マスクが外せない生活が続いています。
加えて、うがいや手洗いといった基本的な対応をしているにもかかわらず、口内炎やのどのイガイガ・痛み、軽い咳などを訴えられる方は相変わらず多く見られます。
この原因の一つとして、口呼吸が挙げられています。
口呼吸により本来鼻呼吸であれば取り除かれるはずの細菌が入ってきたり、起床時に口や喉が乾燥したりすることが多くなるそうです。
夏は“暑熱”のため、汗などで潤いが取られやすく、元気も落ちてきます。
これはいわゆる夏バテの状態なのですが、中医学では気と陰液を消耗した状態“気陰両虚”といいます。
そして秋は“燥”の季節といわれ、乾燥した涼しい風が入ってきます。
この乾燥(燥邪)は身体の潤いを奪いやすいので、気陰両虚の状態が余計ひどくなり、身体が弱くなります。
もちろんカゼなどひきやすくなります。
よく見られる症状としては、なんだかずーっとだるくしんどい・食欲がない・咽が渇く・カラ咳が出る・肌がカサカサする・ほてったりのぼせたりする・微熱がよく出る(特に夕方近くになると出る)などがあります。
(1)食事
旬の食べ物を中心にバランス良く摂ることは基本です。
そして冷たい飲食物をより控えめにし、身体が冷えないようにします。
それに身体を潤す食べ物を加えていくと良いでしょう。(ナシ・レンコン・ブドウ・リンゴなど)
(2)運動
これから寒くなっていきます。
今までは何もしなくても汗をかいたりしていましたが、これからは少し自発的に動かしてあげる必要があります。
特に疲労が貯まっている方は、ウォーキングなど軽い運動をする方が疲れは取れやすいのです。
人も動物ですので、動くことにより高まる機能があります。
もちろん人により、また状況により運動にも適量がありますので、くれぐれも無理はしないように。
これに加えて、口呼吸になっていないか注意も必要です。
夜中のいびきがひどい方、起床時に口が乾いている方は要注意です。
また口呼吸になると、イライラが強くなるともいわれます。
思い当たる方はこれまたご注意を。
漢方での対応は、元気と潤いを補って、体の代謝を高め、気の巡りを良くし、のびのび気持ち良くなるような漢方薬などを使います。
どうしても調子が良くならない方、忙しくて養生だけでは追いつかない方は是非ご相談ください。