【オークス】出走クラブ馬の募集時評価は? | カンパイ氏の一口馬主ライフ

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ライター。一口馬主ライフを楽しむため、2020年からブログ開設。これまで、クラブ誌や有名競馬ブログにも寄稿してきた。独自の分析方法を確立し、毎年主要クラブの募集馬を分析している。

みなさま、こんばんは。

カンパイ氏です。

 

 いよいよオークスです。今年は圧倒的な主役がいて、他の馬はかなり人気的にも割れています。2着以下は大混戦、と言ったところでしょうか。

 

 さて、クラシック競走で毎回ご紹介している、募集時評価のおさらいを今回もしてみたいと思います。

 

 私は毎年、主なクラブ馬も「全頭完全評価(レビュー)」を書いています。オークスに出走するクラブ馬の私の評価はどうだったでしょうか?(青字部分が私の募集時評価です)

 

・ラヴェル

65サンブルエミューズの20

(キタサンブラック、メス、2月14日、75,000円、矢作 芳人)

【耐調教値】A

【血統】A

【早勝値】B

【潜在能力値】A

【総合評価】A

現状では推さない馬体だが、トモの容量は非常に高いレベルにある。そのおかげで、後肢の踏み込みが深く、伸びも大きい。四肢は丈夫そうで、しっかり鍛えて行けそうな点も好感が持てる。一方で、全体的な緩さはあるので、あまり早めから能力を発揮するタイプではないようにも見えた。父母の相性は良さそうで、矢作厩舎となれば人気は必至だろうが、狙って損はない良駒だと思う。

 

・ライトクオンタム

42イルミナントの20

(ディープインパクト、メス、2月4日、125万円、武 幸四郎)

【耐調教値】B

【血統】A

【早勝値】C

【潜在能力値】B

【総合評価】B

 四肢の角度は大丈夫。馬体も幼さが目立ち、もう少し大きくなってくれそう。ただ、トモの容量が少ない。歩様の伸びもイマイチで、骨格的な課題もありそう。成長力に期待したいところだが、早生まれでこの現状では望み薄か。どうしてもディープ産駒がほしい、という人以外は、あまり強調材料がない印象だ。

 

・リバティアイランド

157ヤンキーローズの20

(ドゥラメンテ、メス、2月2日、100万円、中内田 充正)

【耐調教値】A

【血統】B

【早勝値】B

【潜在能力値】B

【総合評価】B

 現状ではトモが小さく、後ろの頼りなさが目立つ。容量は水準で、完成されればそれなりに見栄えの良い馬体にはなりそう。ただ、大物感という点では物足りない。前肢の使い方、後肢の踏み込みに緩さもあり、2月生まれの割に成長は遅め。大人気の厩舎ではあるが、自信をもってオススメ、とまでは言えなかった。

 

・ヒップホップソウル

21ダンスファンタジアの20 ▲OCD

(キタサンブラック、メス、3月20日、70万円、木村 哲也)

【耐調教値】B

【血統】B

【早勝値】C

【潜在能力値】B

【総合評価】B

 血統通り、まだ緩さが目立つ。じっくり育てていきたい馬だ。トモの容量は水準で、大活躍するまでのイメージは浮かばない。左前肢の繫ぎが少し外向していて、いくらか慎重な調整が求められる。成長力のある血統ではあるので、その点で今後良さが出てくることを期待したい。

 

・コナコースト

170コナブリュワーズの20

(キタサンブラック、メス、3月15日、60万円、清水 久詞)

【耐調教値】B

【血統】B

【早勝値】B

【潜在能力値】B

【総合評価】B

 現状では緩さが目立つ。トモがあまり大きくならない造りで、芝の長距離で堅実に走れば成功という感じ。同厩舎のアックアアルタとイメージが被る。右前脚が貧弱な造りで、その点は注意が必要。清水厩舎のキタサンブラック産駒で人気になりそうだが、大活躍を期待するというより、堅実な走りを期待して温かく見守りたい馬。

 

・ソーダズリング

51ソーマジックの20

(ハーツクライ、メス、3月30日、125万円、音無 秀孝)

【耐調教値】B

【血統】A

【早勝値】B

【潜在能力値】A

【総合評価】A

 マジックキャッスルの下。後肢の踏み込みや、トモの容量はさすが良血馬と思わせる。馬体もまだまだ大きくなりそうで、そこまで早めというわけではないだろうが、じっくり鍛えれば良い馬体に育ちそうだ。前肢を巻き込むような歩きが気になるので「耐調教値」は少し割り引くが、活躍してもおかしくない良駒だと思う。

 

・ペリファーニア

15ケイティーズハートの20

(モーリス、メス、3月25日、140,000円、鹿戸 雄一)

【耐調教値】B

【血統】B

【早勝値】B

【潜在能力値】B

【総合評価】B

エフフォーリアの母であり、名牝系の一族ではあるのだが、産駒の当たりハズレが非常に大きい。本馬は活気があってトモも水準のものがあるが、造りが薄く映り、馬体全体の筋肉の付き方を見ると、仕上がりにはそれなりに時間がかかりそうだと感じた。芝のスピード勝負というより、むしろダートが主戦場になるのでは?と思わせるところもある。兄の活躍で価格が高騰していることもあり、あえて狙う必要もないかな、という印象だ。

 

・ドゥアイズ

G46ローズマンブリッジの20

(ルーラーシップ、メス、03/29、50万円、庄野靖志)

【耐調教値】A

【血統】A

【早勝値】A

【潜在能力値】A

【総合評価】A

 この馬をG1TC募集にするあたり、ノーザンFがいかに本クラブに注力しているかがわかる。血統背景は素晴らしいし、トモの容量や四肢の造りを見ても、期待通りの良駒に出た印象だ。距離はマイルあたりを主戦場にしそうで、オークスよりも桜花賞を狙いたいイメージ。これで50万円。この馬で入会してもいいな、とすら思った。

 

 以上です。総合評価「Sランク」とした馬がいないのが残念ですが、いま読み返してみて思うのは、コナコーストは距離は大丈夫、というのが私の見解ですね。

 

 ということで、私は◎リバティアイランド、○コナコーストという桜花賞1、2着の再現を期待して馬券を買いたいと思います。

 

 さて、どうなりますか。まずは全馬無事に。みなさま、ご武運を!

 

カンパイ氏