私が高知に帰ってきて20数年。
雪がちらつくことはあれ、酷くても路面にわずかないたずらをすることこそあれ、ここまでの大雪は記憶にありません。
朝早く、家の前の坂道を登れなくなった車のスリップ音で目が覚めました。
まさかと思いカーテンを開くと、一面真っ白、でした。
雪に慣れていない方も多いと思います。
車はもちろん、雪道を歩く際も、くれぐれも気をつけてくださいね。
10月中旬から11月下旬にかけて、いろんな場所でたくさんお話をする機会を頂きました。
1カ月ちょっとの間に7回程。
本当にありがたいことです。
とはいえ、そのほとんどがWebを介してなので、お話している場所はほぼ高知からでしたが・・・
内容は大半が漢方に関すること。
一般の方へのお話ではなく、私と同じく漢方を勉強されている方々に向けてです。
ちなみにさらにその半数が『かゆみへの対応方法』でした。
私のライフワークのようなものですから、重ねてありがたいことだと思っています。
(およその内容は拙著『かゆみの処方箋』に書いてあります。宣伝です(笑)。それを中医学の立場から細かく解説しました)
こういったお話をしていると、しばしば思うことがあります。
人々の雰囲気はわからないのですが、なんとなく説明をつけ足したい、図に書いて説明したい、でもできない、ってことです。
今はパソコン上で書き込むこともできるのですが、グワッと大きく書いたり細かくあれこれ書いたりするのは難しい。
色を変えたり、前に使った図を再利用するのも難しい。
となると、せっかく聞いてくださっている方々に意図するところが伝わっているのかと心配になります。
話が理屈っぽいからなあ~~~
かといって、すべてを資料として書いてしまうのもどんなものか・・・
アナログの良さもあるのです。
今後、Web+ライブというハイブリッドの勉強会が増えそうです。
より良い方法がどんどん出てくるのでしょうね。
それ以上に早くどこにでも出張していける状況になって欲しいものです。
直接人に合って、食事をしながらする話にはたくさん得るものがあります。
もちろん質問も増えますし、考えさせられることも多く、とても有意義なのです。
ご当地の美味しいものを食べたり、観光したりも、やはりライブが良いかと・・・
いよいよ寒い冬がやってきました。
暖かい高知とはいえ、朝夕は涼しいではなく、明らかに寒い。
外に出て行くのも億劫になります。
さて、中医学で『寒は凝滞性がある』と言います。
寒さはモノを凝り固まらせ滞らせる、つまり動きを悪くするというのですね。
確かに寒い冬は家の中に籠って動かなくなるものです。
これが体の中でも起こるのです。
原因としては、寒さの邪気が体の中に侵入したり、自分自身の温める機能が低下したりして生じます。
起こる症状は様々です。
しばしばみられるのが局所の冷え、特に手や足の末端が多いようです。
体は頑張って温めようとしますが、温かさが末端に届く前に、特に温まりやすい場所(頭部など)が強く温められてしまうと、いわゆる『冷えのぼせ』が起こります。
肩や腰が冷えると、凝ったり痛んだりします。
中医学では『不通則痛(通じざればすなわち痛む)』と言って、流れが悪い所で痛みが出るとされます。
寒さで頭痛を訴える方もいらっしゃいますね。
こういった寒さの禍に対して、どう対処していけばよいのでしょうか?
もちろん答えは温めて寒さをなくせば良いのです。
ただそのためにどういった方法を取るのかが重要なのです。
現代は機械的人工的に温める方法はたくさんあります。
ものすごく寒い時や病気などで身体の機能が低下している時には、そういった方法を活用するのも良いでしょう。
ただ常にそれに頼ってばかりいるのも考え物なのです。
人は恒温動物なので、『体を温める』という機能が備わっています。
(もちろん体を冷やす機能も併せ持ちます)
この機能を使ってあげることが、長い目で見ると大切なのです。
というのも、往々にして人の体というものは、『使わない機能は廃れていく』という側面があります。
そして使ってあげると、体が自動的に冷えている場所を察知して温めてくれるのです。
外から機械的に温めるとしても、『ここが冷えているからその場所をこの程度温めよう』なんて細かく行うのは難しいものです。
ある程度は体の温めるという機能を使ってあげて、それでも足らない部分は現代の利器を活用して補ってあげると良いでしょう。
体を温める基本は『しっかり食べて、動くこと』。
栄養を補給して、動けば、筋肉が熱を作ってくれます。
それが全身をくまなく巡ってくれれば、温めてくれるというわけです。
循環が良ければよいほど、局所的に温めすぎてのぼせたり火照ったりすることもなくなるでしょう。
世界的に気候が異常をきたしているというお話を聞きます。
こんな時代だからこそ、温める力ひいては『人間の動物力』を高めておきたいものです。
天気予報によると、明日から急に気温が低くなってくるようです。
明日から12月。
冬ですね。
スーパーマーケットに行くと、少しずつ食材が少しずつ変わってきているのが分かります。
野菜売り場では、ひと月ほど前には見かけなかった春菊が、たくさん置かれています。
おでんの具材なども多くなっているよう。
そして簡便にお鍋が作れるスープの素も決めかねるほどいろいろな種類が並んでいます。
そのお鍋。
これからの寒い季節には体も温まりますね。
加えて、たくさんの食材を取ることができますので、バランスよく栄養を取ることができます。
すると体も心も穏やかになりそうです。
我が家では、翌日の朝に残ったスープで雑炊を作るのが定番になっています。
残った野菜を細かく切って、ご飯とともに煮て、卵でとじるだけ。
みそ汁は合わせて作りますが、それだけで最高の朝ごはんです。
ぜひ試してみてください。
飛行機を見る。
と言っても飛行場に行くのではありません。
朝、ご飯を食べる時間に北の山の上の空を見ていると、必ず西から東に向かって数機の飛行機が飛んでいきます。
真東に向かうものから、やや北に振って飛んでいくもの、ゆっくりのんびり飛んでいるものから、慌てて目的地に向かっているものと様々。
だいたい毎日同じ数の飛行機が飛んでいるのだと思うのですが、それが案外違うんですね。
曜日によって違うのか、はたまた見逃しているのか。
普段PCをずっと見るような生活なので、この遠くの小さな物を見るのが結構辛いのです。
しばらく見ていると、空の青さがしみるのか、目が痛む。
遠くを見る習慣がないからだとは思います。
子供は、ANAだとかJALだとかわかるようですが、悲しいかなそれは分かりません。
毎日見ていればそのうち見えるようになるのかも・・・・・・