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発達障害児が問題行動を起こす背景に、充分な睡眠が取れていなかったり、夜と昼が逆転していたり・・・が原因となっていることがあるようです。精神的な安定に影響しているのだと思われます。


幼児期の息子も夜に3時間位しか寝てくれない子で、昼夜逆転していました。また当時2歳半だった彼は、「約1年の発達の遅れがある」と診断されていました。しかし、その後、生活習慣が一変し、本人も家族も精神的に安定してきたことで、彼は劇的な成長発達をすることになったのです。今日は、発達障害児(あるいは成人の当事者さんにも)に欠かせない、安定した生活習慣について書いていきますね。


今は8歳になる息子。おかげさまで、校長先生をはじめ、担任の先生のあたたかい配慮と見守りをうけて、学校にも適応しています。また、うちのご近所は、今時めずらしいのでしょうが、ひと昔前の交流の様なものが、未だに続いてる地域です。ご近所の方々も仲が良く、比較的ご年配の方が多いのですが、子どもらが大声で遊んでいても、怒るような方もいらっしゃいません。道で会えば、子どもらに笑顔で声をかけてくださるような方々ばかりなのです。そして、こうした環境の中で、すくすくと育っているのが息子達です。


しかし、幼児期の彼は今からは想像できないような様相でした。1歳半ごろから、夜10時に寝ては深夜1時に起きるのです。そして、朝までハイテンションで遊び続け、親の睡眠時間を奪っていました。今にして思えば、睡眠障害だったのかもしれませんね。


また、絵本を見せても、顔を背け、両手を伸ばして拒否していました。親子教室に行っても、紙芝居などでおとなしく聞いていることが出来ない子でした。また、滲出性中耳炎の持病を持っていたので、少し鼻かぜをひくと、すぐ水鼻に成り、中耳炎を起こします。妻は、睡眠不足の状態で、多動な息子の子育てをしながら、しょっちゅう、混雑する耳鼻科に通う日々でした。いつも他動な息子を抱え、家事もままならず、毎日、睡眠不足で、ほとほと疲れ果てていたのです。


そうした生活が1年近く続き、僕も時には妻を寝かせ、こどもの遊びに付き合ってから出社するようなことをしていました。妻は抑うつ状態に陥り、僕もほとほと疲弊していました。毎日があり地獄のように、ずるずると落ちていく砂の穴の底で、親子3人がもがいているようでした。あの頃、どうすればあの状態を抜け出せるものなのか、全く見通しが立たず、夫婦で悲嘆にくれていたのです


そこを救ってくださったのは、市からやってきた保健師さんでした。まず、妻と子を親子教室(近所の保育園で開催)に誘ってくださり、そしてそこの園長先生の目に留まり、このままでは大変なことになると、特別に枠を取って、保育園に入れてくださったのです。僕は多少古風なところがあるので、2歳半で息子を保育園に入れるというのは、当時、多少抵抗を感じてもいたのですが、一大決心して、入れていただくことにしました。


息子は、近所の公立保育園に通うようになりました。そして、それまでどうにも改善することが出来なかった生活習慣が安定してきたのです。毎朝保育園に行き、5時まで遊びますので、夜は疲れてぐっすり寝てくれます。それで僕ら夫婦にもようやく、普通の平穏な夜がやってくるようになりました。


しかし、効果はそれだけではありませんでした。息子は2歳半の当時、「約1年の発達の遅れがある」といわれていたのに、その後の1年間で、「3歳半並の発達に追いついた」と診断されたのです。つまり、彼は1年間で、2年分の成長を遂げたことになります。僕達夫婦のその時の嬉しかった気持ちは、今でもはっきりと覚えています。


入園当時は、少し単語を話す程度だったのが、やがて2語文になり、会話が出来るようになりました。絵本やパズルにも興味を示すようになり、驚くほどの成長を遂げたのです。彼の自閉的な行動は、徐々に改善されていったのです。もちろん、今もいろいろな困難を抱えては居ますが、彼なりに周囲とも何とか上手く関われるようになり、勉強にも前向きにやっていける子になってくれています。



当時、息子には発達障害の診断はおりていませんでした

ですから、いわゆる療育として何かをしたわけではありませんでした。


きっと、

・睡眠時間が安定し、昼夜逆転が解消したこと。

・両親や本人の精神状態が安定してきたこと、そしてその相乗効果。

・周囲から色々な刺激を受けて、脳が成長発達したこと

・・・が良かったのだと考えています。


もちろん、昼夜逆転の解消だけで、彼の成長が得られたわけではありません。

保育園の先生にも、生活自立や対人関係など、

沢山のフォローをしていただき、

そういった積み重ねなしに、彼の成長を語ることはできません。

また、この時期、僕達夫婦は、

生活習慣が正常化し、余裕が出てきたところで、

息子に、いろいろな刺激になる関わりが出来るなってきました。

(この点に関しては、また別の機会にお話しますね)

そちらの効果も、もちろん大きかったように思います。

彼の成長は一石二鳥に得られたものではなく、

日々の小さな積み重ねの結晶であったのは、間違いないです。


しかし、その基礎条件として、彼の睡眠習慣が安定したことは、

全ての入口になったように思うのです。

大切な前提条件だったと思うのです。




今、多動な幼児を抱え、

先の見えないトンネルに居るような気分の

お母さんがいらっしゃったなら、

僕はお伝えしたいことがあります。


きっと、解決法はあります

それと、子どもは発達障害であっても、必ず成長します

もし、成長が遅れがちであったとしても、

それはその子なりのペースがあるのだと思います。

また、周囲がうまく働きかけることで、

遅いなりに彼等は生長していくのだと思います。


そして、その為にも、安定した生活習慣はとても大切なのだと考えます。


自分たちで打破できない状況なら、

役所や両親・親戚に助けを求めることも大事だと思います。

苦しい状況は、いつまでも続くものではないと、お伝えしたいと思います。




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