体に必要な水分が少ない事を陰虚と言います。


実は現代人の多くが陰虚だと考えられています。


陰は夜、寝ている時に作られるので、


水をたくさん飲めば陰虚が改善される訳ではありません。


現代人は夜更かしなので、陰を作る時間が短いのも原因の一つです。


陰は体を潤し、過剰な熱を冷ます働きがありますので、


陰虚になると、体が乾燥気味で熱く感じます。


鎮静させる陰が少ないので、行動的ですが、


イライラしやすくなります。


陰虚を改善するためには、先ず夜しっかり寝る事です。


漢方薬では陰を増やす働きがある地黄が入った処方を使います。


基本処方は六味地黄丸です。


皮膚、肺の乾燥が顕著な時は、麦門冬、五味子が入った麦味地黄丸、


目の乾燥など目の症状がある時は、枸杞子、菊花が入った杞菊地黄丸、


熱症状が激しい時な知母、黄柏が入った治柏地黄丸、


熱が少なく、夜間尿が増えてくれば八味地黄丸、


などと、症状で使い分けをします。