こんにちは

 

新潟市中央区の漢方専門 西山薬局・薬剤師ゆみこです。

 

今から15年ほど前のことです。

 

私が「卵巣嚢腫茎捻転」で緊急手術・入院したときの

 

お話を書きました。

 

興味のある方は、ぜひ読んでみてくださいね。

 

 

 

私が24歳の秋でした。

 

そのころは、東京での漢方の研修も終わり、実家の薬局で働いていました。

 

その日は、土曜日。

 

なぜか、今でもその日の朝食のメニューを覚えているのですが、

 

「ご飯・なすの味噌汁・焼鮭・海苔」の朝食を食べた後、

 

なんとなく右の下腹がズキズキと痛いので、

 

仕事の時間になるまで自分の部屋で横になっていました。

 

中学生頃から、右下腹が痛いことが度々あったので、

 

少し横になれば大丈夫かなぁーと思って休んでいても、

 

痛みはどんどんひどくなる一方・・・

 

仕事の時間になるころには痛くて起き上がれないほどに

 

なってしまいました。

 

『これは絶対におかしい!』と思い、

 

隣の内科医院(ラッキーな事に隣はお医者さんでした)へ行こうとしたのですが、

 

そのころには、自力で立って歩けないほどの痛み

 

なっていました。

 

仕方がないので、自宅の廊下をズルズルと這って移動してなんとか病院へ。

 

医院の中では、待合室のソファーに横にならせてもらって順番を待ちました。

 

やっと順番が回ってきて、看護師さんに支えられて診察室に入ると、

 

私の様子を見た医者は、

 

すぐに救急車を呼ぶように指示を出していました。


 

隣の実家からはすぐに母が呼ばれ、

 

一緒に救急車に乗って病院に行くように言われました。

 

生れてはじめての救急車~

 

思っていたより揺れが激しく気持ちが悪くなったうえに、

 

痛みのために過呼吸になり、紙袋を口に当てて呼吸をしながら運ばれました。

 

 

病院に着くころには、痛くてもう自力では歩けないので、

 

車いすに乗せられ「婦人科」へ。

 

診察の結果

 

「卵巣のう腫茎捻転です。すぐに手術が必要です。」

 

とのこと。

 

普通の状態なら「えっ!! 今すぐ手術!?」となるのでしょうが

 

とにかくお腹が痛くて痛くてしょうがないので、

 

「いますぐ切ってください」と即答しました。

 

 

先生:「これからいろいろ検査もあるので、午後からの手術になります。」

 

私:(今すぐ・・・切ってほしい・・・)

 

 

細かい病状・手術の説明や同意書などいろいろな説明を受け様ですが

 

痛みのため、ほとんど記憶にありません・・・

 

とにかく同意書には、なんとかサインしたようです。

 

痛み止めの座薬か注射をしてくれたようですが、全く効きません。

 

痛みは、どんどん酷くなる一方です。

 

『とにかく早く手術して~』と願いながら、

 

あまりの痛みに気が遠くなりかけていました。

 

 

看護師さんが、気遣いながら手術の準備の血液検査やレントゲンなどを

 

進めてくれていました。

 

 

*卵巣のう腫ちは、卵巣の中に分泌液がたまり腫れてしまうもの。

 

 茎捻転とは、のう腫の根元がねじれてまうことです。

 

 

やっと手術の時間になり手術室へ。

 

初めての手術室・・・

 

緊張や怖さはなくとにかく痛みから解放されたいと思い

 

「やっと手術だ~」とうれしくなったほどでした。

 

手術室に入り、背中に麻酔を打つので丸くなるように言われ

 

お腹の痛みに耐えながら丸くなり、なんとか打ってもらうと

 

すぐに眠くなりそのまま眠ってしまいました。

 

 

手術時間は2時間ほどだったようです。

 

私が気がついたのは、手術が終わったあと。。。

 

名前を呼ばれて起こされましたが、まだ眠たい・・・

 

朝の「あと5分寝かせて~」に似た感覚でした。

 

看護師さんに「手術でとった嚢腫を見ますか?」と聞かれましたが

 

思うようにとにかく眠たくて、目が開かなかったので

 

切った卵巣のう腫は見ることができませんでした。

 

母は見せてもらったようで、

 

「中に髪の毛なんかが入っていたよ」と後から教えてくれました。

 

 

 

手術が無事に終わり病室へ。

 

麻酔が切れると、傷口がズキンズキとかなり痛くなってきました

 

看護師さんが「痛かったら痛み止めの薬を使うので言ってくださいね。」

 

とやさしく声をかけてくれましたが、

 

術後の痛みは、

 

手術前の茎捻転のあの痛みに比べてたら可愛いものです。

 

痛み止めを使用しなくても我慢できました。

 

 

翌日は発熱&絶食&傷の痛みで少し辛かったですが、

 

手術後2日目には歩いてトイレに行ってもよいとの許可がでました。

 

やった~と喜んだのですが

 

起き上がる時には傷口が痛い! 歩いても痛い!

 

とにかくお腹に力が入ると痛い!!

 

看護師さんに付き添われてなんとかトイレまで。

 

ずっと寝ていたので、自分で動けるのがうれしかったです。

 

お腹の傷口の痛みはともかく、それ以上に腰が痛かった・・・

 

横になっている時間が長いのと、病院のベットが固いうえに

 

傷口を庇って変な姿勢をとっていたようで、腰に負担がかかったようでした。

 

早く家に帰って自分のベットで寝たいなぁと毎日思っていました。

 

 

食事は水分→重湯→お粥→普通食と順調に進み

 

回復が順調だったので最初は14日間の入院という予定でしたが

 

10日で退院できました。

 

 

検査の結果、良性の皮様嚢腫(ひようのうしゅ)でした。


脂肪や髪の毛、歯などの成分がたまるものです。

 

卵子のもとである胚細胞が変化して、

 

成長ホルモンによって発育してしまったため大きくなったそうです。

 

嚢腫の大きさは、赤ちゃんの頭くらいの10㎝!

 

こんなものがお腹の中にあって気がつかなかった私って・・・・

 

と自分でも驚きました。

 

 

その後、1週間・1か月・3か月と検診がありましたが異常なしでした。

 

今思えば、緊急の手術になった時あまりあわてなかったのは

 

薬剤師としてある程度、病気のことなどが分かっていたからかなと思います。

 

 

手術から1年半後に結婚。

 

翌年には長男を自然妊娠・自然分娩しました。

 

 

今現在、卵巣のう腫でお悩みの方 たくさんいらっしゃると思います。

 

実際、薬局でも相談を受けることも多いです。

 

 

でも、卵巣のう腫を漢方薬で治すこと(なくすること)は難しいです。

 

のう腫が小さくて良性ならば、

 

定期的に診察を受けて経過を見ていただけば良いでしょう。

 

良性でも、大きさが5~6㎝以上になると、手術が必要になります。

 

今は、悪い部分だけ切除して卵巣を出来るだけ残そうとする治療が主流です。

 

(私もこの方法でした。)

 

私のように茎捻転になる可能性もあるので、

 

ドクターから手術を勧められたら前向きに検討された方が良いと思います。

 

茎捻転の痛みは凄まじかったです。

 

私自身、そのあと2度出産を経験しましたが

 

茎捻転の時の痛みは、陣痛の2倍以上あったと感じています。

 

 

 

 

卵巣のう腫と私 のおまけです・・・

 

卵巣のう腫茎捻転で緊急手術をした後

 

実は・・・保険金がたくさん出たのです

 

そこで、お正月に父・母・姉・私の家族4人で北海道へ。

 

北海道は、母の出身地なので何度も遊びに行ったことはあったのですが

 

今回は、「ぜひ北海道のゲレンデでスノボをしたい~」と思い

 

12月31日に函館のゲレンデへ

 

さすが北海道のゲレンデ。

 

寒い・・・ゲレンデがつるつる~ みごとなアイスバーンでした・・・・

 

スノボ初心者だった私は見事にすっ転び、左ひじを骨折

 

せっかく温泉で楽しいお正月のはずだったのに、

 

温泉にも入れず、ギブスをして帰ってた来たのでありました。

 

ちなみに母親も、新潟に帰ってきた2日後・・・

 

インフルエンザに罹ったのでありました~

保険金で旅行なんか行くから、罰が当たった・・・
のかもしれませんね。

 

 

 

 

今日も最後までご覧いただ きまし てありがとうございました。

 

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