【メイクデビュー】土日デビューのクラブ馬たちの募集時評価は? | カンパイ氏の一口馬主ライフ

カンパイ氏の一口馬主ライフ

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ライター。一口馬主ライフを楽しむため、2020年からブログ開設。これまで、クラブ誌や有名競馬ブログにも寄稿してきた。独自の分析方法を確立し、毎年主要クラブの募集馬を分析している。

みなさま、こんばんは。

カンパイ氏です。

 

 いよいよ有馬記念です。枠順も発表になって、盛り上がりは最高潮です。1着賞金の4億円はもちろんですが、年度代表馬を賭けた戦いでもあるかもしれません。しかと、見届けたいと思います。

 

 さて、いつものように週末デビューのクラブ馬について、私が去年の「全頭完全評価(レビュー)」でどう書いていたかを振り返っていきましょう。今週は土日分、一気にいきます。(青字がレビュー部分)

 

■土曜阪神5R(芝1800メートル)

・トゥルブレンツ

G51トラウムの20

(サトノダイヤモンド、メス、03/06、40万円、須貝尚介)

【耐調教値】A

【血統】B

【早勝値】A

【潜在能力値】A

【総合評価】A

 馬体は幼いが、しっかりと腹袋もあり、四肢も丈夫そう。父の産駒ではあるが、どちらかというと短距離を主戦場に活躍を期待したい。成長も早そうで、以外と早めから力を発揮できるとみる。最新動画で少しカリカリしているので、気性面の課題が出てこないことを条件に、お値段以上の成績はしっかり残してくれそうと判断する。

 

・ミントマーク

70ローズノーブルの20

(ルーラーシップ、牡、3月3日、90,000円、池添 学)

【耐調教値】B

【血統】B

【早勝値】B

【潜在能力値】B

【総合評価】B

 トモが緩い割にしっかり踏み込めていて、運動神経はそれなりに高そうだ。左前肢を巻き込むように歩くためか、若干馬体に左右差があるように感じるので、そこは調教で修正していく必要があるだろう。出来は決して悪くなく、芝の中距離戦線でコツコツ稼いでくれそうなイメージがある。ただし、値段がちょっと高め。お得感がないので総合評価は下げた。

 

■土曜阪神6R(ダ1400メートル)

・リアルエッジ

G53リアリゾンルレーヴの20

(リアルスティール、牡、04/25、50万円、音無秀孝)

【耐調教値】A

【血統】B

【早勝値】B

【潜在能力値】A

【総合評価】A

 トモは緩さが目立つが、そこは4月生まれなので仕方ない。一方で、肩の発達が素晴らしく、高い素質を感じた。薄い皮膚感は父の影響を色濃く受けている印象で、マイル路線での活躍を見込みたい。この出来で50万円はかなりお買い得。左後一白。人気になりそうだが、それに見合う魅力的な馬だと思う。

 

■土曜中山5R(芝1800メートル)

・ソワドリヨン

3ルシルクの20

(ハーツクライ、メス、1/28、64,000円、古賀慎明)

【耐調教値】A

【血統】B

【早勝値】A

【潜在能力値】A

【総合評価】A

 血統的にとても緩そうに感じたが、動画を見る限り父の産駒にしては緩さがだいぶマシ。加えてトモの容量も十分で、厚みのある馬体も目を惹いた。脚が短い体形で、距離はマイルがギリギリか、とも思うが、成長力のある血筋でもあって、活躍を期待して良い出来に映った。シルクおなじみの母が、晩年に素晴らしい産駒を送り出したという印象だ。

 

・アルメリア

2アルビアーノの20▲両飛節OCD手術

(ハーツクライ、メス、3/30、80,000円、木村哲也)

【耐調教値】C

【血統】S

【早勝値】B

【潜在能力値】B

【総合評価】B

 今年度募集馬の中でも血統はピカイチ。3月生まれにしては、現時点でトモの発達はいい感じ。ただ、全体的なトモの容量という意味では少し不安で、今後あまり発達してこないような印象を受ける。また、両前肢の出が極端に硬い点も故障のリスクが高めと判断する。この血統、値段であれば当然クラシックを狙いたいところだが、最終的にダート中距離路線に落ち着くようなイメージがある。であれば、少し値段が高い。

 

■土曜中山6R(ダ1800メートル)

・ソブリンルーラー

19アーバンレジェンドの20

(ルーラーシップ、牡、5月18日、80万円、中川 公成)

【耐調教値】B

【血統】B

【早勝値】B

【潜在能力値】B

【総合評価】B

 この血統と遅生まれという点を考えれば、緩さはマシな方。血統的にもっと重さがあるかと思ったが、意外と素軽く歩けている点は評価する。前肢の出はキンカメ系産駒のそれで、個人的に触手が動かないが、うまく育てば堅実に稼いでくれそうな出来ではある。全てが平均点という、珍しい馬。

 

■日曜阪神6R(芝1400メートル)

・セピアス

49シーティスの20

(ハーツクライ、メス、2月7日、75万円、中内田 充正)

【耐調教値】B

【血統】A

【早勝値】B

【潜在能力値】A

【総合評価】A

 トモの容量は水準で、緩さも解消されつつある。馬体はこれ以上あまり大きくならないだろうが、逆に言えば意外と仕上がりは早いかもしれない。前肢を広げて歩くのは父の産駒によく見られるものだが、プラスにはならないため「耐調教値」は割り引く。血統的な魅力もあるし、歩かせてみると血の良さが出ている印象なので、狙いは立つと判断する。

 

■日曜中山6R(芝1600メートル)

・ペリファーニア

15ケイティーズハートの20

(モーリス、メス、3月25日、140,000円、鹿戸 雄一)

【耐調教値】B

【血統】B

【早勝値】B

【潜在能力値】B

【総合評価】B

エフフォーリアの母であり、名牝系の一族ではあるのだが、産駒の当たりハズレが非常に大きい。本馬は活気があってトモも水準のものがあるが、造りが薄く映り、馬体全体の筋肉の付き方を見ると、仕上がりにはそれなりに時間がかかりそうだと感じた。芝のスピード勝負というより、むしろダートが主戦場になるのでは?と思わせるところもある。兄の活躍で価格が高騰していることもあり、あえて狙う必要もないかな、という印象だ。

 

 以上です。有馬記念、私はイクイノックス、タイトルホルダー、ボルドグフーシュの三連複1点で勝負しようと思います。どうなりますか。とにかく、今週も全馬無事に!みなさま、ご武運を!

 

カンパイ氏