかと考えるのです。(また、こうしたことが、母親1人の責任では、決して当然ないことは、これまでの記事でも幾度も述べてまいりました。)


元々、発達障害の子には、脳に発達が遅れやすい因子があります。

模倣などが得意ではないため、自発的な学びが起こりにくいからだと考えます。

しかしそこに、疲れ果てた母親という環境要因が重なって、

30~40年前よりも、発達の遅れが加速しているのではないかと考えるのです。


以前なら、おじいちゃん、おばあちゃんと同居していたり、

ご近所にも子供同士のトライアングルもあり、

幼児でも、ガキ大将に連れられて、遊べる環境がありました。

ご近所のおじさん・おばさんも色々助けてくれたことでしょう。


こうしたことがなくなった今、

発達障害の幼児期の多動傾向による悪影響が、

以前より大きく反映されることになっているとしたら・・・。

あたかも発達障害が増えたかに見える今の現状を改善する為に、

より親への支援が必要ということになります。


小学校からの特別支援教育も大切ですが、

幼少期のこうした母子の悲嘆を、

社会がいかにフォローしていくかも、

発達障害の子の成長促進の為に、

大切なことなのではないかと、考えるのです。


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