四診 5

テーマ:

四診で扱う情報は、

主に感覚によって捉えられるものです。

それゆえ東洋医学の診断は主観的である

と表現されることがあります。

しかしこの考えは誤りで、

四診は感覚を用いてアナログ的に

生体情報を把握しているのであり、

診断によって収集される情報や現象は、

あくまで客観的な自然現象であり、

主観で作り上げたものではありません。

しかしアナログ的な把握であるがゆえに、

単なる現象の積み重ねで結論が出るものではなく、

現象を素材に仮定を立て、

現象を根拠にその仮定を検証する

知性が必要となります。

これは現象の素材をもとに、

事実の肖像画を描く作業に似ていて、

理論性と同時に感性を必要とする面があるのも事実です。

四診 3

テーマ:

問診は問いかける事によって

日常の様々な状態を把握方法です。

問診表などによって無作為に情報を集める事も出来ますが、

日常の相談では、

望聞切など他の方法によって得られた情報をもとに、

焦点を絞って質問します。

問診によって得られる様々な情報は、

論理的な処理によってはじめて意味を持つもので、

裏付けや反証を収集する重要な役割を持ちます。

口で問い、耳で聞くのですが、

使っている部位は脳です。

四診

テーマ:

四診は東洋医学における診断法を意味する言葉で、

望・聞・問・切の4つの方法を指します。

望診は視覚によって情報を収集する方法で、

いわゆる視診です。

外見や表層の様子を対象とします。

舌診も望診の中の特殊な方法として位置づけられます。

視覚に頼らず、

全体的な雰囲気を感じ取るのも望診の一種です。

これを望神といって、

患者の正気の状態を全体的に把握する方法で、

主に患者の眼光の様子にとって把握するとされています。

しかし目にこだわる必要はなく、

体全体から発するものを感じ取るべきです。

眉間で感じるようにするとも言われます。

五味の矛盾 5

テーマ:

陰陽の臓で関係を区別したり、

鹹、辛、苦のように、

作用が両面を示したり、

五行の原則論から言うと、

少し疑問を残す解釈ではあります。

しかし実際の作用や生理現象においては、

一定の評価は出来ると思います。

むしろ、各味覚には、臓器の機能に対して、

両面の作用を持っている方が

原則の様な感じもします。

事実、性味の作用そのものだけでなく、

量的な関与によっても両面性が生じます。

甘未は脾を助けますが、

過剰になれば脾を圧迫し、

腎を助ける鹹味は、

過剰になれば腎を傷つけます。

五味の矛盾 3

テーマ:

心と肝は陽の臓器で、

陽気が盛んで機能的役割として

本来活動するように設定されていますから、

食材でその効能は抑制的に作用し、

むしろ行き過ぎを制御します。

従って食材の効能は抑制に作用し、

酸味の収斂で肝の疏散が過ぎない様に、

苦の清熱で心の温煦が過ぎない様に

すると解釈する事が出来ます。

しかし苦味には水を乾かす作用もあり、

これは心の温熱や昇騰と同類とも言えます。

五味の矛盾 2

テーマ:

心肝と腎脾肺の間で、

臓器の機能と食材の作用との関係に

一線が画されることから、

次のように考えることが出来ます。

脾や腎の陰の臓器は、

地の気を供給するものとして、

食材がその機能をバックアップするように作用します。

従って、臓器の性質と同じ性質を食材に持ち、

臓器本来の作用をサポートするように

食材が作用すると解釈する事が出来ます。

ただし腎と鹹の関係は、

滋潤は同種の性質ですが、

腎の凝縮と鹹味の軟堅は反対です。

五味の矛盾

テーマ:

味覚の持つ効能と五臓の持つ特性とが、

一致するものと相反するものがあります。

大まかに見て腎、肺、脾についてはほぼ一致しますが、

酸味の収斂固渋の性質と肝の発揚疏泄、

苦味の清熱と心の温熱などの性質は、

正反対のものです。

これに対していくつかの解釈があります。