アビシニアンの口のガン
猫ちゃんのお口の中の腫瘍には、「扁平上皮癌
」や「繊維肉腫」などいくつかの種類がありますが、ほとんど悪性のことが多いのです。
腫瘍だと診断するには、病理検査が必要になります。ヒトと違っておとなしくお口を開けていてはくれませんので、全身麻酔をかけた状態で、お口の中を念入りにチェックし、病変部の細胞を少し取ります。
この細胞を病理検査の会社に送り、診断をしてもらいます。
お口の中の腫瘍の治療法は、外科手術、放射線療法、抗がん剤などがあります。外科手術で腫瘍を取りきってしまえば、一番有効な治療法ですが、お口の中の腫瘍をすべて取り除くには、お顔が変形するほど大きく組織を切り取らなければならないことが少なくありません。また、放射線療法や抗がん剤も、猫ちゃんのお口の中の腫瘍にはあまり有効でないとのデータがあります。
そのため、当院では、なるべく痛みを抑え、なるべく楽に生活できるような支持療法をおすすめしています。支持療法では、免疫力を強くするサプリメントや、痛み止めのお薬、腫瘍をそれ以上大きくさせないためのサプリメントなどを組み合わせで使います。
また、飼い主さんが積極的な治療を望むのであれば、大学病院の腫瘍科にご紹介しています。
猫ちゃんが10歳以上になると、お口の中の腫瘍にかかるリスクも高くなります。お口を痛がる、口臭がする、食欲低下、やせてきた・・・などの症状があれば、早めの動物病院の受診をおすすめします。