こんにちは。
漢方薬剤師のみゆきです。
前回のメルマガ(アロマでストレス解消)の後に
「ストレスによい漢方に興味あります!」
というメールをいただきました。
ひとりひとりの体質はもちろん、
イライラするのか、
くよくよするのか、
ストレスのタイプ別に違ったり、
本当にいろいろな漢方薬が使われています。
その中でも、今回は
「急に不安感に襲われた時に役立つ漢方薬」を
ご紹介したいと思います。
精神不安に効く
というと、
強い薬じゃないか、
副作用はあるんじゃないか、
不安になる方もいるかもしれませんね。
この漢方薬は、
ほぼ食べ物でできている漢方です。
西洋薬の抗うつ薬のような依存性もありません。
ちなみに、心配性の私も常備している漢方薬です(^-^;
その漢方薬の名前は、
甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)。
名前の通り、
甘=甘草
麦=小麦(しょうばくと読みます)
大棗=なつめ
この3つの材料(生薬)からできている漢方、
なんか、お菓子でもできそうですよね!
ひとつひとつは食品なのですが、
組み合わせることで、
漢方としての効果を発揮する、
まさに医食同源(薬食同源)!
この言葉がぴったりの漢方です。
甘麦大棗湯は、気を補いながら、
お腹から胸のあたりの気のバランスの崩れを整えて、
興奮した状態を鎮めます。
そうすることで、
精神的に不安定な状態が改善するんですね。
面白いのが、
甘麦大棗湯は子どもや女性によく使われます。
(甘いのが好きだから??)
子どもの夜泣きやチックにもよいですし、
急に不安感におそわれる時、
涙がでそうになって気持ちがざわざわする時、
こういう時に、1包飲むと落ち着きます。
私もちょっと前にお世話になりました。
というのが、
ちょっと心配事があったせいか、
夜中に起きて眠れなくなってしまったんですね。
いつもは睡眠で悩むことはないのですが(^-^;
どうしても寝付けずに困りはてて、
夜中に起きて甘麦大棗湯を1包飲みました。
おかげで、
いつの間にか朝になっていて助かりました!
こんな風に、メンタル的に不安定で
落ち着かずに眠れない
そういう時にもおススメの漢方薬です。
ほぼ食品材料の漢方薬なので、
子どもが飲めるくらい安全なのですが、
甘草の量が多いので、
むくみなどには注意が必要です。
試してみるときは気をつけてくださいね!
コロナの影響が長引く中、
張りつめていた緊張がふとゆるんだり、
ネットやテレビで不安になったり、
いつもは元気だけど、
急に不安感に襲われることも多いかと思います。
甘麦大棗湯は、
そんなときにやさしく、頼もしく支えてくれる漢方薬です^^
市販されていないのが残念!
気軽に薬局やドラックストアで買えるようになればいいのにな・・・。
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