【新馬戦】キャロット結果と、週末デビュー馬のレビュー評価! | カンパイ氏の一口馬主ライフ

カンパイ氏の一口馬主ライフ

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ライター。一口馬主ライフを楽しむため、2020年からブログ開設。これまで、クラブ誌や有名競馬ブログにも寄稿してきた。独自の分析方法を確立し、毎年主要クラブの募集馬を分析している。

みなさま、こんばんは。

カンパイ氏です。

 

 今日、キャロットクラブの第1次募集の発表がありました。みなさん、結果はどうでしたか?

 

 私は何と全落ち。一般で複数応募していたのですが・・・こんなことありますかね。

 

 16日正午から、1・5次募集が始まります。全力で参加しようと思います。今日の発表後、私の「全頭完全評価(レビュー)」がまたたくさん売れています。まだ読んでいない方は、残口のある馬のレビューをぜひ読んでみてください。

 

■こちら↓↓から

カンパイ氏の募集馬全頭完全評価(note版)

 

 さて、今秋は3日間開催。たくさんのクラブ馬がデビューしてくれます。いつものように今週末デビューのクラブ馬について、私が去年の募集時に書いたレビューの内容を振り返っていきましょう!※青字がレビュー部分

 

■土曜中京5R(芝1400メートル)

・ヘルヴェティオス

123アルミレーナの22

(ドレフォン(ディープインパクト)、牡、芦、02/13、3,600万円、90万円、金成貴史)

【耐調教値】A

【血統】A

【早勝値】B

【潜在能力値】A

【コスパ値】S

【総合評価】A

 母はマイル路線で堅実に活躍した。スピードが豊富な母系で、ドレフォンとの相性は良いだろう。期待ほどの活躍馬を出していない父ではあるが、血統面ではしっかり筋が通っているので高評価としたい。馬体面の出来も良い。後肢の緩さが残っていて、2月生まれということを考えると、成長は少し遅めだと思う。それでも、四肢は丈夫そうで、トモの容量は十分。馬体も400キロ台後半くらいには大きくなりそう。牡馬でもあるし、成長力にも期待できる。重賞戦線を賑わせるところまで望みたいところだが、そうでなくとも堅実に走ってしっかり稼いでくれる。そんな活躍がイメージできる。この価格はかなり安いと思えるので、【コスパ値】は最上級の評価とした。

 

・ラミントン

167ルモスティの22 ▲左飛節感染症関節炎により関節洗浄

(キタサンブラック(Fastnet Rock)、メス、鹿、04/27、4,000万円、100万円、清水久詞)

【耐調教値】A

【血統】B

【早勝値】A

【潜在能力値】A

【コスパ値】A

【総合評価】A

母系のスピードは魅力的で、父との相性も良さそうなのだが、いかんせん母の産駒が満足にデビューすらできない状況。本馬を産んだ後、母は空胎となっている。ただし、馬体面の出来は良い。血統段階ではまったく期待していなかったが、これは良い意味で裏切られた。まず、四肢は綺麗で、強い調教を課していく上での最低限の条件はクリアしている。特に目立つのが、4月の後半生まれとは思えないほどの完成度。後肢の緩さが解消され、しっかり踏み込めている点に好感をもった。もちろん、馬体はこれからどんどん大きくなるが、この調子であれば完成型は素晴らしいものとなるだろう。トモの容量もしっかりある。この出来栄えであれば値段は妥当なところ。兄や姉が振るわず、本馬も地味な印象ではある。加えて手術歴もあり、人気はないだろうが、一発ありそうな予感を抱かせる良駒だ。

 

■土曜中山4R(ダ1800メートル)

・フィーチャリング

30バウンシーチューンの22

(ヘニーヒューズ(ステイゴールド)、牡、栗、01/23、2,400万円、60万円、和田正一郎)

【耐調教値】B

【血統】C

【早勝値】B

【潜在能力値】B

【コスパ値】C

【総合評価】C

G2勝ちの母だが、目立った活躍馬を出せずにいる。本馬は指向を変えてダート狙いの配合をしてきた。ただ、ミスタープロスペクターのないヘニーヒューズ産駒は、それだけで狙いづらい。母系のスピードも不足している印象で、血統的には推せるポイントがなかった。馬体は右前肢の外向が気になった。前後の可動域が狭く、ダートっぽい造りに出たのは牧場の狙い通りなのだろうが、トモの容量も水準をやや下回り、活躍するイメージは沸かない。ダート短距離で伸びず、バテずという競馬になりそう。1月生まれにしては緩さも残っていて、この価格でもあえて狙う必要はないかな、というのが正直なところだ。

 

・バギーウィップ

21トーコーユズキの22

(ナダル、ディープインパクト、牡、黒鹿、4/24、萩原清、4,000万円、10.0万円)

【耐調教値】B

【血統】B

【早勝値】C

【潜在能力値】C

【コスパ値】C

【総合評価】C

 北海道セレクションセールで、3300万円で取引された。母はもともとノーザンファーム生産だったが、現在は辻牧場に。血統面では悪くはないものの、母の繁殖能力を考えると大きな期待は酷か。馬体面では、一言で言うと緩慢。四肢の角度に大きな瑕疵はないものの、馬体はかなり大きくなりそうで、その意味ではもう少し丈夫そうな造りに出てほしかった。まだまだ成長途上ということもあるが、緩さも目立つ。肝心のトモの容量は不足していて、現状ではレースに必要な筋肉のパンプアップにもあまり期待できないと感じる。セール出身ということで価格の上乗せは致し方ないが、馬体など全体を考慮すると割高感も。脚元と相談しながらじっくり鍛えていって、成長力がどこまであるか、という勝負になりそう。積極的にオススメするまでには至らなかった。

 

■日曜中京5R(芝2000メートル)

・スルーザナイト

101マイティースルーの22

(リアルインパクト(クロフネ)、メス、芦、4月30日、3,000万円、75,000円、西園翔太)

【耐調教値】A

【血統】B

【早勝値】B

【潜在能力値】C

【コスパ値】C

【総合評価】C

 母は堅実に活躍馬を出す。姉のスルーセブンシーズ(父ドリームジャーニー)が昨年の有馬記念で人気になったのは記憶に新しいところ。本馬はミスターメロディが留まらずに父とのカップリングとなった。血統面ではやはり短距離に振れていて、芝もダートも一定程度はこなしそう。馬体面を見ると、四肢の角度が綺麗な点をまず評価したい。幼い馬体だが後肢の緩さは意外と解消されていて、骨格的には早期からしっかり力を発揮できるだけの素地がある。一方で、筋肉量が全体的に不足気味。トモの容量も水準を下回っていて、非力な印象を否めなかった。姉の活躍もあってか値段も強気。現状では特筆してオススメできる要素に乏しいと感じた。

 

・セレジェイラ

72カイカヨソウの22

(ナダル、ティンバーカントリー、牝、黒鹿、3/28、西村真幸、2,800万円、7.0万円)

【耐調教値】A

【血統】B

【早勝値】B

【潜在能力値】A

【コスパ値】A

【総合評価】B

 母の産駒は毎年「芝でも」と思わせる。本馬も血統面ではダート色が強いものの、馬体を見ると芝での走りが見たくなった。現状でも中サイズだが、まだまだ大きくなりそう。トモの容量が素晴らしいことを考えると、完成された時にはかなり見栄えのする馬体になってくれているだろう。半姉フルレゾン(父オルフェーヴル)がデビュー戦で好走。血統は違うが、本馬の出来は姉よりワンランク上だ。最初は芝で、ゆくゆくはダートで、着実に賞金を稼いでくれるイメージは十分沸く。クラシックを狙うような馬ではないので【総合評価】はBランクにとどめたものの、母の出資者のみならず、2頭目、3頭目であれば十分検討に値すると思う。

 

■日曜中山5R(芝1600メートル)

・ポリアンセモス

98ユールフェストの22

(リアルスティール(More Than Ready)、メス、鹿、2月10日、2,000万円、50,000円、

辻哲英)

【耐調教値】A

【血統】B

【早勝値】B

【潜在能力値】A

【コスパ値】A

【総合評価】A

 スピードに特化した母系で、血統的には本馬も短距離戦線での活躍を期待したくなった。派手な配合ではないものの、狙いが明確な点は評価したい。ちなみに、前年にもリアルスティールを配合されていたが、残念ながら流産となってしまった。牧場にとっては、待望の父母の仔が誕生したことになる。馬体面もなかなか良いと思った。全体的に幼い造りで、後肢の緩さも目立っているため、そこまで早くから能力全開というタイプではなさそうだが、四肢の角度は綺麗だ。問題なく強い調教を課していけるだろう。トモの容量も目立っていて、完成されたころには短距離向きの好馬体になっているだろう。この値段であれば十分に狙いが立つ。クラシックというタイプではないかもしれないが、十分に楽しめそうな良駒だ。

 

■月曜中山6R(芝1800メートル)

・アップリンク

32トスアップの22

(サトノアラジン、ジャスタウェイ、メス、鹿毛、3月17日、40,000円、2,000万円、和田勇介)

【耐調教値】A

【血統】B

【早勝値】B

【潜在能力値】C

【コスパ値】B

【総合評価】C

 血統的にかなり緩そうだな、と思って動画を拝見。やはり緩さが顕著だった。3月生まれということを考慮しても、レースで力を発揮できるようになるまでは相応の時間が必要になりそう。血統面では、もう少し母系に硬さが欲しかった。トモの容量も水準を下回り、なかなか活躍できそうなステージが浮かばない。初仔にしてはサイズこそ及第点だが、積極的に狙うポイントに乏しい、というのが正直なところだ。丈夫さを活かしてじっくり鍛えていって、ローカルの芝1200㍍辺りで活路を見いだすイメージか。牝馬にしては価格もしっかり付けてきた。血統面、馬体面、価格面、どれを取っても、まずは他の馬を検討してみてほしい、というのが結論だ。

 

・ブラウンラチェット

112フォエヴァーダーリングの22

(キズナ(Congrats)、メス、鹿、04/08、5,000万円、125万円、手塚貴久)

【耐調教値】A

【血統】S

【早勝値】C

【潜在能力値】A

【コスパ値】A

【総合評価】A

半姉のピヌスアモリスにも期待したが、母の繁殖能力はかなり高いと思っている。キズナとの相性は抜群で、血統面では、モンファボリを超える活躍を期待したくなる。馬体重が示す通り、まだまだこれからの馬体。造りを見ると、400キロ台半ばくらいまでは大きくなってくれそうで、馬体重の心配は不要だろう。四肢の角度は非常に綺麗で、しっかりと鍛えていけそうだ。トモの容量も水準を上回る。牝馬なので本来であればもう少し早めから力を発揮できそうな馬を選ぶべきだが、個人的にこの母に期待いていることもあり、【総合評価】はAランクとした。マイル前後の距離で、お値段以上の活躍をぜひ期待したい。

 

 以上です。今週も多いですね。最近仕事が忙しくて、週明けの回顧企画まで手が回っていないんですよね。すみません。ちょっと落ち着いたら、また再開しようと思います。ということで、今週もとにかく人馬ともに無事で。

 

 それでは、またブログを書きますね。みなさまご武運を!

 

カンパイ氏