みなさま、こんばんは。
カンパイ氏です。
シルクホースクラブの募集馬動画が公開されましたね。私はさっそく「全頭完全評価(レビュー)」の作成に取りかかっています。忙しい週末になりそうです。
さて、そんな中今週もたくさんのクラブ馬がデビューしてくれます。いつものように、私が募集時に書いたレビューの内容を振り返っていきましょう!(※青字がレビュー部分)
■土曜小倉5R(芝1800メートル)
・ラヴァブル
179エピックラヴの22
(ジャスタウェイ(Dansili)、メス、栗、04/07、6,000万円、150万円、松下武士)
【耐調教値】B
【血統】A
【早勝値】B
【潜在能力値】B
【コスパ値】C
【総合評価】C
ダノンザキッドの全妹。血統的には素晴らしいスピードが母系に内包されていて、母がそれをよく仔に伝えている。ただし、馬体を見るとかなり兄とは違うイメージを抱く。まずはお気づきのように繫ぎの立ち具合。私は例え繫ぎが立っていてもスナップに問題がなければ大きく減点はしないが、本馬に関してはスナップもかなり硬い。後肢の踏み込みも力強さに欠け、兄のように仕上がりが早いイメージは浮かばなかった。トモの容量は標準レベル。おそらく、この馬はダートを主戦場とするだろう。仕上がりの遅そうなダートの牝馬。これだけでも狙うのが難しいが、加えてこの値段。少し厳しいジャッジだが、オススメできる点に乏しいという意味で、【総合評価】は厳しくした。
・ラテライト
47サルサドゥーラの22
(ブリックスアンドモルタル(ゴールドアリュール)、メス、鹿、04/13、1,600万円、40万円、松下武士)
【耐調教値】B
【血統】B
【早勝値】B
【潜在能力値】C
【コスパ値】B
【総合評価】B
母は目立った活躍馬を出せていない。芝のレースではどうしてもスピード不足に陥る印象で、父がブリックスアンドモルタルに代わり、欠点をどこまで補えるかが勝負だ。ただ、やはり血統表を見ると、どちらかというとダートかなと思う。馬体面は目立った長所がないように感じた。右前肢の湾曲をまず指摘する。後肢の踏み込みも甘く、仕上がりには少し時間をかけた方が良いと思う。トモの容量も不足気味。ダートであれば、もう少しパンプアップしないと厳しいだろうし、それが見通せない以上はオススメはできない。価格が安いので【総合評価】はBランクを付けた。今後、劇的に変わってきてくれることを願うほかない。
■土曜福島5R(芝1800メートル)
・マックスキュー
35イストワールファムの22
(サートゥルナーリア、ローエングリン、牡、黒鹿毛、3月17日、90,000円、4,500万円、鹿戸雄一)
【耐調教値】A
【血統】B
【早勝値】C
【潜在能力値】A
【コスパ値】B
【総合評価】B
昨年度募集の半兄アフィリオン(父サトノダイヤモンド)よりも出来は数段上向いた。兄は脚元に難があったが、本馬はしっかり整って出てきてくれた点がまず強調できる。血統面ではちょっと重めな印象で、中距離路線でしぶとさを活かしたい。後肢の緩さが目立つので、じっくり育てていきたいところだ。何よりも、この馬もストロングポイントはトモの容量。完成された時には見栄えがする馬体になっていることだろう。【総合評価】をAランクとすることも考えたが、価格がちょっと高い。兄は4000万円募集で、本馬の出来が兄よりも上向いていることを加味すれば値上げも仕方ない、とも思えるが。あとはお財布と相談。
・レッドソニード
21ダンスグルーヴィの22
(イスラボニータ、ルーラーシップ、牡、栗毛、3/8、1,800万円、4.5万円、嘉藤貴行)
【耐調教値】A
【血統】B
【早勝値】C
【潜在能力値】C
【コスパ値】C
【総合評価】C
好走がありながら、初勝利に手が届かなかった母の初仔。父とのカップリングであれば、もう少し硬さのある母系が合っていそうで、血統面ではかなり緩く出そうだと感じた。馬体もその通り、現状では相当な緩さがある。後肢はもちろん、前肢の着地もままならない印象で、仕上がりには時間がかかりそうだ。四肢の角度自体は整っているので、故障のリスクという意味では低いだろう。トモの容量は不足気味。馬格は初仔にしては及第点だが、劇的な成長を遂げないと、活躍は見込めないと感じた。値段の安い牡馬ではあるものの、他の馬に目を向けた方がいいのでは、というのが私なりの感想になってしまった。
■日曜小倉5R(芝2000メートル)
・アロンディ
89パドゥヴァルスの22
(ハービンジャー、エピファネイア、牡、鹿、2/9、武英智、3,600万円、9.0万円)
【耐調教値】B
【血統】B
【早勝値】B
【潜在能力値】B
【コスパ値】C
【総合評価】C
芝短距離で2勝を挙げ、若くして引退した母の初仔。ディープインパクトが3代父となっていることに時代の流れを感じる。血統的にはバランスこそ悪くないものの、父の成功例は確立されているので、その点では少し外れる印象だ。馬体面では、左前肢が少し内向しているので、その点を割り引いた。後肢の踏み込みも甘く、この点は父の特徴が出ていると感じる。仕上がりにはそれなりに時間を要するだろう。トモの容量は水準をやや下回る。母が引退してからじっくり休養して種付けとなったこともあり、サイズ感は初仔とは思えないほどしっかりしているのだが、トータルで出来を見ると、活躍するイメージまでは沸かなかった。値段も高く、見送りが妥当と判断する。
・メリトーリアス
50メリオーラの22
(オルフェーヴル(Starspangledbanner)、牡、鹿、03/23、2,800万円、70万円、寺島良)
【耐調教値】S
【血統】B
【早勝値】A
【潜在能力値】B
【コスパ値】A
【総合評価】A
とにかく四肢の角度が素晴らしい。前肢も後肢もこれだけ整った角度の馬はなかなかいない。教科書に載りそうなくらい。しっかり鍛えていけるだろうし、後肢の緩さもまったく感じない。早めから能力を発揮してくれそうだ。血統的には母系にスピードもあって、芝での爆発力こそ感じないものの、父母の相性は決して悪くない。トモの容量は水準をやや上回る。現状で薄い馬体だが、父の産駒にはよくある特徴で、とにかくこれからどこまで馬体が増えてくれるかが勝負。幸い、造りを見るとまだまだ大きくなりそう。多少「先物買い」で賭けではあるが、今後のパンプアップに期待が持てるだけに、【総合評価】はAランクとする。今後の筋肉の発達具合にとっては、ダートで大活躍する姿もイメージできる。かなりお買い得な、オススメ馬だ。
■日曜福島5R(芝1800メートル)
・サルーポルティ
6パララサルーの22
(モーリス(ディープインパクト)、メス、黒鹿、01/28、3,200万円、80万円、国枝栄)
【耐調教値】C
【血統】A
【早勝値】C
【潜在能力値】C
【コスパ値】C
【総合評価】C
母はとても素質の高かった馬で、志半ばで引退を余儀なくされた。スピード豊かな母系で、父との相性は抜群だ。芝のマイル路線で切れ味を発揮しそうな血統だと感じた。一方で、馬体面はかなり残念だった。早生まれとは思えない華奢な体形に加え、前肢の着地、特に右後肢の外向は深刻。故障のリスクは高めと判断せざるを得ない。肝心のトモの容量も不足していて、活躍するイメージを抱けなかった。仕上がりには相応の時間を要すると思うので、その過程でどこまで変わってくるかが勝負。牡馬であれば気長に待つのもいいが、牝馬であれば早めから能力を発揮できそうな馬に出資したいところ。総合的に考え、現状ではオススメ出来ないという結論になってしまった。
以上です。暑さが本格化しています。今週も馬や人の熱中症が心配ですね。とにかく今週もどの人馬も無事に、と祈ります。
それでは、みなさまご武運を!今週も競馬を楽しみましょう!またブログを書きますね。
カンパイ氏