【メイクデビュー】日曜デビューのクラブ馬たちの募集時評価は? | カンパイ氏の一口馬主ライフ

カンパイ氏の一口馬主ライフ

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ライター。一口馬主ライフを楽しむため、2020年からブログ開設。これまで、クラブ誌や有名競馬ブログにも寄稿してきた。独自の分析方法を確立し、毎年主要クラブの募集馬を分析している。

みなさま、こんばんは。

カンパイ氏です。

 

 土曜競馬が終わりました。今日は荒れ気味でしたね。馬券的にも難しかったような気がします。

 

 さて、朝日杯FSです。ここは川田騎手のG1連勝が濃厚な気がしますが、どうでしょうか。

 

 さて、いつものように日曜デビューのクラブ馬について、私が去年の「全頭完全評価(レビュー)」でどう書いていたかを振り返っていきます。(青字がレビュー部分)

 

■日曜中京5R(芝1400メートル)

・ブレスユアスターズ

57ブレッシングテレサの20▲右肘関節関節炎により関節洗浄

(ルーラーシップ、メス、2/23、32,000円、奥村豊)

【耐調教値】A

【血統】B

【早勝値】A

【潜在能力値】B

【総合評価】B

 初仔。前肢、後肢の角度が綺麗で、故障のリスクは少ないと判断できる。まだまだ成長途上ではあるが、この血統にしては緩さをさほど感じないので、意外と早めからいけるかもしれない。トモがこれからどこまでパンプアップしてくるかではあるが、成長力が期待できる血統だけに、この値段であれば狙っても損はないと思う。

 

・ノヴィアル

75クレオールの20

(サトノクラウン、メス、2月9日、35,000円、渡辺 薫彦)

【耐調教値】C

【血統】B

【早勝値】C

【潜在能力値】C

【総合評価】C

現状では小さく、今後もあまり大きくならないだろう。レースでも420キロほどか。どうも馬体に左右差があって、特に右前肢を巻き込むように歩くのが気になった。立ち姿ではさほどでもないが、歩かせると弓脚気味で、その点も故障のリスクは高めだと判断する。堅実に走ってくれた母の2番仔で期待したいところだが、この値段であってもオススメとまでは言えなかった。

 

■日曜阪神5R(芝2000メートル)

・オストファーレン

No.8 オワセイフの20

(Saxon Warrior、牡、7.8万円、4月8日、大久保龍志)

【耐調教値】A

【血統】A

【早勝値】B

【潜在能力値】A

【総合評価】B

 世界的な良血馬ではあるものの、血統的には日本の高速馬場に対応できるかという疑問が残る。ただし、馬体を見るとなかなか良い。首を上手く使った機敏な歩様から、運動神経は良さそうで、素軽さのある馬体からも日本の芝への適性を感じさせる。四肢の造りも特に問題なさそうだ。気になった点は、現状で筋肉量が足りていないこと。まだまだ大きくなりそうなので、これからパンプアップされると思うが、成長自体はゆっくり目な印象だ。その点、牡馬であるのは良かった。中長距離、少し重めの馬場など、好走条件を選びそうだが、それでもコツコツ稼いでくれる堅実な活躍を期待したい。ちょっと値段が高いので「総合評価」はBランクとした。

 

・グラシリスティラ

60キトゥンズダンプリングスの20

(ドゥラメンテ、メス、5月1日、70万円、吉村 圭司)

【耐調教値】B

【血統】B

【早勝値】C

【潜在能力値】B

【総合評価】C

 遅生まれで馬体が幼いのは当然としても、トモの容量がもう少し欲しかった。馬体全体に筋肉が不足していて、うまく歩くことができていない。骨格的なことを言えば、両前肢の繫ぎの硬度が違っていて、片方に負担がかかりそう。「総合評価」Bとしてもいいところだが、値段が高く、一段階下げた。

 

・アズライトムーン

61アズールムーンの20

(サトノダイヤモンド、メス、2/11、48,000円、池添学)

【耐調教値】A

【血統】A

【早勝値】A

【潜在能力値】B

【総合評価】B

 初仔。母はスピード色の強い血統で、父との相性は良さそうだ。サイズ感も初仔にしては十分。トモの容量も水準のものはあり、緩さが解消されつつあることから、意外と早めから力を発揮してくれるかもしれない。前肢の造りが少し緩慢なので、瞬発力勝負というよりも持久力勝負向きに映る。ちょっと値段が強気なのでオススメとまでは言えないが、決して悪い馬ではない。

 

■日曜中山5R(芝1600メートル)

・ディサイシヴ

76ファイナルディシジョンの20

(ロードカナロア、メス、4/29、4800万円、96000円、和田正一郎)

【耐調教値】A

【血統】B

【早勝値】C

【潜在能力値】B

【総合評価】B

 セレクトセールで3300万円。四肢は丈夫そうで、しっかり鍛えていけるだろう。血統的には物足りなさがあるが、そこは父の爆発力に期待と言ったところか。遅生まれということもあるが、トモの肉付きはまだまだ。容量は水準のものがありそうで、鍛えていけば良い馬体になりそう。総じて馬体が幼く、緩さも目立つので、早めからの活躍というより、古馬になってからもコンスタントにレースに出て楽しませてくれるイメージか。それにしても価格を盛りすぎているのが気になる。堅実に走ってくれる可能性はあるが、お得感という意味で大きくマイナスとし、【総合評価】は厳しくした。

 

・リスノワール

31レイクキャリーの20★

(ロゴタイプ、メス、3月22日、25万円、新規開業厩舎)

【耐調教値】A

【血統】B

【早勝値】B

【潜在能力値】B

【総合評価】B

 かなり細く華奢に映るが、これからどんどん成長しそうなイメージが沸く馬体をしている。トモの容量も実はそんなに悪くない。加えて、四肢の角度も特段気になるところはなく、意外と丈夫な馬なのではないか、と思わせる。現状があまりに薄いためにこの価格なのだろうが、実は大きく変わってくるのでは?という期待を抱かせる。

 

・レシプロシティ

11サプレザの20

(キズナ、メス、3月10日、125万円、田村 康仁)

【耐調教値】B

【血統】A

【早勝値】A

【潜在能力値】A

【総合評価】A

 すらりとした体形で、血統通りスピードがありそう。特に目立つのは後肢の伸びと踏み込み。身体はあまり大きくならないかもしれないが、坂のあるコースを苦にしない馬力が備わっていそう。すでにある程度の完成度があるので、馬体が大きくなるのを待つより、早めからどんどん使っていった方がいいタイプだろう。ちょっと高いが。

 

 以上です。クラシックに乗るためには、そろそろデビューしておきたいところ。あっと言わせる新星誕生の可能性もまだまだあります。期待して応援したいと思います。それではみなさま、ご武運を!

 

カンパイ氏