【メイクデビュー】日曜デビューのクラブ馬たちの募集時評価は? | カンパイ氏の一口馬主ライフ

カンパイ氏の一口馬主ライフ

ライター。一口馬主ライフを楽しむため、2020年からブログ開設。これまで、クラブ誌や有名競馬ブログにも寄稿してきた。独自の分析方法を確立し、毎年主要クラブの募集馬を分析している。

みなさま、こんばんは。

カンパイ氏です。

 

 いよいよマイルチャンピオンシップです。オッズが割れて大混戦ですね。今日の東京スポーツ杯は、圧倒的1番人気のハーツコンチェルトが残念な結果になりました。出遅れ、挽回、大外回しと、かなりちぐはぐな競馬。それでも3着に来たのは力の証明ですが、賞金を積めなかったことで今後のローテーションが難しくなりましたね。

 

 さて、いつものように日曜デビューのクラブ馬について、私が去年の「全頭完全評価(レビュー)」でどう書いていたかを振り返っていきます。(青字がレビュー部分)

 

■日曜福島6R(ダ1700メートル)

・パルクリチュード

87グローバルビューティの20▲さく癖

(Gun Runner、メス、5月21日、65,000円、松永 幹夫)

【耐調教値】A

【血統】B

【早勝値】C

【潜在能力値】B

【総合評価】B

初仔。母はアルゼンチンの芝中距離G1馬だ。極端な遅生まれで、現状ではかなり華奢。造りを見てもあまり大きくならなそうで、400キロ台前半でレースが出来れば良いかな、といったところ。一方で、胴伸びの良い馬体、角度の綺麗な四肢は血統のイメージに合っていて好感が持てる。さく癖は腹痛の原因になることもあるので、なかなか厄介だが、馬の出来自体は決して悪くない。

 

■日曜阪神4R(芝2000メートル)

・ブリックスダール

74グレイシアブルーの20

(サトノクラウン、牡、2月12日、100,000円、清水 久詞)

【耐調教値】A

【血統】B

【早勝値】C

【潜在能力値】B

【総合評価】B

メールドグラースを最後に板東牧場へ出された母だが、同馬の活躍で再び本馬から生産がノーザンに戻った。本馬は2月生まれとは思えないほどトモ高で、まだまだ幼さが目立つ。トモの容量は十分だし、これだけ幼いのに後肢の伸びはなかなかのもの。値段が高いので総合評価はBとしたが、息の長い活躍を見せてくれても驚かない。

 

■日曜阪神5R(芝1800メートル)

・ミルザム

174プロクリスの20

(サトノダイヤモンド、メス、1月23日、60万円、牧田 和弥)

【耐調教値】B

【血統】A

【早勝値】B

【潜在能力値】B

【総合評価】B

 血統的に非常にバランスが取れ、その通りの好馬体を得た。首の使い方も上手で、早生まれのアドバンテージをしっかり生かしている印象。ただし、右後肢がやけにふらつく。トモが甘いので、それが歩様に出てしまっている感じ。レースに行ってすぐに加速できない、または坂を苦手とするタイプになりそう。この値段であれば狙いは立つが、大活躍までは酷か。

 

■日曜東京5R(芝2000メートル)

・サヴィトリ

12シャクンタラーの20

(ハービンジャー、メス、4/19、40,000円、中川公成)

【耐調教値】B

【血統】A

【早勝値】B

【潜在能力値】B

【総合評価】B

 母の繁殖能力は高いと思っていて、いつか活躍馬を出すと思う。本馬はとても判断が難しい。というのも、後肢の運びを見ると、トモの筋肉が貧弱だと思うのだが、横から見てみるとさほど緩さを感じない。骨格的な弱さがあるのかな?という印象なので、「耐調教値」は下げた。一方、前肢の伸びや角度は綺麗なので、後肢の弱さをある程度カバーしてくれそう。価格は個人的に安めの設定だと思った。

 

■日曜東京6R(芝1400メートル)

・ソレア

18バイラオーラの20

(ドレフォン、メス、1月24日、50,000円、和田 正一郎)

【耐調教値】B

【血統】B

【早勝値】A

【潜在能力値】B

【総合評価】B

 馬体はすでに高い完成度にあり、早くから力を発揮してくれそう。馬体の造りはいかにもダート向き。ただし、かなり小さく出てしまった点が残念だ。あまり大きく育つことはないと思わせるだけに、上のクラスに行くと頭打ちになってしまいそう。価格は手ごろなので、コツコツ稼いでくれるイメージで検討してもいいかもしれない。

 

・クワイエットドーン

45ウェイクミーアップの20▲前頭骨陥没骨折整復手術

(ダイワメジャー、牡、3/2、60,000円、矢作芳人)

【耐調教値】A

【血統】B

【早勝値】A

【潜在能力値】B

【総合評価】B

 血統的には父の成功例からは外れるものの、馬の造りは光るものがある。特に後肢の造りが良く、瞬発力のありそうな馬体だ。父の産駒は大きい方が走るイメージで、その点も本馬は条件を満たしていると言えるだろう。すでにキ甲も抜けてきており、過度に大きくならなそうな点も好感が持てる。丈夫そうな身体と、早めから行けそうな完成度をみると、この厩舎にも非常に合っていそう。大人気だろうが、狙って損はない馬だと判断する。

 

 さて、日曜はなかなかの素質馬がそろったような気がします。どうなりますか。レースが終わったら、また回顧を書きたいと思います。全馬無事に!そしてみなさま、ご武運を!

 

カンパイ氏