【メイクデビュー】日曜デビューのクラブ馬たちの募集時レビューは? | カンパイ氏の一口馬主ライフ

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祝★出資馬アスコリピチェーノ賞金2億円突破!
ライター。一口馬主ライフを楽しむため、2020年からブログ開設。これまで、クラブ誌や有名競馬ブログにも寄稿してきた。独自の分析方法を確立し、毎年主要クラブの募集馬を分析している。

みなさま、こんばんは。

カンパイ氏です。

 

 土曜競馬が終わりました。日曜はいよいよ阪神ジュベナイルフィリーズです。私の出資馬でもあるアスコリピチェーノが出走します。この馬、私としては右回りは歓迎ですし、決して単なる早熟じゃないと思っているので、ここでも期待します。心配なのはスタートだけです。五分で出てくれれば、と思います。

 

 さて、楽しみにしながら、いつものように、日曜デビューの馬について、私が去年書いた「全頭完全評価(レビュー)」の内容を振り返っていきます。(*青字がレビュー部分です

 

■日曜阪神4R(芝1600メートル)

・チルカーノ

169アロマティコの21

(ハービンジャー、メス、栗、03/04、5,000万円、125万円、高野友和)

【耐調教値】C

【血統】A

【早勝値】C

【潜在能力値】B

【総合評価】C

ジオグリフの妹。初仔で全姉のコパカティも堅実な活躍をしており、血統的には安心できる馬。ただし、馬体がいけない。前肢はそこまで気にならなかったが、右後肢のブレが顕著。筋肉の発達というより、骨格的な問題がありそうな歩様だ。こういう場合、なかなかトモの緩さが解消せず、レースで力を発揮するまでに時間がかかることもある。加えて高野厩舎に入るのであれば、まずは丈夫であることを求めたい。その意味では、いくら活躍馬の妹でも、オススメするまでには至らなかった。値段が高くなっているのも、なおさら総合評価を下げている。

 

・ウィップスティッチ

73メンディドの21

(スワーヴリチャード、メス、鹿、04/07、1,800万円、45万円、庄野靖志)

【耐調教値】B

【血統】B

【早勝値】B

【潜在能力値】C

【総合評価】C

 血統面ではワンパンチ足りない印象だが、母系のスピードが伝わればそれなりにやれていい。馬体は左前肢の湾曲を割り引く。その影響か、前肢の出が窮屈で、それに伴って後肢の踏み込みも浅い。こういう造りの馬は、調教を重ねていっても必要なところに筋肉が付きづらい可能性がある。緩さはまだマシなので、早勝値はBランクでとどめたが、本来であればじっくり時間をかけて育てたいところ。牝馬ということで、もう少し早めから動けそうな馬を狙うのが定石だとは思う。

 

・ルージュピルエット

36レッドアトゥ21

(キズナ、メス、黒鹿、01/20、3,000万円、7.5万円、大久保龍志)

【耐調教値】A

【血統】S

【早勝値】B

【潜在能力値】A

【総合評価】A

 初仔の牝馬ということで狙いづらいのは承知の上だが、血統は秀逸だ。母系は父との相性が抜群で、さらに付加価値を付けるような血がちりばめられている。文句なくSランク。芝でこその血統だ。馬体面の出来も良い。四肢は整っていて、強い調教にも耐えられそう。1月生まれにしては後肢の緩さがあって、その点は割り引いたが、トモの容量はなかなか。しっかり鍛えて素質開花といきたい。この繁殖、ずっとキズナを付けていればそのうち大物を出しそうな予感がする。

 

・トラウムビルト

54トラウムの21

(ミッキーアイル、メス、青鹿、04/07、1,600万円、40万円、中尾秀正)

【耐調教値】A

【血統】S

【早勝値】A

【潜在能力値】B

【総合評価】A

 この血統は本当に素晴らしい。欲しいところに欲しい血が入っていて、非常に美しい血統表だ。文句なく血統はSランク。血統の良さが出ているのか、馬体もしっかりしている。四肢の角度は綺麗だし、強い調教にも耐えられる素養がある。着地の幅が狭いが、血統通り短距離路線を目指すことになるだろうし、素早いピッチ走法を繰り出せるイメージもあるので、そこまでマイナスにはしなかった。惜しかったのはトモの容量。もう少しあれば総合評価はSランクだった。4月生まれでもあるし、ぜひどんどん成長してほしいところ。

 

■日曜中山5R(芝1800メートル)

・ルージュアベリア

10シアードラマ21

(キズナ、メス、青鹿、04/22、2,800万円、7万円、田中博康)

【耐調教値】A

【血統】A

【早勝値】A

【潜在能力値】A

【総合評価】A

 母系はスピード豊富で、父の相手ならばこのくらいが合うイメージ。日本の芝に対応するために欲しい血もちゃんと入っていて、血統面では高評価だ。馬体もなかなかの出来。四肢の伸び、角度は綺麗だし、しっかり調教を重ねていけそう。4月生まれということもあって華奢に映るが、しっかり大きくなってくれそうな馬体をしている点も好感がもてる。トモの容量もちゃんとあって、これは完成されたときに見栄えがしそうだ。価格もお手頃で、オススメできる1頭だと感じた。

 

 以上です。グリーンチャンネルの「KEIBAコンシェルジュ」を見ていたら、スタジオの辻三と栗山さんともにアスコリピチェーノを本命にしてくれていました。嬉しいですね。さて、どんな競馬を見せてくれますか。

 

 いずれにしても、日曜もとにかく全馬、無事に。それではみなさま、ご武運を!

 

カンパイ氏